2017年4月9日日曜日

花見と 一会(いちえ)

 花見ができるさいごの日曜日ゆうことで、近所の公園にカミさん、娘の3人で花見に出かけた。花見ゆうてもコンビニでおにぎりとカラアゲを買っただけ。

 サクラはまだ葉が出てなくて、まさに満開だった。

 ベンチにすわってしゃべくりながら食べていると、公園に隣接する道路を、乳母車を押してわたっているばあちゃんが目に入った。
 ゆっくりゆっくり歩(ある)ってると歩行者の信号が点滅しはじめた。

 うちら3人は、"あ、あ、あ"と見とって、赤信号の中わたり終わると思わず、"おー"と言った。クルマが動き始める前にぎりぎりセーフ、ゆう感じじゃった。

 またしゃべくりながら花見を続行して、しばらくたってそのことは忘れたころ、乳母車を押しながら、さっきのばあちゃんがこちらに近づいてきた。

 これあげよ、とコンビニ袋を乳母車から出してうちらに渡してくれた。"グミとこんぐらいの(小さい)ドーナツが入っとる"ゆうて。ちょっとびっくりした。

 よくよくお礼を言ってありがたくいただいた。

 とくにほかに会話もなくて、すぐ別れたんじゃけど。んー、なんで話しかけてくれたんじゃろ? ゼリービーンズのようなグミは、なつかしい味がした。


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