晩飯のあと、息子は準備万端でうずうずしてるが、家族にはそれが伝わらない。げはげは笑って正月の特番を見ている。
ひとこと、「ゲームしてもええ?」と言えばええだけじゃのに、と思いながら見ていた。
やっとこさテレビのチャンネル権が取れて、いよいよ始めるぞっちゅうところ。
この日のために、ハードを買う何週も前から、小遣いで買っておいて説明書を読み、インターネットで情報収集をしてたソフト("ロストプラネット2")。
甘酸っぱいもので胸がいっぱいだったにちがいない。
収納からゲームのパッケージを取り出して、ぱかっとあけた。
…ところで、固まった。
間があって、「なんじゃ」、「なんで"ももんがクラブ"?」と、小さな声でつぶやいた。
それからは、「ない、ないっ」、「ディスクがない」と、おろおろしながらあたりを探している。
見よってかわいそうになってきて(そりゃそーじゃろう)、ほれっとソフトのすぐそばのCDケースに入れてたロストプラネットのディスクを渡した。
カメラまで持ってきて、わくわくしながら見てた妹には二言、三言毒づいていたが、すぐにゲームにのめりこんでった。
「だれがやりやがったんじゃー、くぉらー」と、大荒れになるものと予想しとったのに、ひょうしぬけした。
ほんとに、お人よしでいいヤツなのかもしれない。
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