子どもらが知らんゆうたので、ひとしきり語った。
〜むかし、ある男のところにきれいな嫁さんがきた。飯も食わずに、すげー働くので、ええ嫁さんじゃのお、ゆうて思いよったが、やたら米びつがカラになる。男が天井かどっかにかくれて見よったら、嫁さんがおにぎりかなんか作って、ばぐばぐ飯を食いよった。それも、この辺(後頭部)に口がついとって、そっから食いよった。嫁さんは妖怪じゃったんじゃ。〜
小学生の娘は「あー、それ知っちょる」、と言いよったが、中学生の息子のほうは知らんかった。
わたし:「この話のポイントがわかるか?」「嫁さんが飯食わんゆうてウソついとったことでも、妖怪なんをだまっとったことでもないんで」
子どもら:「?」
わたし:「妖怪が、働きもんじゃった、ゆうこといや」
息子:「ほりゃ、そうじゃねえ」
息子:「ところで、なんで(妖怪が)嫁にいこうと思ったんかねえ?」
わたし:「なんでじゃろね?」
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