あさ、しらじらとあけてゆく空をみながら、集合場所へ。
すいた道路を快調にとばして、西へ西へ。
かんたんにミーティングをしたあと、こんどはバスにゆられて現場の駐車場へ。
が、現場についてみると、おしごとは、"駐車場係"、ゆう平和なしろもんじゃながった。
実態は、時速60kmから80kmで突進してくる、鋼鉄のけだもの(体重約1t)と、オレンジ色の棒きれ一本を武器に戦う、ちゅうエクストリームなスポーツだった。
駐車場からイベント会場までは、道路をわたらなければならないが、駐車場の前後に横断歩道はまったくなく、歩道縁石の切れめさえない。
道の制限速度は60km。高速道路状態でぶっとんでくる車をとめて、歩行者を安全にわたさなければならない。
しかも、必死でオレンジの棒きれをふっても、車はとまるどころか、減速さえしてくれない。
そおゆう車が、"まま"あるんじゃなくて、"多くがそう"。
『警察じゃないんだから、車道に出て車を誘導してはいけません』、などと甘えたことをいうとる場合ぢゃない。
歩行者がわたりはじめたら、なにがなんでも車をとめなければならない。
こっちが誘導する前に歩行者がすい、とわたりはじめたひにゃあ、最悪である。
命がけで、歩行者を守らねば、ゆう状態。
けが人が出そう、ゆうのを一気にとおりこして、"死人が出そう"。
車道に出て、必死で、ぶんぶん棒をふる。武器がたよりない。
車、減速しない。そのまま自分(わたし)にむかって、ぶっとんでくる。
がまんくらべか、根性だめしのように、車道でにらみあう。無謀である。
(歩行者が)はやくわたりきってくれ、はやく、はやく!、ぢゃないと、わーしーがー、ひーかーれーてー、しーぬー、と心んなかで悲鳴をあげる。
これ以上、車との距離がつまったら、自分にむかってくる車がスローモーションでみえそう、ゆうところで、っしゃー!、わたりきった!、と歩道にすいとよけると、その前を、やっぱ減速せんままの車が、がおーっ、と通りすぎる。
これを、えんえんと繰り返す。
交代して、はなれたところからみよっても、おーあぶねえ、と声が出る。
減速せんままで、最後の最後にハンドルでよけよったりする。
軽じゃろうが普通車じゃろうが、どの車もおんなじ。
どこのおっさんじゃ、いまの運転は、と運転席をみると、おとなしげなお嬢さんだったりする。
なんなの!?。
どうもこの路線は、ブレーキをふんではいけないことになっとるらしい。
それか、ここの道には、"げげげのなんとか"ゆうようなモノノケが住んどって、その妖気にあたった車だか運転手だかは、たけだけしいけだもののような心になってしまうんじゃろうか?
地元の人に聞くと、「上り(路線)は下り坂になっとるんで、100kmでるねえ。」、とか。
ふだんは民家も少ないし、道路を横断するような無謀なヒトはいないとのことだった。
自動車専用道路状態。ようするに、高速道路状態。
これを二日間やると、駐車場がせまくてパニック、ゆうのも重なって、もう、へろへろ。
基本的には、ひまな時間が多いのに、いったん車やヒトが動きだしたら、もうアドレナリンがでまくり。
休憩でイスにすわると、頭がくらくらして、地震で地面がゆれているような感じがした。
そして日曜の午后3時すぎ、イベントの参加者たちを送りだして、二日間にわたった臨時業務終了。
まだまだ走りまわってるスタッフをのこして、自分らは撤収。
けが人も死人も出なくて、ほんと、よかった。
自分、ひかれんでよがった。
0 件のコメント:
コメントを投稿