2010年11月26日金曜日

11月21日の広島第一劇場、その他

 あまりにばたばたで、ゆっくり鑑賞できなかった広島第一劇場。
 時間が少ないので、行かまいかとも思ったが、行ってみるとやっぱり面白かった。行ってよかった。

 特に印象に残ったことをふたつ。

 ゆきみ愛嬢のお尻。
 舞台の反対側のお客さんにサインをするとき、ひじはついて、腰は浮かせてた。お尻が、まっ正面で、すんごいよいながめでした。
 おっさん(自分)は興奮して、「ここって、ええ席? なっ、なっ」、と近くにおった知らん兄ちゃんに話しかける。兄ちゃんは、「えっ、あっ、いい席と思います」、と反応してくれた。
 で、また別のお客さんにサイン。また、お尻がまっ正面。
 「やっぱ、いい席じゃろ? 尻が、尻がっ」、ゆうて、おっさんはまた興奮して、兄ちゃんにゆうてしまう。騒がしくて、すんませんでした。
 ほんとに、いいながめじゃった。

 名前も知らずに見に行ったんじゃけど、トリの若葉さくら嬢。
 踊りも演技も、ばつぐんで、行ったかいがあった。
 さすがはトリ。すっ、すっと、切れのいい踊りを見せてくれた。きれいだし、ていねい。真剣に見入ってしまった。
 演技も、限られた時間のなかで、ものがたりをつむいで見せてくれた。水色の大きな布をいとしい人にみたてた演出も抜群。
 表情ひとつ、指先のしぐさまで心がこもっているようで、感激した。ものがたりに引き込まれて、客席にむかって手をのばす演技のときは、どきっとしてしまった。


 自分は、ストリップの踊り子は性を売る職業の一つと思っている。だから、それを見に行く自分は、性を買っているということ。
 だけれども、踊り子さんを見ていると、ただ性を売る、買うだけでなく、言葉にはできんけど、なにかそれ以外のもの、それ以上のものがあるような気持ちになる。
 うまく理論づけができないんじゃけど、そんな気持ちにさせてくれる踊り子が、見に行くたびに、かならず一人はいる。
 特別に踊りや演技がうまいひとはもちろんだけれども、そうでないヒトでも、そう思わせてくれるヒトがいる。若くないヒト、きれいではないヒト、だれがみても不器用なヒト、など。

 踊り子さんに、勝手なロマンをいだいてるのかもしれないし、自分を正当化したいだけかもしれない。

 そんときの気持ちに、いちばん近い言葉は、"感動"か?

 「勝手なロマンは、差別・偏見の一つです」と、ものの本でばっさり切られていて、図星だと思った。
 それでも、じーんとくるあの気持ちをもとめて、"小屋がよい"はとまらない。

0 件のコメント:

コメントを投稿