2011年11月29日火曜日

A級小倉劇場サイコー

 はじめて行ったA級小倉劇場は、サイコーでした。

 26日(土)の昼初回から入ったんじゃけど、広島じゃあありえんぐらいにお客さんが多い!
 まじで、びつくりした。広くはないんじゃけど、お客さんでぎっちり席が埋まってた。

 まっ昼間の広島だと、ベテランの姐さんともりあがってて、ふとうしろを見ると…、だれもおらんじゃん!、てなことがあったりする。

 たんに立地条件ゆうことじゃあ絶対ないと思う。ほんと、うらやましい。

 んで、アッキーこと夏川あきさんひとりを目当てで行ったんじゃけど、もう、一人目の月夜乃空さんから気分はサイコー。空さんヤバイ、ストライクだ。容姿もしぐさも。
 容姿だけじゃなくて、レビュー前のお楽しみコーナーとかでも、舞台にあがってる間じゅう、ずーっとごそごそ動いとって、楽しくするぞー、お客さんを楽しませるぞー、ゆう気持ち、きづかいが、すごく伝わってきた。
 ほれた(またか…)。

 二人目がアッキー。どんどん芸がひろがってて、見るたびびっくり。独学なんじゃろうか。
 おどけた愛敬と、純な客ならどん引きしてしまいそうなエロが最強。
 どんどんいろんなことに挑戦してくけど、エロも残してね。おいさん、嬢ちゃんのエロが大好きだから。
 残念ながら今回は歌が聞けなくて、となりに座ってた上品な紳士と、やっぱ歌もちょっと聞きたかったねえ、としみじみ話した。
 でも、なんか特別な修業をしてるらしくて、トーキョー近くのファンのヒトには、遠くないうちに、うれしい企画があるかも?

 つづいて三人目の神崎雪乃さんが、もうめっちゃくちゃおもしろかった。
 踊ってるときは、色気のある姐さんだなあ、ぐらいにしか思わんかったんじゃけど、ステージがおわったとたんに、立ち姿からして近所のやさぐれたネエちゃんに変身。
 客いじりがうまいうまい。それを返すお客さんも相当なもんで、コレ絶対ネタあわせしとるじゃろ、と思うぐらいだった。顔が痛(いと)うなるぐらいに笑わせてもらった。
 レビュー前のお楽しみコーナーが、あんだけ盛りあがったのも、雪乃姐さんのMCあってのもんでしょう。

 清水愛(まな)さんと、トリの.夏木りりかさんは、もうみなさんご想像のとおり。どっちがトリでも納得のスターでした。光背が見えるぐらいに。
 容姿だけでも、踊りだけでも、いやもっと、その両方があっても、スターになるとは限らんだろうと思う。なんぞ資質があるんでは、と勝手に想像している。

 いい劇場、いい踊り子さんに、いいお客。ほんとに楽しかった。
 2回のレビュー、計5時間ぐらいおったけど、ずっと、「ええなあ、ええなあ」とうらやましく思っとった。
 お楽しみコーナー(5人選抜の野球拳!)でのお客の一体感は、あーここにはこおゆう文化がしっかりあるんだ、とおおげさなことを考えてた。

 なんつって、ヒトんちをうらやんでばっかしおっても仕方ない。
 小屋(ストリップ劇場)がどんどん減るなかで、自分はちょいと足のばすだけで行けるとこに小屋がある。とても幸せなことだ。しっかり地元で広島第一劇場を応援せねば。

 そんためには、空さんがポラに書いてくれたことじゃけど、ストリップが楽しいゆうことを、もっとたくさんのヒトに伝えてゆかねば。布教活動ですね。

2011年11月28日月曜日

る・うる

 急げい急げい、と駅にむかって早足で歩いてると、信号が赤だ。

 んなもんむしむし、と思うて行きそうになったら、信号わたった向う、暗あーい路地にパトカーが、闇に溶け込むように停まっとった。

 ヤベッ、ポリだ!

 ぢゃなぐて…。交通ルールを守りましょー。

2011年11月27日日曜日

門前にて

 門前で、猿ひきをみる。

 まだ若いのか、小さくてきりきり動く。

 口上がええね。

太宰府天満宮

 天神さまにまいる。

 財布をあけると、ゲロ。五百円玉しかない。
 子どもらの学業成就のお願いをするんだから(過分な願い)、まあえっか、と参拝の列のうしろにならぶ。

 ふと斜めまえの高校生ぐらいの兄ちゃんを見ると、五百円玉を手のひらにのせていた。

 ぱんぱん、と列の前からカシワデの音が聞こえてきた。

キョーコーテイサツ

親睦旅行。バス一台借りきって一路博多へ。

 の、ところを一人単独行動で途中下車して、A級小倉劇場(ストリップ)へ行くことに決めとった。A級小倉劇場には夏川あき嬢のほか、清水愛(まな)さんが出演中だった。

 小倉近くのPAにとめてもらって、「お先にイッテマイリマス」と同僚に敬礼をして下車。ていねいに返礼をされる。

 トイレ休憩のおわった一行のバスを、手を振り見送った。

 で、どーすんだ。トイレと自販機しかないさびしいパーキング。どんくらい小倉駅から離れてるんか、かいもくわからん。自動車専用道路に高速にタクシー呼びこんだら、りょうきんがいくらかかるやらわからんではなひか。

 てくてく、ごろごろ(トランク)とパーキングから道を戻ると、おーちょうど自動車専用道からの出口ではなひか。

 ほんの少しごろごろ出口に向かって歩いたが、意外に専用道を降りようとする車が多い。
 いやっ!、そんな目で見ないで、ドライバーのおネエさん。

 さすがに危険なのと、出口の道の先には料金所があることに気づいて引き返す。

 しばらく行くと、ちょうど下界(一般道)との境のフェンスが切れてるとこがあるではなひか。

 「ここぢゃ!」、と思うて道から傾斜をずががとおりると、下の一般道が見えた。んが、どーみても高さが3から4メートルはあるぞ。

 こっからトランクかかえて飛びおりたらただぢゃすまぬの。道まではほぼ垂直のブロック積みで、手も足も、まったくひっかかりそうもない。

 あきらめて一般道の先、左手を見ると、道が坂道になって登ってて、専用道下の傾斜地とほぼ同じ高さになっている。ただし、2.5mほどのフェンスあり。

 やっぱフェンスをよじ登るしかないか、と覚悟を決め、トランクかかえてざくざくと傾斜をフェンスぞいにあがる。

 登りきったところでトランクの持ち手をいっぱいまで伸ばしといて、うりゃっと両手をフェンスにかけてがしゃがしゃと上りはじめる。で、よいしょっと体をフェンスの反対側にまわして、右手をいっぱいに伸ばしてトランクの持ち手を持って引き上げる。
 この間、うしろに車が通る気配がするが、それは無視。

 フェンス登りながら、ところで、むかいのどでかい建物はなんじゃろな。マンションか?、ホテルか?
 なんつて考えながらトランクを引き上げたが、意外に重くて、片手じゃフェンスのこっち側に引き上げらんない。
 両手で、ふんぬとこっちがわに持ってきたが、フェンスの目が細かくて、つま先が十分に入っとらんもんだから、ふたつぐらいガシャ、ガシャッとずりおちてびびる。

 やっとこさトランクをかかえて一般道に飛びおりた。脱出成功。よしっ、だれも見とらんかったな(むかいの建物(たてもん)からまる見えじゃったけど…。)。

 んーでっ。問題は、ここから。ここは、いったいどこなんぢゃ?

 幸いどでかい建物は病院で、ぶじ、位置を知らせてタクシーを呼ぶことができました。
 あー、通報されんでよがった。

 われながらアホやで、無茶あしとんな。おまけに劇場について右手を見ると、指に血マメができとった。ぜんぜん気づかんかった。

 良い子のみんなはマネしちゃだめよ。不正、違法、危険な行為はつつしみませう。

2011年11月26日土曜日

なにやってんだ、わし

 きょうは親睦旅行。

 ひとり単独行動をとったわし。

 用事すませて、チェックインもせんと、でかいトランク引きずって夕食会場にはせさんじた。

 「もうお帰りになりましたよ」。

 「あっ。」

 で、ベンチにこしかけて、川を眺めながら昼食用に買ったサバずしを食ってるわし。昼飯も食うとらんかった。
 川はナカ川。さすがに百万都市博多(の中州)は人通りが多いな。

 通るヒトにすごい見られてる気がする。気のせいか。もぐもぐ。

 きょうの夕食は、高級料亭で水炊きの予定だった。だった。

2011年11月23日水曜日

しごと

うちの高校生は、けさは5時過ぎにはごそごそと起きだして、狩りに出かけていた(モンスターハンター3・トライ)。
このまめさと情熱が、勉学にむけられることはない。

「あさからせいが出るのお」と声かけながら自分が居間に降りてったのが6時過ぎ。

ハタ日なんで、”くじらさん”クエストの特別配信がある、との読みで早起きをしたそうな(ジェーンモーラン?)。

読みはあたってて、パーティー組んで船乗って、大騒ぎでくじら取りをしていた。

見知らぬヒトたちと組んどんじゃけど、あさ早(はよ)うから類トモか?

「くじらさんがかわいそう。殺さないで。」、「シーシェパードが来るでよ。」などとちゃちゃを入れながら、うしろで新聞を読みよった。

時間が過ぎて、ほかの家族も起きだしてきた。自分がマンガ一冊読み終わった8時半ごろ、もう少しでモンスターを倒す、というクエストの最中に、ひとりパーティーが抜けてしまった。
なんで?、と息子に聞くと、「んー、みんな聞いとった」、「いまから仕事なんと」。

おつかれさまです。きょうは祝日。勤労感謝の日でした。

スズキ「REGINA(レジーナ)」

スズキが東京モーターショーに出展予定の「REGINA(レジーナ)」が、かっこええ。


 さいきん、おーこれはっちゅうクルマがなかったので、コンセプトカーでもうれしい。


 ブサカワなどと言ってはいけない。”レトロ・フューチャー”だ!

2011年11月21日月曜日

さぶい

 夕方6時前、店にはいったときは窓がぜんぶ結露してくもってたのに、いまきれいにはれてるのはなぜでせう。

 先々週までは、半袖で通勤しとったのに、きょうは上着を着てても寒い。半袖はやせがまんじゃったけど、まあ、がまんできる程度だった。

 けさなんか、信号待ちのたびにつべたい両手をこすりあわせていた。まじでさぶい。

 小学生といやあ、冬でも半袖半ズボンと思っとったけど、いまどきはもう半袖は見かけんな。

 あしたから、真冬用のコート(犬のファー付き)を着るか着まいか。

 悩む。

 あの、わんわんの毛(コヨーテです)が、あまりに、極寒地仕様に見えるんよね。ここはアラスカぢゃない。

2011年11月17日木曜日

父娘のほほえましい・・・

 娘はもひとつのイスを引き寄せてそれに足を投げだし、リラックスしまくった姿勢で単行本を読んでいた。
 えらく真剣な顔だった。

 となりで自分は、やっぱりソファに寝そべって、パソコンでオークションを物色しとった。

娘:「とーさん。」

自分:「なに?」

娘:「"キャメルを吸って"、ゆうて書いてある。」

自分:「あー、吸いたいねえ、キャメル。」

娘:「・・・。」

 あれ? おわりかよっ!

 「ほらほら好きだったキャメルだよ、とーさん。」ゆうやさしさか、「どうじゃ、キャメル吸いたかろ。」なんか、どっちかわからんかった。

 娘の足元にしゃがみこんで、見上げるようにして本の題名を見ると、"ロスト・ボーイ"と書いてあった。虐待を生きのびたサバイバーの話(続編)。

 なんか、すげーもん読んどるな、中坊。

ほらー さいなら

 しょーどー買いして、おもしろぐなかったマンガ。

 ぱらぱら読みだけだと失礼なので、いっかいきちんと読んだ。

 おもしろぐなかった。

 とりあえずすきをみて、娘の枕の下に、そっと入れてみた。

 ぜんぜん気づかんかった。そのままぐーぐー寝とった。
 翌朝起こしたときに、「枕の下、見てみ」ゆうたら、寝起きのふきげんな顔で、がばっと枕をはぐった。

 「・・・。」
 「メガネせんとぜんぜん見えんし。」

 ちっ、おもしろくねえ、と思ってたが、あとで見ると、となりの部屋の机の上に、そのマンガがぶち投げてあった。

 「ええ夢見れた?」
 「知らん」

 いじょう、朝の父娘のほほえましい交流は終了。

 で、さっき古書店に寄って、マンガを引き取ってもらってきた。

 お値段は、"ごじゅうえん"なり。

 ぴかぴかの本でちょいさびしいが、しゃあねえか。だれかよいヒトに引き取ってもらうのだよ。

2011年11月14日月曜日

ほらー

 仕事でおもしろぐないことがあって、むしゃくしゃしてた。んがー。

 で、突然あたまに浮かんだのは、本屋で表紙だけ見たホラーのマンガ。

 知らない作者で、"超絶絵師"と帯に書いてあったが、表紙のデザインの関係で、どんな絵を描くヒトなのかもよくわからなかった。そんときいっしょにいた娘が表紙を見て、「その本が置いてあるだけで、ヤダ」と言った。

 たしかに、きぼぢの悪い表紙だった。

 よし、はらいせに、あの本を買って帰ろうと思った。
 どうはらいせになるのかわからんが、ホラーはお笑いに近くてストレス解消になるというではないか。
 なんか、すごいいいことを思いついたような気がした。

 そんで帰り道に買って、いそいでミスドに入って、ぱらぱらっと読んでみた。

 …おもしろぐなかった。

 絵も、一生懸命描いてあるのはわかるが、好みぢゃなかった。美しくなかった。

 お話も、つまんねかった。くり返すけど、おもしろぐなかった。

 んー、大いにはずれだった。ままあることだが。

 まあいい。こおなったら、娘の枕の下にそっと入れておくとか、使い道を考えることとしよう。

2011年11月13日日曜日

電気ブラン です

”リアル 11巻” 井上雄彦作

 発売日に、駅のコンビニに行き、目を皿のようにしてさがしたがなかった。

 店員さんに聞くと、今夜の便で来るかも、とのことだった。ふつううちらの辺では、新刊は、トーキョーで発売されてから二日遅れで店頭に並ぶ。
 でも、"リアル"は早くに、トーキョーと時差なしで入るんじゃないかと思ってた。

 翌日、中坊の娘と駅前に出かけたとき、帰りにコンビニで本(マンガ)を見たいと言いはじめた。
 "リアル"のことは期待が半分ぐらいで、帰りが遅くなるけど、まっええか、ぐらいの気持ちで店に行った。

 ほんなら、あった! 新刊コーナーに平積みされている。

 一冊手にとって、高くかかげて、「うぉらーっ、うぉらーっ」と、(小さく)喜びのおたけびをあげた。
 娘は、ちらっとこっちを見たが、無反応だった。自分が物色するのにいそがしい。

 自分:「・・・。」

 で、こんどは娘の背中をばんばんたたいて、「なんなん、もお」ゆう顔でこっちを向かせておいて、娘の顔の前に手に持った"リアル"をびらびらさせて、また「うぉらーっ、うぉらーっ」と、(小さく)喜びのおたけびをあげた。

 娘:「・・・。」

 ことほどさように、年に一度の新刊の発売を、心待ちにしておるのでありマス。

 良い子は単行本だけぢゃなくて、本誌ヤンジャンも買って読んでね。

 ヒトとヒトが出会い、ともに何かをすることでおこる化学反応を、作者は確信している。自分も、このマンガを読むとそう信じたくなる。

 "人の世に熱あれ、人間に光りあれ。"(水平社宣言より。意味や使い方が間違ってたらスマヌ。)

"リアル 11巻"
井上雄彦/作
集英社ヤングジャンプコミックス

2011年11月12日土曜日

”純正”の”専用工具”とは

車のタイヤサイドにびきびきとひびが入っていたので、近所のガソリンスタンドでタイヤ交換をお願いした。

待合室でゆっくり待つべ、と思ってたばこ1本吸ったところでトラブル発生。
店員さんが待合室にかけこんで来た。

出てみると、うちのちびっこ車を、スタッフ全員が取り囲んでいた。

ホイルナットのキャップをはずす、専用工具がないかとのこと。
見れば安っちいプレスのナットもどきがかぶさっている。で、これがカタカタ動くくせに、どうやってもはずれない。

トランクから、”専用工具”とやらはすぐに見つかった。

取り説まで引っ張り出して確認したが、その方法は、安っちいプラ製の専用工具とやらを押し込んで、力まかせに引っこ抜くというもの。

やってみると、不安は的中。

たったひとつのキャップもはずせないままに、メーカ”純正”の”専用工具”は、全部のツメがメリメリと削れてしまった。まあ、素敵!

近郊の複数の他店舗に問い合わせまでしてくれたが、”専用工具”とやらは置いてなかった。でこでも、”無理やり”、”やさしく”はずしているらしい。

けっきょく、無理やりにタイヤは交換してもらったが、ずいぶん手間がかかってた。
おまけにお店の不手際でもないのに、「お待たせしたおわび」ゆうて箱ティッシュを山ほどもらってしまった。なんか…、もうしわけない。

ホームページでさがすと、”専用工具”を通販してくれてるお店があった。
”プラスチック製の為耐久性は高くありません”、”消耗品的要素があります”と、とてもていねいな商品説明がしてあった。

おっしゃるとおりでございます。

お昼ごはんはカレーよ!

 昼食とるのに、はじめての店に入った。

 でっかく"カレー"と看板が出てる、郊外の古びたお店だった。

 中に入ると、ほんと昔の、古ぼけた喫茶店のような内装と雰囲気だった。こじゃれた感覚はまったくない。たんに古いだけだと、"古ぼけた"、ゆう表現にならんが、特にきれいにしようとゆう様子もなく、まさに古ぼけたとしか言いようがないお店だった。

 おもしろかったのが、ウエイトレスのお姉さんが、機嫌がわるいんかい、っちゅうくらいに愛想なかったこと。客が注文しても、ろくに返事しない。表情はぶすったれたまま。伝票は通りすがりに、こっちを見もせずにぱさっと置いて去る。

 もう笑ってしまうぐらいに愛想なくて、面白いもんで、注文したものが出てくるまで、ずーっと目で追って、ほかのお客さんの接客とかをにまにましながら見ていた。

 ウエートレスさんが、注文した日がわりカレーを持ってきた。無言で置き、無言で去る。

 その日のカレーは、チキンカツカレー。カツもおいしそうだし、とろっとしたカレーからは、複雑な、おいしそうなにおいがした。それと…、量が多い。

 味はにおいから期待する以上においしくて、"手作り"の張り紙はダテじゃあなかった。ちょっとからかったけど、コクがあって、特別においしかった。
 お腹はぱんぱんだったが、もったいない気がして、お皿のルーをていねいにすくって残さんようにした。

 お腹いっぱいになって満足して店を出ると、駐車場がいっぱいになっていた。しかも高級車がたくさん(ポルシェのボクスターがいた!)。横長ナンバーの、特殊国家公務員の公用車もあった。

 店に入ったときは、知っとるヒトしかこんじゃろ、と思ったが、自分らの後からどんどんお客が増えて、お店はいっぱいになっていた。

 "知ってるヒトしか来ない店"じゃなくて、たぶん地域でも有名な、お客さんがわざわざ足を運ぶ店だった。みたい。

 安くて、特別においしかったです。
 認識ちがい、失礼をばいたしました。

2011年11月8日火曜日

2011年11月現在の到達点

 なんつーておおげさなんじゃけど。

 なんの到達点か、ゆうたら、寝どこのパソコン用"ごろ寝マウス"。

 トラックボール使ったり、レーザーマウス使ったりしたけど、けっきょくソフトウェア・キーボードがめんどくさくなった。

 で、中古で買ったのがこれ。黒い三味線バチ。

 けっかは、快適。
 これでスクロールの仕組み(トラックボールのまわりにリングがあるとか)があれば完ぺきじゃったんじゃけど、矢印キーで代用中。

 最初に刺したときも、ドライバーがいるだのめんどうなことは言われないで、ぶじワイアレス、オーケー。

 きほん両手で持つもんみたいじゃけど、キーボードを打つとき以外はひじ枕して片手。
 矢印キーを押すのはかなり無理があるが、まあがまん。

 文字を打つときは、やっぱり快適、快速。
 親指キーボードじゃけど、ソフトウェア・キーボードとはくらべものにならない。

 とうぶんは、これ以上のマウスは見つけられそうにない。

 だいいち、パソコン本体が3,000円ぐらいのオンボロなんで、もともと金かけるのがもったいない…。

2011年11月7日月曜日

ひこうきぐも

 てくてく歩いてると、飛行機雲が目にはいった。

 西のはてから、ぐるうっと頭のほぼ真上をとおって、東のはじに消えてた(または逆かも)。

 天球をまっぷたつにしたラインを、おおげさに頭をめぐらして見て、感心した。

 でも、よく見ると、その雲は二本で、南の方にさくっと一本、北の方にさくさくと三本、ほかにも空を切り裂くように飛行機雲があった。

 このマチじゃあ、飛行機雲なんてめずらしくもなかった。

2011年11月5日土曜日

いつから降りはじめたのかわからんけど、音をたてて雨が降っている。

まだまっ暗いときに、足がつって目が覚めたが、さーだかざーだか音がしていた。いまは、雨だれのぼたぼた落ちる音がする。

近所には縄が張られて、白い御丙(ごへい)がかざられ、ぱさぱさと音をたててゆれていた。星は見えないが、雨は降っておらず、すぐに降り出しそうな気配もなかった。
きのうは、よその職場に異動するヒトの門出を祝い、新たにむかえるヒトを歓迎する、お祝いの席だった。

送るヒト、むかえるヒトはもちろん、その席にいたヒトみなに申しわけないが。
おもしろくなかった。気に入らなかった。

もんすごく我慢して、二次会のおわりまでいたが、顔はへらへらしながら、心ん中は黒い暗いもんが、どろどろとうずを巻いてた。
いまは、頭がずんずん痛いのはおさまったが、どよーんと頭が重い。

気持ちは酔いがさめた分、いらいらし、怒りや悲しい気持ちが上がってきて。どす黒いもんがどろどろと心ん中を流れているんが、よけいによくわかる。涙が出そうなぐらいだ。
こおいうときは、もお寝るしかない。

眠いわけでも、寝込むほど具合がよくないのでもない。

ただ、暗い海に、静かに沈んでくように。眠りたい。

光も音も、いたい頭も足も、いまの気分・気もちも、暗い闇にとろけるように、消してしまいたい。

2011年11月4日金曜日

平日の スーパー屋上

 ある日のこと。「え、ほんまですか。どーもすいません。」てな具合に作業がすすんで、あしたの準備ができたので、「帰ってもええっすよ」と、部下の許可が下りた。
 というわけで、遠慮なく昼から帰らせてもらうことにした。

 弁当を持ってっとったんじゃけど、思いつきで、スーパーの屋上で食べて帰ることにした。絶景というほどじゃないが、そっからは、海やそのむこうの島々が見渡せる。

 よいしょっと屋上のドアを開けて外に出ると、大音量のシャウトが聞こえた。
 "なんか聞こえとるんかも"、ゆうあの姉さんだった。

 ちょっと遠回りに姉さんの前を通って、少し離れたコンクリの上に腰かけた。

 弁当を広げて、いただきますをして食べ始めた。その間も、姉さんの魂のシャウトは続いていた。シャウトの内容は結構つらそうだったが、服とか身だしなみはきれいで、"容姿:かまわない"ではなかった。

 空は、薄曇りゆうぐらいで、明るかったが、海近くの建物や遠くの島がかすんで見えた。

 姉さんのシャウトは、バラッドみたいな歌になっていた。メロディはともかく、ええ声しとるなと思いながら聞いていた。のどを何度かつぶしとるんかも。
 もと歌があるんだろうか?、エンドレスだから即興だろうか、でも即興にしてはきれいに歌になっとるな、などと考えながら、パクパクと弁当を食っていた。

 正直ゆうと、フルパワーでシャウトされてて、ちょっとびびった。まだ修業が足りてないようだ。

 屋上には自分と姉さんだけだったが、掃除のお姉さんが、シャウトの姉さんとコンクリにこしかけて弁当をぱくついてるおっさん(自分)の前を行ったり来たりしていた。

 シャウトの姉さんと、平日昼間に屋上で手弁当を食ってるおっさん。けっこう変わった人間だと思うんじゃけど、掃除の姉さんは、避けて無視するでなく、淡々と仕事をしてるふうだった。
 なにか思っとるんか、なにも思ってないんか。表情からは、まったくわからず。

 しばらく、ぼんやり空見たり、海見たり、叫んでる姉さんを見たりして、ぼーっと飯を食っていた。

 お弁当を食べ終わって、ごちそうさまをしてから、たばこに火をつけた。
 姉さんは、カチンカチンと、つぎつぎにたばこに火をつけながら、シャウトを続けてた。

 そのうち、若い兄ちゃんが3人屋上に入ってきて、離れたとこの灰皿を囲んで談笑をはじめた。

 つぎに、買い物をおえたばあちゃんがやってきて、シャウトの姉ちゃんと自分の間ぐらいんとこに腰かけて、たばこを吸いはじめた。

 いつのまにか、姉さんの魂の叫びがおわってて、じいっと立っていた。

 その間も、掃除の姉さんは、もくもくと仕事してて、自分やシャウトの姉ちゃんのすぐ前を、行ったり来たりしていた。

 しばらくすると、シャウトの姉ちゃんは、静かに屋上から出ていった。

 さて、この場の境界は、どこにあったのでしょう。

 弁当ぱくついてるおっさんと掃除のお姉さん。3人組の兄さん、静かにたばこ吸ってるばあちゃん…。

 人の数の問題なんか、距離なんか、密度なんか?

 とても興味深い。

 人数とかでなく、自分や掃除の姉さんに、なんかあるんだったら、またはないんだったら(シャウトの姉さんにとって)、チョットうれしい。

 まあ、過剰な自意識ではあるが。

けいさん

 きょうは、昼寝えしたから。

 いまから風呂お入って。1時すぎに寝ても、あした大丈夫じゃろ。


 (こんきょのない、けいさん。)

2011年11月3日木曜日

よりみち

 9時半過ぎぐらいか。仕事の帰り。

 コーヒーを一杯飲んで帰るべ、と思ってミスタードーナツによったら、ちょうど大掃除の日で、もう持ち帰りしかできないとのことだった。

 しゃーないのでちょいと歩いて喫茶兼ショットバーへ。

 店内はいっぱいとはいわんが、けっこうお客が入ってた。

 薄暗いのと距離とでよくわからんが、びっくりしたような顔でこっちを見ている客がいた。
 目をこらすと、15年ばかり"消息を絶ってる"友人だった。

 「お知りあいですか?」と店の嬢ちゃんに言われながら、さいです、とカウンターのとなり席にすわった。

 道ですれ違って声をかけあうことは何度かあったが、ゆっくり話すのは(飲みながら)、ほんと15年ぶりだった。
 おっさんふたりで、体重の話で盛りあがったのは年のせいか。

 むかしと変わらずヨタ話したり、いまどうなん?、とお互いの話をしたりしてるうちに1時間ぐらいたってた。友人はビールのおかわりをし、自分はコーヒーのおかわりをした。

 で、このショットバーに来たのは実は目的があって、それはお酒の空ビンをもらうこと。
 前に来たときに、"電気ブラン"があと一〜二杯分ぐらいしか残ってなかったので、つぎ来たときに飲み干して、ビンをもらって帰ろうと思っていた。

 カウンターにすわったときに、ありゃ?、いつもんとこにないわ、と思ってた。店の嬢ちゃんに聞くと、「マスター、マスター」と言いながら店の奥に行って、"電気ブラン"の空ビンを持ってきてくれた。
 自分がほしいと言ってたのをマスターが覚えてくれてて、空になったときにとっておいてくれてた。ついでに「狙ってるヒトがたくさんいたから」っちゅうようわからん理由で、別の空ビンもくれた。フラスコみたいにひらべったくて、ラベルの裏に、いかにもローマの遺跡です、みたいな競技場(闘技場?)の写真が、ビンの反対側から見えるように貼ってあった。お客さんの土産で、日本に入ってないだろうとのことだった。小さなマチのご当地もんだろうか?

 ほいじゃまた、と友人に別れを言って、お店のマスターとお嬢ちゃんにお礼を言って店を出た。

 祝日の前の日なんでそこそこ飲み客が歩いてたが、やっぱ少ないようで、そこここのスタンドのお姉さんが、店の前に立っていた。

 ずらずらとならんで止まってたりゆっくり動いてたりするタクシーを縫うようにてくてくと繁華街(飲み屋街)を歩いて、家路に向かった。

 手にお酒の空ビンをふたつ持って。

 なにやっとんじゃ、わし。

2011年11月1日火曜日

ばっとまん

 Wiiの投票チャンネルで、コウモリを最近見ていないというヒトが多いのにおどろいた。

家にあまどいもなくなったし、コウモリが住める環境が少なくなってきたというのは聞いたことがあったが、夏の夜の帰り道では普通に飛んでいるのが見えてた。

夜外出するヒトが少ないわきゃあないので、みんな空だのきょろきょろ見回して歩いていないということなんだろうか?

つーのは、前置きのはなし。

近所の店で本を買ったとき、店のおじさんがレジを打っている間、カウンターのうしろにずらずらっとならんだたばこをながめていた。

その中に、なつかしい緑色が見えた。ゴールデンバットだった。

「いっこ売りはめずらしいですね」、と言うと、「え? そう」とめずらしくもないような返事だった。

ゴールデンバットをいっこ売りしているということは、それをいっこずつ買うヒトがいるということで、さすがは労働者の町、と感心した。

感心したついでにいっこ買って帰った。

吸ってみると、予想どおりに、めちゃからかった。ぷかぷかと金魚みたいな吸い方に変えてみたが、やっぱりからい。つらい。
くちに葉っぱが入るし。

むかし両切りのたばこを吸うヒトは、テーブルとかでたばこをとんとんと叩いて葉っぱを少し詰めて、あまった紙の部分を平たくつぶしてたと聞いたことがある。

みんながみんなそうしてたとは思わんが、しぐさとしてかっこええなあと思う。

自分はめんどいんで、すぐにプラスチックのフィルターを買ってしまった。

かっこをつけるにはがまんが必要だ。たいがいは、やせがまんじゃけど。