2013年1月27日日曜日

こわい2

 "こわい"のつながりで、かわいそうなお譲ちゃんのはなしをしよう。

 うちの娘の友人で、こわいものがとても苦手な女の子がいた。

 ジェットコースターなんぞ、決して乗ることはなかったが、修学旅行の最終日は、かの有名なテーマパークだった。ネズミーランドじゃなくて、なんちゃらスタジオのほう。

 まわりの女の子たちで、ジェットコースターじゃないから、と説得して、あるアトラクションのコースターにいっしょに乗ることになった。

 これがひとつ目の罪。

 右端か左端か、どちらの席がましだろうかとお譲ちゃんが聞いた。で、うちの娘は家族でそれに乗ったことがあったんじゃけど(わしお除く。わし、置いてけぼり。)、どっちかの端に兄貴がすわってひどい目におうたのを覚えていた。ただし、どっちだったかがうろ覚えだった。
 んで、こっち、とどちらかをゆってお譲ちゃんをすわらせた。

 これが決定的な、ふたつ目の罪。

 けっきょくそっちの席は、"あたり"の席で、お譲ちゃんは最前線で、おどされ、びっくりさせられ、火であぶられることになった。もう、半泣きはとおりこして、全泣き状態。

 アトラクションがやっと終わって、コースターがホームに帰ったとき、お譲ちゃんはぐじゃぐじゃに泣きながら、こう言ったそうな。

 "ふざっけんな、オマエら、ブッ殺す"

 どんだけこわかったか、よくわかりますね。途中下車できんもんね、アトラクションは。

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