2011年3月31日木曜日

ちでじか あなろぐま

 じじばから、とりあえず地デジでテレビが見られるようにしてくれ、と言われた。

 とにかくうつりゃええゆわれたし、自分ちじゃないもんだから、ほんまにどーでもえくて、B-CASカードが入ってるのだけ確認して、近所のスーパーで、安もんのチューナーを買ってきた。

 家に帰ってよくみると、アンテナ出力がながった。入力は、アンテナ一本だけ・・・。

 んじゃあ(当面)アンテナを分岐せにゃいけんじゃん、ゆうことでアンテナ分配器とタコ足のコンセント(チューナーの電源とるのに)を買ってきた。

 足してみると、けっこうな値段になってしもうた。これじゃったら、も少し高い、ちゃんとしたチューナーにした方がよかったかも。分配器やコンセントも内蔵しとったかもしれんし。

 世のお年寄りは、どうしとるんじゃろうか。ついていけとるんじゃろうか。
 7月には、アナログ波が止まっちまうんじゃけど。

2011年3月29日火曜日

ぼく はいしゃ きらいや

 去年の夏、とーぶん歯医者にかよった。

 歯のつめものが外れたので行ったんじゃけど、何年分もの歯石取りと、虫歯の発見もあって、毎日のように通ったのに、完了までにとーぶんかかった。

 そんときにわかったのは、自分が、いかに歯医者が嫌いか、ゆうこと。
 口ん中をさわられることとドリルが、あんなにつらいとは思わなんだ。ジェットコースターの、ものすごいこわくて全身の毛が逆立つやつ、あれがえらい長い時間つづく感じ。
 虫歯を削るときは、あとすこしでギブアップするとこだった。

 で決心したのは、定期的に歯医者に行こう、ちゅうもの。

 ろくに歯磨きもせずに、メンテ(歯石取りや検診)もせずにほっておいたから、あんだけ悲惨な目におうたんだろう、と考えた。まめに検査しとれば、そうひどいことにならんだろう。

 そしてこのたび、歯医者さんから招待状がとどいた。「半年たったので、定期検診にいらせられませ」、ゆうもん。

 意を決して、『ものすごくいやじゃけど』、気合を入れて、歯医者に予約した。

 「歯石取りと検診だけだ。すいてる時間にいけば、一日でおわる。はず。」

 半年しかたっとらんのに、いがいに歯石があった。

 で、衛生士さんがドリルで歯石とってるさいちゅうに、「あっ!」。
 なぜか、歯石とってただけなのに、つめものがポロっととれた。

 歯のつめものがとれたとこが、茶色く黒く変色してた。虫歯だ。

 「見えますか、虫歯です。ここと、となりの歯の側面。」

 見えます。わかります。

 だから歯医者はきらいなんだ。
 (ほっといても悪化するだけじゃけど)

2011年3月18日金曜日

ネクタイ

 二日続けてネクタイしめて仕事に出て、きょうひさびさに、ポロシャツに作業着、チノパンはいてスニーカー、ゆういつものカッコで出勤したらば、すんげー楽だった。

 ネクタイしめて黒い皮靴はいて働く部署にいったら、げんなりしそうだ。

 じゃからゆうて、仕事もうきうきじゃったかゆうと、そうはいかない。

 きょうも、"なんーじゃ、こりゃ"ゆう会議で午前中つぶけて、きもちがガス欠寸前なのをごまかしごまかし・・・。

 でも、さすがに遅くまで残業する根性はなくて、もう帰る。

 おとつい、ひさびさに朝、ネクタイをしめたときは、けっこう気がしゃきっとひきしまっていいじゃん、と思ったんじゃけど。

 仕事内容はかわらんでも、チノパンにスニーカーの方が、やっぱええわ。

2011年3月17日木曜日

ぐだびれだ

 こんしゅうは、ぐだびれだ。です。

 月曜の朝いちの会議から、きょうの夜の会議まで。

 なんがくたびれるゆうて、会議ですな。
 フツーの仕事が、ぜんぜん進まないんすけど。
 じぶんの根性ないのを、たなにあげちゃ、いけんのじゃけど。

 こんしゆうの会議は、あすの午前中のでおしまい。

 それが終わったら、燃料切れになりそうだ。んがっ。

2011年3月16日水曜日

ケータイと災害

 ケータイは、災害に強くて、弱い。

 水害でマチが大打撃を受けたとき、活躍したのはケータイ電話だった。

 家屋の一階部分は水没し、電気製品は全滅。乗用車を失ったヒトも多かった。
 固定電話回線が回復するまでには時間がかかり、使えるのはケータイだけだった。被災地の電力が回復するのにも、とうぶんかかった。

 行政が指定した避難所には自家発電機が整備されたが、大きな理由の一つは、ケータイ電話が充電できるように、ゆうもんだった。

 一方で、ケータイは災害に弱い。

 大きな地震がおきたさいに、揺れがおさまってすぐ、自宅に電話して自分らの無事を伝え、家族の無事を確認した。

 ところが、そこ(イベントホール)で通話ができたのは、自分のPHSだけだった。携帯キャリアは全滅。ゆれがおさまった直後には、もう回線がパンクしていた。

 そんで、会場の中、手から手に自分のPHSをわたして、家に電話をしてもらった。喜ばれた。身も知らぬヒトに感謝された。うれしかった。
 30分もすると、固定電話の回線がパンクして、けっきょくPHSも通じんようになったけど。

 今回の震災でも、11日の夕方には、PHSからドコモの携帯に電話すると、パンクしてて通じなかった。メールはドコモに送信できたが、通話は、お客さまのかけた地域はこみあってます、ゆうてつながらんかった。被災地からとおい、瀬戸内の市内の電話が。
 PHSからPHS、PHSから固定電話は、どうっちゅうことなく普通に通話できたんじゃけど。

 圧倒的なユーザ数のちがいもあるじゃろうけど、システムのちがいによるもんと思える。

 PHSは、小さな基地局が分散してる分散型のシステム。分散型のシステムは、効率がよくないかもしれないが、事故や災害には強いような気がする。

 今回の災害みたいに、広域で一気に電力がダウンしたら、どっちにせよダメじゃろうけど。

 それに、日ごろ、トイレに入っただけで圏外になったりするんじゃけど・・・。

2011年3月15日火曜日

ユニセフのこと

 ときどき、思い出したように、ぽつりぽつりとユニセフに寄付をしてきた。

 わずかな額で、いいオトナが"寄付をしました"、というには恥ずかしいぐらい。

 寄付してたのは、自分の親の世代が、戦後の大変な時代をぶじに生きてこられたのは、ユニセフをはじめとして、世界中の支援があったから、と自分は思っているので。

 親らの世代が、(まずいと評判の)脱脂粉乳を学校で飲んで育ったおかげで、いまの健康な自分があると考えている。

 こんどは、自分たちが、どこかのだれかを手助けする番だ、とエラソに思って寄付していた。


 このたび、ユニセフは、半世紀ぶりに、日本を支援することを決めたそうな。

 今回の被災がむごいことだけが理由でなく、いままで、ニッポンの人たちがユニセフを支援し、世界の困難に直面している子どもたちを支援してきたことへの、感謝の気持ちから、とのこと。

 この、ユニセフからのメールを読んだときは、読み返して、涙が出そうになったぜい。

2011年3月14日月曜日

あめ

 雨が、ぽつりぽつりと降りはじめた。

 ここで降るのはいいから。

 東へゆくのは、やめておくれ。

2011年3月13日日曜日

とおい とおい?

 金曜日の夕方から、地震と津波のことが、あたまから離れない。

 瀬戸内の小さなマチには、直接の被害はなかった。

 とおったことがあるマチ。名前を聞いたことがあるマチ。同級生の故郷のマチ。名前も聞いたことがないマチ。の・・・、ひとびと。
 そして、トーキョー。

 身近ではないが、くり返される報道を見ると、イタイ。
 イタイのに、興味本位もあって、報道や動画サイトの投稿を見てしまう。

 で、どよーんと暗い気持ちになってしまう。

 神戸んときにどうだったか。自分のマチが、地震の被害、台風の大災害を受けたときにどうだったか。

 思い出すこと、わからなかったこと、いまでもわからんこと。

 さて、いま、わたしが考えるべきこと、すべきことは、なんでしょう。

1 自分の日常生活を、しっかりと送ること。
2 被災したマチにたいして、できることを考え、実行すること。

 とりあえず、思いつくのは、そんぐらい。具体的なSOSが発信されはじめたときのために、地に足のついた、日常生活をおくる、ゆうんが一番かな、と自分では思っている。

 きょう、さっそく募金箱が用意されてたので、ほんのわずかじゃけど入れた。
 まだ、行き先も決まっていない募金。じゃけど、いま(は)平和な瀬戸内のマチで、とりあえずはじめられたこと。

2011年3月9日水曜日

わたしは”リプリー” ノストロモ号の最後の・・・


 こりゃー、やっぱどう見ても、"アレ"ではないでしょうか。
 異星人の古代遺跡ではなぐて、畑で発見したんすけど。

2011年3月8日火曜日

”カラフル” 森絵都/作

 よっぽどおもしろかったらしくて、小6の娘が、「父さんも読むか」と聞いてきた。

 児童文学ゆうことと、映画(アニメーション)になったのを知ってて、興味があったので、「あー読む読む」と、軽く返事をした。

 火曜日が返却日じゃけえ、と念をおされたにもかかわらず、けっきょく読まだった。

 で、火曜日に家に帰ると、なぜか机においてある。
 なんで?、と思ったら、「父さんが読むゆうたけえエンチョーした」、とのことだった。

 そりゃすまなんだ、と反省して、気合をいれて読みはじめた。

 最初の印象は、すこぶるわるし。
 なんか、文章ゆうか言葉ゆうか、『雑』なぐらいにそっけなくて、らんぼうなぐらいに感じた。説明、描写も、「え、そんだけ?」思うぐらいにそっけない。

 自分のきらいな、"山田悠介"氏と印象がかさなった。カレの本は2冊だけ読んだが、もう二度と読まねえ。

 線の細いかわいらしい少年(学生服だったと思う)が、色とりどりの紙吹雪のようなものにかこまれてる、映画のポスターをおぼえてて、やわらかい、ほのぼのとした恋愛話ぐらいに勝手に思っていたが、とんでもなかった。

 まさに、"疾風怒涛"の思春期、中学3年生の男の子の話だった。

 自分も中学生だったことがあるから身におぼえがある。あのころ。
 女の子だったことはないんでわからんが、男の子は、多かれ少なかれ、ああ、と思うところがあるはず。
 健康で、ごくありふれた子どもでも、みんな病気ちゃうか、ゆうようなあのころ。すごい楽しかったが、めんどくさいので戻りたくはない。
 心の中、頭ん中は、おりゃー、とあらゆるもんがごっちゃまぜでうず巻いていた。きれい、きたない、正義、邪悪、潔癖、極端なだらしなさ。そしてもちろんの、コントロール不能な性の衝動、妄想。

 序盤はいきつ戻りつ読んでたが、中盤ぐらいから波長合わせがすんだのか、一気に加速。さきへさきへ読みすすめたいきもちが強くなった。
 主人公へのシンクロ率は、そこはそれ、おっさんだからあんまり上がらなかったが、身に覚えがある、あー痛い痛い、と思いながら読んでた。

 残りページ数が減ってくるにつれ、最後これどうすんじゃ、とはらはらしてたが、思いどおり、ゆうよりは、こうあってほしいという"希望どおり"の結末でした。

 んー、えがった。すんごい満足した。読んでえかった。

 子どもには、ハッピーエンドの物語を読ませるべきだ、といったヒトがいたが、オトナだって、ハッピーエンドの物語を読むべきと思う。
 バッドエンドをあたりまえと思っててはいけない。

 びっくりするぐらいそっけない文体だったので、勝手に、作者はデビューすぐの若造(女性じゃけど)と思っとったら、評価されてるベテランだった。いっちゃん後ろの略歴で読んだんじゃけど。
 たいへん失礼いたしました。自分の思い込みがぜんぜんあてんならんことが、よくわかりました。

 んで、読みおえて、表紙の後ろの裏をみると、だれもいない教室の絵が描いてあった(イラスト 長崎 訓子)。
 窓にへんなもんがいるのをみて、"あれっ!"と思い、すぐに表紙の前がわの裏をみた。
 やっぱり、机だけが雑然とならんだ、無人の教室の絵だった。そして、へんなもんが、窓んとこにいた。

 「そうか」と思った。

 こりゃあ、あいまいさや意味のゆれのまったくない、" GOGOモンスター(松本大洋作)"だ。

 思春期の青少年を題材にしたものは、めずらしくもないけど(好きな映画だと、"台風クラブ"とか。)、自分がカラフルを読みおえて、まっさきに思いついたのは、もっとも表現が対象的なマンガだった。

 行間がないんじゃないか、ちゅうくらいにぶっきらぼうな"カラフル"と、「意味からこぼれ落ちるもの(by清水真砂子)」がこりかたまってできたようなマンガ、" GOGOモンスター"。

 まったく正反対の語り口だけども、おなじく思春期の少年をえがいている、えがかれている、と自分は感じた。そこがおもしろい。

 " GOGOモンスター"は、主人公が小学生じゃけど、その感覚や体験は、中学生ぐらいの子どものそれと思う。じゃけど、舞台は中学校じゃだめで、どうしても小学校でなければならない。ゆうのが矛盾とはいわんまでも、" GOGOモンスター"のかわったところだったと思っている。
 子どもは、自分らのころより、どんどんかしこくなってきているように感じるので、いまはもう、それほどとっぴょうしもない話ではないかもしれない。

 "カラフル"を読んで、思い出した、感じた中学生ぐらいのころ。
 繊細で、バカで、臆病で、傲慢で、純粋な、奇妙な生き物。なつかしいねえ、戻りとうはないけど。

いつものミスド いつもでないミスド

 マチにきて、いっぷくすべ、とミスドに入った。

 スマイル・ゼロ円で、よどみなく説明しながら、お店のお嬢さんが応対してくれた。
 いつものミスドなら3人分ぐらいの説明だった。

 オールドファッションは、いつものカリカリでおいしいけれども。
 いつも行くミスドの、店員さんによってセリフが違(ちご)たり、日によって機嫌(?)が違(ちご)たりするほうがいいなあ。

 ちゅうか、全席禁煙なんで、おちつかんのですけど。
 コーヒーとタバコは、自分にとっちゃ、セットなんすけど。

 ゆうて、書いとるさいちゅうに、ほかのお客さんが、「灰皿ちょうだい」といって、店員さんから申しわけなさそうに説明されよった。

 しゃーないか、"健康増進法"なんで。
 んー、やばいな。吸える場所がなくなっちゃう。

2011年3月1日火曜日

”親鸞”激動編

 寝坊して、新聞よむひまがないときでも、新聞小説だけは読んでいる。もんすごい楽しみにしている。

 「『親鸞』激動編」

 書いてるのは、五木寛之さん。

 自分が興味を持っている、貴人、平民でなく、武士でもない人たちが多くでてきて、いきいきと活躍する。

 主人公の親鸞さんは、ちょっと"島耕作"はいってるような気がするが、まっすぐでつつましやかな、いいヒトだ。

 どっちかゆうたら主人公よりは、悪人、悪党にくくられるような人たち(わき役)が魅力的に、自分には思える。
 前編で活躍した、印字打ちや童子たち。今回の外道院もそう。

 話はすんごい読みやすくて、こむずかしい人間の成長の話ゆうよりは、冒険活劇と思って読んでいる。

 んで、さらに面白いのは山口晃さんの挿絵。

 話を書いてる五木さんや、その回の話に、まったく遠慮がない。

 ものすごいシビアな話の回に、笑えるひとこまを書いてたりする。
 矢印の記号が書いてあったり、親鸞さんへの"つぶやき"がこしょこしょと書いてあったりする。

 毎日毎日、五木さんと絵の山口さんが勝負しているような感じ。真剣勝負なんじゃけど、山口さんは、さらりと身をかわして舌をだしたりする。

 マンガでも本でも連載ゆうのがじつは苦手だ。
 次の回が待ちきれない。翌朝には続きが読めるんじゃけど、ちょろっと読んでおしまい。

 「こんだけかよ」、とつぶやいて、あとはじっと次の朝を待つ。しかない。けっこうつらい。
 日刊でこれだから、週刊や月刊がつらいわけだ。

 前編は、もう本になっとんじゃけど、山口さんのあの挿絵は全部のっとるんじゃろうか?