オークションにギャンブル性があって、そこがおもしろいんだが。
で、毎日、なんぞいいもんがないかと、オークションを、物色してまわっている。
文化の日で祝日の、きのうのこと。
午前中に、なんかひっかかってないかと、アラートをのぞいたが、おもしろいもんは、なんもなかった。
アラートは、なん十件もしかけているが、なかなかお宝はひっかからない。
現実に、存在してないかも、ゆうもんも、期待をこめてアラートにしかけたりするもんで、上限いっぱいでもう登録できません、などといわれたりする。
午后になって、またソファーに寝そべって、アラートをみにいった。
すると、ながくさがし続けていた古本が、ばばーんとひっかかってるではなひか。
本は、宮本常一さんの、「私の日本地図4 瀬戸内海1広島湾付近」。
すげー興奮して、すぐにそのページにいって、札をいれ、それからウォッチリストに入れた。
自分が一番のりだったことに、すごい満足した。
ふーっ、と一息ついて、またアラートのページにもどった。
自分のさがしていた、"私の日本地図"のシリーズが、もう一冊ひっかかっていたので、どこの地方の話なんじゃろと思いながら、そいつをみにいった。
すると、『開始価格:8,000円』、と書かれていることに気がついた。
8,000円・・・。
払えん額じゃないが、しゃれにならん。青くなった。
薄っぺらな知識と、きわめて低いモチベーションの自分には、8,000円の価値がない。
自分にとって、その本の価値は、そんなにあるわけがない。
本に価値がないんじゃなくて、自分に8,000円の価値がない。
残り少ない貯金のことを考えながら、すんごいびびりながら、札を入れた本のオークションをみに行った。
『開始価格:2,000円』、と書かれていた。
しんそこ、安心した。
こんぐらいなら大丈夫だ、と自分にいいきかせた。
でも、同じシリーズの本で、このスタート価格の差はなんなんでせうか。
2,000円とはいえ、元値は500円台。自分が生まれたころの本の価格として、高いんやら安いんやら、まったくわからん。
それに、このての古書は、きっちりと値段が決まっている。古書店のカタログには、値段なんぼ、と明記されているはずである。
よって、そのまま無風状態で、自分以外だれも札を入れんままにオークションが終わるとはかぎらない。
ずいぶんさがして、やっと見つけた本。ここで逃すわけにはいかねへ。
オークション終了まぎわに、ライバルがあらわれたら、我を忘れそうで恐ろしい。
何年か、オークションで遊んできて、やっとわかってきた"コツ"がある。
それは、"負けるが勝ち"ゆうこと。我を忘れて、ムキんなって札を入れてると、とんでもない値段になる。
それに、二度と出てこない商品はない。ずーっと待ってれば、またいつかは、必ず、いい値段で出てくるもんである。
でも、ほしいもんはほしい。
尊敬する先輩に、学生時代にいわれた言葉がある。
「あとで買う本なら、いま買え!」
実践しよったら、ぜったい破産するね。
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