2011年11月13日日曜日

”リアル 11巻” 井上雄彦作

 発売日に、駅のコンビニに行き、目を皿のようにしてさがしたがなかった。

 店員さんに聞くと、今夜の便で来るかも、とのことだった。ふつううちらの辺では、新刊は、トーキョーで発売されてから二日遅れで店頭に並ぶ。
 でも、"リアル"は早くに、トーキョーと時差なしで入るんじゃないかと思ってた。

 翌日、中坊の娘と駅前に出かけたとき、帰りにコンビニで本(マンガ)を見たいと言いはじめた。
 "リアル"のことは期待が半分ぐらいで、帰りが遅くなるけど、まっええか、ぐらいの気持ちで店に行った。

 ほんなら、あった! 新刊コーナーに平積みされている。

 一冊手にとって、高くかかげて、「うぉらーっ、うぉらーっ」と、(小さく)喜びのおたけびをあげた。
 娘は、ちらっとこっちを見たが、無反応だった。自分が物色するのにいそがしい。

 自分:「・・・。」

 で、こんどは娘の背中をばんばんたたいて、「なんなん、もお」ゆう顔でこっちを向かせておいて、娘の顔の前に手に持った"リアル"をびらびらさせて、また「うぉらーっ、うぉらーっ」と、(小さく)喜びのおたけびをあげた。

 娘:「・・・。」

 ことほどさように、年に一度の新刊の発売を、心待ちにしておるのでありマス。

 良い子は単行本だけぢゃなくて、本誌ヤンジャンも買って読んでね。

 ヒトとヒトが出会い、ともに何かをすることでおこる化学反応を、作者は確信している。自分も、このマンガを読むとそう信じたくなる。

 "人の世に熱あれ、人間に光りあれ。"(水平社宣言より。意味や使い方が間違ってたらスマヌ。)

"リアル 11巻"
井上雄彦/作
集英社ヤングジャンプコミックス

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