コーヒーを一杯飲んで帰るべ、と思ってミスタードーナツによったら、ちょうど大掃除の日で、もう持ち帰りしかできないとのことだった。
しゃーないのでちょいと歩いて喫茶兼ショットバーへ。
店内はいっぱいとはいわんが、けっこうお客が入ってた。
薄暗いのと距離とでよくわからんが、びっくりしたような顔でこっちを見ている客がいた。
目をこらすと、15年ばかり"消息を絶ってる"友人だった。
「お知りあいですか?」と店の嬢ちゃんに言われながら、さいです、とカウンターのとなり席にすわった。
道ですれ違って声をかけあうことは何度かあったが、ゆっくり話すのは(飲みながら)、ほんと15年ぶりだった。
おっさんふたりで、体重の話で盛りあがったのは年のせいか。
むかしと変わらずヨタ話したり、いまどうなん?、とお互いの話をしたりしてるうちに1時間ぐらいたってた。友人はビールのおかわりをし、自分はコーヒーのおかわりをした。
で、このショットバーに来たのは実は目的があって、それはお酒の空ビンをもらうこと。
前に来たときに、"電気ブラン"があと一〜二杯分ぐらいしか残ってなかったので、つぎ来たときに飲み干して、ビンをもらって帰ろうと思っていた。
カウンターにすわったときに、ありゃ?、いつもんとこにないわ、と思ってた。店の嬢ちゃんに聞くと、「マスター、マスター」と言いながら店の奥に行って、"電気ブラン"の空ビンを持ってきてくれた。
自分がほしいと言ってたのをマスターが覚えてくれてて、空になったときにとっておいてくれてた。ついでに「狙ってるヒトがたくさんいたから」っちゅうようわからん理由で、別の空ビンもくれた。フラスコみたいにひらべったくて、ラベルの裏に、いかにもローマの遺跡です、みたいな競技場(闘技場?)の写真が、ビンの反対側から見えるように貼ってあった。お客さんの土産で、日本に入ってないだろうとのことだった。小さなマチのご当地もんだろうか?
ほいじゃまた、と友人に別れを言って、お店のマスターとお嬢ちゃんにお礼を言って店を出た。
祝日の前の日なんでそこそこ飲み客が歩いてたが、やっぱ少ないようで、そこここのスタンドのお姉さんが、店の前に立っていた。
ずらずらとならんで止まってたりゆっくり動いてたりするタクシーを縫うようにてくてくと繁華街(飲み屋街)を歩いて、家路に向かった。
手にお酒の空ビンをふたつ持って。
なにやっとんじゃ、わし。
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