2010年9月21日火曜日

きつねのよめいり

 きょうは、天気がよく、ものすごい暑かった。

 ボロっちい軽トラは、見た目だけでなかった。
 エアコン(クーラーか?)は、いつまでたってもあっつい風がぶおー、と出るだけ。しばらくたったら、あきらめて窓をあけた。

 道がせまいので、少し遠くに駐車して、目的地まで歩くことにした。

 歩きはじめると、まわりで、ダバダバと、音がしはじめた。
 なんじゃ?、と思ってると、大つぶの雨が、音をたてながら降ってきた。

 お天道さんは、さんさんと照ってて、どぴーかん。その中で、どどっと、音をたてて雨が降っている。
 「なんーじゃ、こりゃ」。

 あまりにお日さまが照ってるので、雨やどりする気にもならんかった。
 はっはっはっ、と声をあげて、笑いながら、ずぶずびに濡れたままで歩いた。

 目的地に着くころには雨は小ぶりになり、仕事が終わるころには服がかわいていた。

 田舎は田舎だが、きつねが道を横ぎるほど自然は残っていない。
 近くのお山も、造成して、宅地になってしまった。

 どっからどこへ、お嫁に行ったんじゃろうか?

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