時間が少ないので、行かまいかとも思ったが、行ってみるとやっぱり面白かった。行ってよかった。
特に印象に残ったことをふたつ。
ゆきみ愛嬢のお尻。
舞台の反対側のお客さんにサインをするとき、ひじはついて、腰は浮かせてた。お尻が、まっ正面で、すんごいよいながめでした。
おっさん(自分)は興奮して、「ここって、ええ席? なっ、なっ」、と近くにおった知らん兄ちゃんに話しかける。兄ちゃんは、「えっ、あっ、いい席と思います」、と反応してくれた。
で、また別のお客さんにサイン。また、お尻がまっ正面。
「やっぱ、いい席じゃろ? 尻が、尻がっ」、ゆうて、おっさんはまた興奮して、兄ちゃんにゆうてしまう。騒がしくて、すんませんでした。
ほんとに、いいながめじゃった。
名前も知らずに見に行ったんじゃけど、トリの若葉さくら嬢。
踊りも演技も、ばつぐんで、行ったかいがあった。
さすがはトリ。すっ、すっと、切れのいい踊りを見せてくれた。きれいだし、ていねい。真剣に見入ってしまった。
演技も、限られた時間のなかで、ものがたりをつむいで見せてくれた。水色の大きな布をいとしい人にみたてた演出も抜群。
表情ひとつ、指先のしぐさまで心がこもっているようで、感激した。ものがたりに引き込まれて、客席にむかって手をのばす演技のときは、どきっとしてしまった。
自分は、ストリップの踊り子は性を売る職業の一つと思っている。だから、それを見に行く自分は、性を買っているということ。
だけれども、踊り子さんを見ていると、ただ性を売る、買うだけでなく、言葉にはできんけど、なにかそれ以外のもの、それ以上のものがあるような気持ちになる。
うまく理論づけができないんじゃけど、そんな気持ちにさせてくれる踊り子が、見に行くたびに、かならず一人はいる。
特別に踊りや演技がうまいひとはもちろんだけれども、そうでないヒトでも、そう思わせてくれるヒトがいる。若くないヒト、きれいではないヒト、だれがみても不器用なヒト、など。
踊り子さんに、勝手なロマンをいだいてるのかもしれないし、自分を正当化したいだけかもしれない。
そんときの気持ちに、いちばん近い言葉は、"感動"か?
「勝手なロマンは、差別・偏見の一つです」と、ものの本でばっさり切られていて、図星だと思った。
それでも、じーんとくるあの気持ちをもとめて、"小屋がよい"はとまらない。
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