外がもう薄暗くなった夕方、職場の電話がなった。大阪"06"。
はい○○の○○です、ゆうて名乗って電話に出たら、いかにもセールスなんじゃけど、まるで小中学生のような棒読みの若い兄ちゃん。
10月○日から固定も携帯への電話も通話料がお安くなることになりました、だと。
いかにも"そう決まりました"、ゆう言い方だったんじゃけど、NTTでも、その関連会社っぽくもなかったんで、こりはおかしい。
わし:「申し込みがいるんですか? 自動的に変わるんですか?」
兄ちゃん:「…。工事をして変わることになります。」
なんーじゃ、そりゃ。
わし:「もう一度、会社名をお願いできますか。」
兄ちゃん:「株式会社○○です。」
よこでおっさんの低い声がぼそぼそ聞こえて。
おっさん:「の○○(名前)です。」
兄ちゃん:「の、○○(名前)です。」
…。腹話術かい。
野太い低い声のささやき(の指示)が、まる聞こえだがね。ひとむかしまえ、TVの会見でのささやき女将が話題になったことがあったねえ。若社長の会見で。
その後もちぐはぐなやりとりが続いたが、兄ちゃんはマニュアル(命令?)に忠実なんだか、気がつかんのんかなかなか電話を切ってくんない。
そのあいだじゅう、ささやき女将の野太い低い声の指示がぼそぼそ聞こえ、兄ちゃんはロボットのようにそれを復唱しよった。
だれにでも初心者のころがあるゆうことか? ちゅうか、小さい声で言っとるつもりなんじゃろうけど、おっさん、客に"ささやき"がまる聞こえなんすけど。
ゆうか、サギじゃろ、これ。大事なカモに指示がだだもれじゃあダメっしょ。
さらにうしろで、"ガンガン行きますよ、ガンガン"ってな別のヒトのセールスの声が、ガンガン聞こえよった。
わし:「手続きがいるんですよね。」
兄ちゃん:「いえ、電話利用の状況調査です。事業所名と電話番号をお願いします。回線は一本ですか?」
事業所名はしょっぱなに言うたけどな、覚えとらんのか。TEL番はランダムにかけとるかなんかじゃろうか? とか思いながら、どうやってむこうに電話を切らせるか考えよった。
で、うちの事業所は一括で契約しとるんで部署ごとに契約は変えられない、と言ったら、すぐあっさりに電話を切られた。
あんなんでひっかかるカモがおるんかと思うと、ニッポンの将来が心配だ。
しまった、会社名とTEL番のメモをとっといて、消費相談に通報しとけばよかった。ブギーボード(電子メモ)にメモってたんで、腹立ちまぎれにポチっと消しちまっただ。
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