2010年10月6日水曜日

3D映像の、はなし

 さいきん、ちまたで評判の、ゆうか、いろんなとこがはやらせようとしている3D映像について、駄文を。
 赤青メガネの3D映画は、けっこう昔からあった("スパイキッズ 3D"は、けっこう最近。)。
 でも、リアルにものをみるのには、ほど遠い代物で、悪いが、遊園地のアトラクションレベルだった。
 で、ついに、いろものでない3D映画、"アバター"がやってきたのです!

 が、しかし、わたくしめは、カメラ2台で撮って専用のメガネ(液晶シャッターかなんか?)をかけて見るとゆう、ジェームズ・キャメロンばりの映像は、実は、20年以上前に体験済みだったのです。
 アダルトビデオじゃったけど・・・。

 当時、レンタル屋でそれを見つけたときは興味しんしんで、すげーうれしくて、そく借りた。
 ものを見るということは、単純にカメラがとらえたものを再生することではなく、入力された画像を、脳みそで補正しまくっているとか、ちょうど授業で習ってて、液晶シャッターのゴーグルかぶって、立体視の実験とかもしてた。それで当時、3D画像に興味をもっていた。
 そのソフトの専用メガネ(ゆうよりは、ゴーグル)は、ビデオとテレビの間にはさむ形で接続しし、見るのはメガネごしにテレビを見る、ゆうものだった。
 で・・・、感想は、やっぱり人間の目は複雑で、よくできている、というものだった。
 ビデオの内容自体は、どーでもよくて、まったく覚えていない。ほんとに。
 とにかく、人間の体のしくみに感心した、ゆう記憶しかない。
 そのオトナのビデオは、3D映像であることを最大限にいかそうとする内容だったと思うが(乳がでかい女優さんをつかうとか)、ヒトの体が、ぺにょんぺにょんの、厚さのない紙のように見えた。
 胴体があって、それよりも手前に乳がある(出ている)ことはわかったが、それぞれが連続するかたまりに見えず、独立してぺにょんぺにょんに見えた。
 飛び出す絵本みたいゆうか、CTスキャンで輪切りにした映像を縦にならべたというか、やわらかな面で構成された物体がそこにある、という感覚にはほど遠かった。

 ともかく、単純に二つのカメラで撮るだけじゃだめなんだ、ヒトが肉眼で立体視するのと、おんなじにはなんない、ということがわかった。
 立体視には個人差があって、得意不得意にずいぶん差がある(らしい)。
 よって、技術の問題でなく、自分(わたし)個人の、脳みその画像処理の問題の可能性も多分にあるが、耳にくらべると、視覚がずいぶん複雑なんだな、と思った覚えがある。

 立体音響は、自分の記憶ではずいぶん早くて、30年ほど前には、"ホロフォニクス・アルデバラン"とかゆう、立体音響理論に基づいたテープが市販されていた(CDじゃなくて、テープですよテープ!)。
 そのテープを、密閉式のヘッドホンで、目をつぶって聞くと、その音のリアルさにびっくりしていた。頭のまわりを、マッチ箱がちゃかちゃか鳴りながらまわるとか、左右だけでなく、上下の立体感(位置)まで感じた。
 映画、"エイリアン2"は、ジェームズ・キャメロンさんが監督だったが、着陸船が爆発したときに、目の前まで鉄パイプが転がってきたのにどぎもを抜かれた。これも音。
 うしろからヘリが飛んできたり、音としては、映画はいろんなことをやっていた。

 そして、ハイビジョンの時代の3Dとして、まんをじしてやってきたのが、"アバター"。
 すごい楽しみにしとって、公開されると、すぐに見に行った。中坊の息子つれて。
 "アバター"の内容自体は、まあ、おいといて・・・。ハリウッド映画ですから・・・。キャメロンさんだし。
 CGの森はすばらしかった。空気の湿度まで感じられて、感動した。どこのだれの映画でも、アニメーションでもできないことを、この映画は実現してると思った。
 が、3Dは・・・、落胆した。やっぱり、ヒトもものもぺにょんぺにょんに見えた。
 「このレベルの3D、20年前に見たわ。アダルトビデオで。」と、愚息に言ってしまった。
 なんが、現実のものを見るという行為と違うのか、わからない。
 ピントか、左右の眼球の角度か、それらの画像を処理する、脳みそのプログラムか?
 ちゃんと、目玉とおんなじにカメラ2台で撮ってんのに。なぜ、連続した面に見えないのか?
 技術の問題か、脳みそのプログラムの問題か? これから3Dの画像を見まくったら、脳みそが慣れて、現実に近い感覚で見られるようになるのか?

 先日見に行った、"バイオハザード4"も、おんなじだった。
 ふりそそぐ雨のつぶや、せまってくるオノは、確かに奥行きがわかった。位置関係がわかったというべきか。なにが奥にあり、手前にあるのか。
 でも、ぺにょんぺにょん問題は、おなじだった。

 これから、メガネなしの3Dモニターなど、3D関連商品がつぎつぎに送りだされてくる。
 モニターやスクリーンにむかって、手をのばしたくなるような、リアルな3D映像が見られる日を、首を長くして待ってます。
 いつ、20年前のアダルトビデオを超えるもんがくるかな?

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