2022年7月17日日曜日

”超人”と”ツガイ”のこと

 暑ぐて部屋から出られない。曇っててもあっつい。日が照るともうダメっす。クルマの冷房も効かねえ。クーラーが貧弱だからのお。エアコンではない。クーラー!

 

 とゆうわけで、読書の、夏!

 積ん読になっとったマンガをじっくりと読むのであった。

 

1."黄泉のツガイ"1巻 作:荒川弘/発行:スクウェア・エニックス

  ひさびさの(ダーク)ファンタジー。1巻目から怒涛の進撃。たぶん少年誌でない分遠慮がない。なにがって、首チョンパに。

 ハガレンは群像劇、大河ドラマだった印象(しかも神様(作者)は冷たい)。善悪わかりやすくを期待すんなよと、今回は最初っから示しとる感じ。

 事前情報入れずに読んだんで、たったの1巻の中で、えーっ、えーっ、の連続。

 

 小難しいマニア向けの話にはされてんないと思われる。年齢層は上めだがやっぱり少年漫画。広い層に読ませる力すごいっす。(えらそうですまヌ。)

 

 絵でもお話でもめっちゃ情報量多いんじゃけど、すごいスピードで読ませる。読めるというより、読ませられる。

 どんどん風呂敷が広がっていくぞこりゃあ。スピードについてけるかいな。

 

2."超人X" 13巻 作:石田スイ/発行:集英社

 他方、石田氏の新作も最初っからとばすとばす。荒川氏の鋼錬には敵役も含めて"バカがいない"てな話があったけんど、こちらはバカではないがそれぞれにコントロールできない何かを抱えてらっしゃる。

 設定やお話が難しうてついていけなさそうになったり、シンクロしすぎて気持ちしんどくなったりしても、喰種を食いつくように読んでしまったのは、どんな強いヒトも弱さが見えてたからゆう気がする。

 こっちゃもたぶんちょっと冷酷なぐらいな群像劇になりそな気がするが、頭で読むんでなく、また気持ちをぐわんぐわん揺すられそう。

 

 荒川氏は連載デビュー作の最初っからバケモンだったように思うけど、石田氏は、何かが降りてきたぐらいに化けたと思ってる。カラー原稿とか鳥肌立つようなきれいさ(かつ不穏)だけんど、ただ絵の人にならんかったのに一番驚いてる。

 こんなにお話作るのがすごい人だったかなあと感心した。三冊の間、一分の隙もない。

 

 あ"、おまけで。この超人3冊で一番気に入った登場人物は、1巻最初のモヒカン兄さんです。チンピラのはずなのに、かっこえかったなあ。じーんときた。"サウイフモノニ ワタシハナリタイ"。じぶんは必ず間違うし英雄にはなれないからせめて。このへんはこの漫画のずっとのテーマになるんかな。その人を死に至らしめるぐらいの重いくびきだが。

 

 

 ツガイも超人も、たぶん太陽と月のような二人を中心とする群像劇になりそな感じで、死ぬ目にあってるときにギャグ入るん同じ、首チョンパの数も競ってる。んだが、読後感は対照的。

 両方始まったばかりすが、お話も太陽と月のように対照的になるんでしょうか。

 

 つづきを刮目して待て!

 

 

 

 

 

“黄泉のツガイ” 1

作:荒川弘

出版社: スクウェア・エニックス

 

 

“超人X” 1巻~3

作:石田スイ

出版社: 集英社

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