でっかく"カレー"と看板が出てる、郊外の古びたお店だった。
中に入ると、ほんと昔の、古ぼけた喫茶店のような内装と雰囲気だった。こじゃれた感覚はまったくない。たんに古いだけだと、"古ぼけた"、ゆう表現にならんが、特にきれいにしようとゆう様子もなく、まさに古ぼけたとしか言いようがないお店だった。
おもしろかったのが、ウエイトレスのお姉さんが、機嫌がわるいんかい、っちゅうくらいに愛想なかったこと。客が注文しても、ろくに返事しない。表情はぶすったれたまま。伝票は通りすがりに、こっちを見もせずにぱさっと置いて去る。
もう笑ってしまうぐらいに愛想なくて、面白いもんで、注文したものが出てくるまで、ずーっと目で追って、ほかのお客さんの接客とかをにまにましながら見ていた。
ウエートレスさんが、注文した日がわりカレーを持ってきた。無言で置き、無言で去る。
その日のカレーは、チキンカツカレー。カツもおいしそうだし、とろっとしたカレーからは、複雑な、おいしそうなにおいがした。それと…、量が多い。
味はにおいから期待する以上においしくて、"手作り"の張り紙はダテじゃあなかった。ちょっとからかったけど、コクがあって、特別においしかった。
お腹はぱんぱんだったが、もったいない気がして、お皿のルーをていねいにすくって残さんようにした。
お腹いっぱいになって満足して店を出ると、駐車場がいっぱいになっていた。しかも高級車がたくさん(ポルシェのボクスターがいた!)。横長ナンバーの、特殊国家公務員の公用車もあった。
店に入ったときは、知っとるヒトしかこんじゃろ、と思ったが、自分らの後からどんどんお客が増えて、お店はいっぱいになっていた。
"知ってるヒトしか来ない店"じゃなくて、たぶん地域でも有名な、お客さんがわざわざ足を運ぶ店だった。みたい。
安くて、特別においしかったです。
認識ちがい、失礼をばいたしました。
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