2012年1月5日木曜日

いいヒト

 息子の大切なゲームパッケージの中身をすりかえてたてんまつ。

 晩飯のあと、息子は準備万端でうずうずしてるが、家族にはそれが伝わらない。げはげは笑って正月の特番を見ている。

 ひとこと、「ゲームしてもええ?」と言えばええだけじゃのに、と思いながら見ていた。

 やっとこさテレビのチャンネル権が取れて、いよいよ始めるぞっちゅうところ。

 この日のために、ハードを買う何週も前から、小遣いで買っておいて説明書を読み、インターネットで情報収集をしてたソフト("ロストプラネット2")。
 甘酸っぱいもので胸がいっぱいだったにちがいない。

 収納からゲームのパッケージを取り出して、ぱかっとあけた。
 …ところで、固まった。

 間があって、「なんじゃ」、「なんで"ももんがクラブ"?」と、小さな声でつぶやいた。

 それからは、「ない、ないっ」、「ディスクがない」と、おろおろしながらあたりを探している。

 見よってかわいそうになってきて(そりゃそーじゃろう)、ほれっとソフトのすぐそばのCDケースに入れてたロストプラネットのディスクを渡した。

 カメラまで持ってきて、わくわくしながら見てた妹には二言、三言毒づいていたが、すぐにゲームにのめりこんでった。

 「だれがやりやがったんじゃー、くぉらー」と、大荒れになるものと予想しとったのに、ひょうしぬけした。

 ほんとに、お人よしでいいヤツなのかもしれない。

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