2018年6月16日土曜日

"IT(イット)"と"ペット・セメタリー"

"ぜんぜんこわーないし。スタンド・バイ・ミーみたいじゃったよ。"

 けっこうおもしろかったと息子が言ったんで、"IT"を借りてみた。ついでにスティーブン・キング氏つながりで、"ペット・セメタリー"も借りて帰った。

 "IT"は確か、古いほうの映画も見たはずなんじゃが、まったく、内容を覚えてない。どーなんでしょう、おもしろかったかどうかも覚えてない。いっときスティーブン・キング氏原作の映画を続けて見た時期があった。

 んでまず"IT"のほうは、ふっつーにホラーじゃった。
 いまどきの映画なんで、SFXばりばりなんじゃけど、がきんちょどもも含めて、人の演技で見せる、ちゅう感じじゃった。がきども、うますぎる。見せる人間ドラマで欠点つったらヒロインの少女役が老けとるちゅうことぐらいだけだった。で、主役の殺人ピエロ(映画ん中ではクラウンつってた)はもう、ひとりSFX状態。あとで特典映像見たら、CGと思いよったシーンが生だったりして二度びつくり。演じる俳優さんはジム・キャリーじゃないかあ思うた。ようするにめっちゃ器用。

 お話はひたすら暗い。少年ひとりひとりの暗くて重い人生をていねいにやってて、なかなか殺人ピエロは出てこない(そこがいい)。

 感動しちゃいました、ゆうほどじゃあなかったが、期待以上にはおもろかった。呪いっちゅうかナゾの話は正直よくわかんねかった。
 最後のメリーゴーランドみたいなんの絵と、最初の小さい男の子と下水溝から見上げてるピエロの会話のシーンは忘れられない。とくに会話のシーンのほうは、生の人の力で絵がていねいに作られとって、ほいで二人の演技で見せるっちゅう、怖くて美しいシーンじゃった。

  "スタンド・バイ・ミー"(の映画)になりたかったんじゃろうなあと思いながら見たが、たしかに近い、惜しい!

 この映画に限ったことじゃあないんじゃけど、最後に敵をぶち殺してめでたしめでたし、つうのがどうも馴染まん。一神教って、こんなもんなんじゃろうか。

 で、"ペット・セメタリー"のほう。

 見るのは30年ぶりぐらい。はっきりくっきりした明解なストーリーで、起承転結の効いた短編いう感じ。内容は実は覚えとらんかったんじゃけど、おもしろくって好き、ゆう記憶があった。一番好きなんは、崩れた顔の幽霊さん。すげーいい人で笑える。
 覚えとらんかったがスティーブン・キング氏がさらっと出てたんも笑えた。すげー若かったです。

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