2012年12月28日金曜日

いすとりゲーム

 なんとか年賀状を書き上げて、地域の郵便局本局にむかう。腹はコーヒーでぱんぱん。

 が、郵便局のある繁華街に近づくと、もう、あきらかにいつもと様子がちがう。

 本線も支線もみっちりとクルマがつまっとって、身動きできんぐらいになってた。すごい大渋滞。

 郵便局のまわりはとうぜん特にひどくて、局に出入りする大小の郵便車もまじえてセメント状態。郵便局をぐるりと囲んだクルマがぜんぶ局に用があるわけじゃあなさそうだったが、駐車場はまんぱい。駐車場前は二重駐車状態。駐車場前が。

 では、もう一周、とクルマを動かすが、のろのろとしか進まない。じりじりと自分の行きたい方向に進もうとするクルマで、交差点はお見合い状態。

 もうクリスマスもすぎたこの時期、少しでも早く着くよう、とにかくこの本局に年賀状を出して帰るしかない。ちゃんかちゃんか音楽が鳴ってるあいだぐるぐる回って、止まったらイスを奪いあう、イスとりゲームのような気持ち。この場合は、ぐるぐる回ってて、ちょうど駐車スペースの前にたまたま来たときに、たまたまクルマが出たら自分入れます(駐車できます)、ゆうこと。

 十周でもとめられるまで回るしかない、とか、5〜6周回ってダメだったら有料のとこにとめようか、などと考えながらゆるゆると回ってくと、ラッキー!、2周目で駐車場に入れた。

 サンドイッチマンのように、年賀状を入れてもらうためのでっかい袋を首から下げた局員さんが二人、あたふたと駐車場を出たり入ったりしながらなんとかしようとしていたが、なにせクルマが多いんだから、なんともなりまへんがな。

 まだ28日なのに、世の中、もう大晦日へのカウントダウンははじまっとるようだった。

 それより、年賀状が元旦に届かんといけんと考えたのは、いったいだれなんだ? クリスマス前に、"旧年中は"とか、"新年"とか書くのって、へんじゃね? せめて大晦日ぐらいじゃないと気持ちこもらんなあ。

なぎさの喫茶にて

 レストランかもしれないが、いすわっている。かんぺきな、いすわりであります。

 コーヒー飲めてタバコが吸えて、おまけにどよーんと曇ってはいるが、窓が海にひらけてる。絶好の場所ですな。
 雨は小ぶりになり、海もときおり見えてた白い波が消えて、おだやかな顔に。

 で、なにやっとるかいうと、年賀状。

 べんりになって、両面がパソコンから印刷できるんじゃけど、さすがにそれだけじゃあ色気がなさすぎるんで、きしゃない手書き文字でひとこと添えている。

 どうでもいいような一言なんじゃけど、年に一度の、生存のお知らせであります。

 "まだ、生きてるぜい"

2012年12月26日水曜日

つきのひかりと

 仕事から帰ってちょうど家に入るときに、うちの前を、横顔のきれいなお嬢さんがてくてくと通っていった。ずーっと空を見上げていた。

 そのあとすぐに灯油を買いに外に出た。

 きんきんに空気が冷えててさぶい。"くー"だの、"はうー"だのうめきながらポリタンを持って歩いた。

 なんのきなしに、さっきのお嬢さんの見上げてた方角をふり返ると、月がものすごくきれいだった。満月ではないが、真っ白なひかりがまぶしいほどだった。おまけにほんのすこし右上に、これまた真っ白にまぶしくかがやく星があった。

 ほーか、これを見よったんか、と思った。

 星座やら星の名前やら、いっそわからんなあ、残念。あれはー、金星?

2012年12月20日木曜日

ちょこ

 夕飯前のお茶用にと、妻がドーナツを買ってきた。

 ご飯前だろうが夕方家族がそろったら、ジュースやコーヒー出しておやつを食べるのが、いつのころからかの習慣になっている。6時だろうが7時だろうが、ご飯食べたいと文句ゆうやつはいなくて、"お茶しよう"という。

 ドーナツとり皿にとってフォークで割って食べていたら、ずるっとドーナツが動いて、左手の親指にあたった。

 チョコがついたのが見えたんで、ぺろっと親指をなめた。ゆうか指先を口に入れてなめた。

 すると、なんかへんだわ。で、口から指をはなしてじっと指先を見ると、チョコぢゃなくてチマメですやん。

 りょう親指の先っぽにできた、例のチマメじゃった。だれにも言わずに、へっとひとり笑った。

2012年12月13日木曜日

ちまめ

 「マメはマメでも、食べられないマメ。なーんだ。」

 「こたえ、"ちまめ"。」

 「そーか、"ちちまめ"なら食べられるもんな。」

 ・・・。ちゅう下ネタはどーでもよくて。両手の親指に血マメができている。親指の爪先のへんに、そりゃもうみごとな左右対称の位置にできてる。

 いつ、なんでできたのか、まったく覚えがない。なんか痛い、と思ったらできとった。

 これがまた、絶妙な位置にできとって、なにをやってても、痛い。

 つい、ものを持っても痛い。はし持って飯食っても痛い。仕事でキーボード打っても痛いし、風呂でタオルをしぼっても痛い。

 ついでに、おなじときにやったと思うんじゃけど、右親指の腹の皮が割れている。刃物で切ったようにばっくりと。おかげで、トイレに行って手を洗うときも痛い。

 痛くてガマンできんほどじゃないが、ちょい痛いことで、じりじりとなんかがたまってゆくような、ぎゃくになんかが削れてってるような。

 きれいな左右対称の位置といい、ひっぱりで割れたと思われる傷といい、偶然どっかにはさんだとかじゃなくて、なにかを、"自分で"、いっしょうけんめいやったからだと思うんじゃけど、思いあたることがない。血マメができるぐらいだから、よっぽど力いっぱいなにかをしたと思うんだが。

2012年12月11日火曜日

わからんのに さわったらいけんて

 アイドリングが異様に高くって、ゆううちのクルマ。

 "一本いっとく?"ゆうて、ほんまにキャブクリーナーを一本使いきったら、ますます回転があがってしもうた。

 これはキャブ調整とやらをすりゃあええのでは?、と思って締めたりゆるめたりしていたネジが、アイドリング調整のではなくて、混合比のネジだった。たしかに回転は上がったり下がったりしたが、どーりでゆるめすぎてひっこ抜けたらエンジン止まるわけだわ。

 仕切り直しで混合比とやらを調整したら、えらい元気よく回る。さらに元気よすぎ。アイドリング調整のネジをゆるめきって、部品とすき間があくぐらいにしたが、アイドリングは十分には下がらず。

 ちなみにアイドリングのネジを締めたらどうなるんじゃろう?、と素朴な疑問を持ってしまったのが運のつき。エンジン大暴走でイグニッションでも切れねへ、ちゅうのをもっぺんやらかしてしまった。

 はじめてじゃないんで、ぶっこわれて部品飛んでくんなよ、と祈りながら運転席に行って、チョークをえいやっと引いて止めた。

 休みのたびに、そうだ、あれやれば…とかっていろんなとこいじってしまったが、もうわけわからん。工場の空きができる1月までこのまま乗るしかないかも。ガスケットぐらい買(こ)うとくか。

 走ってるときにポロっとなんか落ちて直らんかいな。さきにゆるめすぎのアイドリングのネジ締めとかんにゃあ、そのネジ落とすな。振動で。

2012年12月10日月曜日

かえれない クニ

 サンタの衣装を赤白にしたのは、コカ・コーラだそうな。

 その赤白サンタがマチにあふれるようになると、いつも思い出す映画がある。そうして、目のおくが熱くなるぐらいに、悲しいきもちになる。

 "コカコーラ・キッド"

 時代にそぐわず、世界にそぐわない、独裁者が統(す)べる奇妙なユートピアが、映画の中でえがかれる。

 そのユートピアが、合理的で、力強くつねに前進する、そして傲慢な、自由主義・資本主義の社会と接触する。

 傲慢な自由主義・資本主義が、奇妙なユートピアにシンパシーをいだき、奇妙なユートピアは、時代に流されたわけでなく、自由主義・資本主義にも理解をしめしたように近づき、ふたつの社会は接触する。

 異なるものの、幸せな共生がはじまるかと思われたが、奇妙なユートピアは、はげしく炎をあげるかたまりになり、一瞬で消えて映画は終わる。ものにふれたシャボン玉が、ポフッと消えちゃうように。

 映画を作った男は、自分をいられなくした、自分を異郷へと追いやったクニを、それでも愛していたのだと、勝手に自分は思っている。条件つきの愛ではなくて、独裁者の統べる奇妙なクニのままで。

 男はクニに帰り暮らすことはなかった。なぜなら、そのクニは世界から消えてしまったから。

 その男の名は、"デュシャン・マカヴェイエフ"。そして、独裁者が統治していた、奇妙なユートピアの名は、"ユーゴスラヴィア"。

2012年12月9日日曜日

なぎさの 公園にて

 やあ、こんにちは。きょうぼくは、渚の公園に来てるよ。
 天気はいいけど、風がつよくてさぶいね。ずっとさぶい駐車場で、お仕事をしてたんだ。

 いまは休憩中。レストランでお昼を食べて、coffee飲んでタバコ吸って、くつろいでるよ。

 昼前から来て、クルマのキャブ掃除の作業を2周分やったよ。白煙もくもく出して、ばんばんエンジン回して。においもすごいと思うぞ。

 めいわくだね。冬の公園がヒト少なくてよかったよ。がらんがらんの駐車場のはじっこに止めてんだけど、やっぱ遠慮あるから、あたらしくクルマが駐車場に入ってくるたびに、来(く)な、こっち来(く)んな、と呪文をとなえないといけないね。

 エアクリーナーはずしたキャブに、スプレーでしゅーするんだけど、気分は殺虫スプレーで見えない虫を根絶やしにしようとしてるみたいだね。

 いまはボンネットをしめてるんで、はだかのキャブには軍手がはめてあるよ。ボンネットのサビがはいっちゃあ困るからね。

 キャブクリーナーは、でっかいスプレー缶で400ccいじょう入ってたけど、もうのこり半分切っちゃった。がんばったね。

 でも、アイドリングの回転が下がんないのは…、直んないね。ダメだね。

 んー、ちょっとつかれてきたね。だからいま、むりくりにテンションをあげてるよ。おっさんがみぐるしいね。

 あと1周分しゅっしゅの作業をしたら、きょうはもう帰るよ。

 いっしょうけんめいやっても、だめもとだし。おうちに帰ったら、家の仕事が待ってるよ。おじさんって、いそがしいんだ。

 じゃあね。

2012年12月7日金曜日

一本いっとく?

 クルマの調子が悪いです。

 ちゃんと始動もするし、いちおう加速もするし、ブレーキも直ったし。

 んじゃけど、アイドリングが高いまんま。チョーク戻してももどんない。ちょっと前までは、いっぺん、思いきし回してやったら下がりよったんじゃけど、いまはもうだめ。

 キャブレのかた鼻がつまったまんまで通らないらしい。いぜんは、"体があったまったら鼻が通る"状態だったみたい。

 キャブクリーナーを何度か吹いて、あと白煙が出んくなるまでアクセル吹かしまくる、ゆうのを何度かやったがダメですな。

 いつも世話んなってるクルマ屋さんにも相談したが、もうキャブの分解か交換しかないかも、と言われた。

 交換だと部品代だけでも結構かかりそうじゃし、分解するにしても交換するにしても、あとの調整がめんどそう。おまけに工場の空きは1月の中旬までぜんぜんないそう。

 ちゅうわけで、根性を決めた。1月の半ばまでは、キャブクリーナーを吹き続ける。もう、キャブクリーナーのスプレーを一本まるまるつっこむつもりで。

 作業中は、音、けむり、においがすごいことになるんで、ひとけのないとこでしかできない。きょうは、なぎさの公園(の駐車場)、あすは街はずれの埠頭、と。

 けさも遅番だったんで、早朝の埠頭に行って一回やってきた。ボンネットあけてエアクリーナーはずして…、だいぶなれてきてしもうた。

 けっきょく今回は効き目はなかったけど、延々やり続けりゃあ、なんかのひょうしに鼻が通るかも、と自分に言い聞かせてるのであります。

2012年12月5日水曜日

”九井諒子作品集 竜のかわいい 七つの子” 九井諒子 著

 至福の、七つのおはなし。

 ずーっとリアルタイムで追いかけているヒトは、首をながくして待ち続けて、やっと出た単行本じゃったんじゃろうけど、自分はつい最近に九井氏を発見したばかりなので、はやくにつぎが読めてラッキー。で、じりじりと2年ぐらい待つことになんでしょうね。

 前作と同じで、短編ばかりが七つなんじゃけど、自分と異なるものやあいいれないものと向きあったときに、どのような態度をとるんか?、ゆうような話が多くて、その健康的な態度・視点に感動する。

 架空のお話、ファンタジーなんじゃけど、決して甘くはなく、むしろ過酷だわ。"地に足のついたファンタジー"てな紹介のしかたがあったけど、納得ですわ。

 前作とちがって心の準備があって読んだんで、衝撃はなかったけど、文体と内容の、その変わらなさに心ふるえました。

 絵はたんにべらぼうにうまいだけじゃなくて、必要に応じて、ごく自然に変幻自在。山田章博氏のようにも、須藤真澄氏のようにも。

彼女が絵師、画家ではなくて、マンガ家ゆうことがとてもうれしい。絵は言葉の説明ではなく、その逆でもない。ふたつの相互作用が日本のマンガ。

 ニッポンに生まれ、母語でこんなマンガが読めることは、幸せだと思う。






  "九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 "
  ビームコミックス
  九井諒子 (著)

2012年12月3日月曜日

一家だんらん

 ちょっと! ちょっと来て

 階下から妻によばれたんで、てけてけと階段を途中までおりてみた。

 階段の真ん中へんにつっ立って、手すりによっかかりながら見ると、居間のテレビの前に、妻(五十路突入)、息子(高校生)、娘(中学生)の3人が座っている。

 テレビでは、任天堂の社長が、新しいゲーム機、Wii Uの、"開封の儀"をしていた。ニンテンドーチャンネルの動画ですわ。これをいっしょに見れ、ゆうことらしい。

 社長がとつとつとしゃべりながら、ゲーム機の箱をあけてゆく。それをあーだこーだと、妻や子どもたちがしゃべくりながら見ている。

 で、箱から本体のほか、リモコンや周辺機器などをぜんぶ取り出して、以上、それでおしまい。

 なにがおもしろいんやら、と思いながらまた階段をてけてけとあがってった。

 かわったヒトたちですわ。うちの家族じゃけど。

2012年11月30日金曜日

よいnewsと わるいnews

 なんのはなしでもない。入院中のクルマのはなし。

 工場でリフトにあげてホイールを開けてみたと、サービスから連絡があった。

 パッキンの交換だけでいけないかと思ってたが、ブレーキのシリンダ自体がえらくサビててダメだったそうな。おまけに、シリンダをはずそうとしたら、ブレーキパイプまでサビて固着してて、ナットが回らんかったとか。

 ステージ1ならいいなと期待しながら開腹してみたら、まわりにも飛んでてステージ2でした。飛んでる分も切除しようとしたら、ほかのまだ悪くないとこまでいっしょに切除せざるをえませんでした。

 んな感じ。ごっそり交換ゆうことになりました。

 自分でもシリンダまでダメだろうなとは思ってたが、それいじょうだったみたい。

 よいnewsは、もう部品がお店にとどいてて、来週中にも修理が終わるゆうこと。

 サビサビでいかれそうなのが、左うしろ足だけ。んなわけはないので、今後も覚悟するしかないかも。たぶん、体のなかもそとも、全身がサビもぶれですな。

 それにしても、30年も前のクルマの部品が、いまだに新品で手にはいるっちゅうのがおどろき。それも最初期型の、ほんの数年しか作られんかった型番のが。

 と、いうわけで、今回もかわいいボロ車は生きながらえそう。

2012年11月27日火曜日

同情

 娘は学校から帰ってきたら、お友だちとふたり、セーラー服のままで玄関そとの段に座りこんで、ながながと話しこんで、それからやっと家に入ってくる。

 "(あなたの父さん)ピンクでかわいそうじゃね"、と友だちが言ってたそうな。

 頭ん中ではなくて、クルマの色の話。

 中坊ごときに同情されるようじゃあ、なさけない。

 きょう、自分の代車と同じ車種で、もっとピンクピンク、パステルピンクのクルマとすれ違った。若い兄ちゃんが運転してたんで、こりゃあファッションだろうな、と思った。

 …。ほんなら、わしもヒトからそう思われちゃうじゃん。

2012年11月26日月曜日

あーかーいー あかーあいー

 あかいガメンの ふんふふーん

 2週間前ぐらいに届いてた中古ノートパソコンのお引っ越し作業を、きょう、ようやっとした。

 さいきん中坊の娘がノートパソコンをけっこう使うようになったんで、もう一台ノートがあってもええかな、ゆうかるい気持ちでオークションに入札してたら、予想外の価格で落札してしまった。

 はっきり言って、”事故”でした。

 で、落札した方が年式が新しくて、OSもXPでなくてVistaなんで、やっぱこっちかゆうて乗り換えたんじゃけど、液晶画面が赤いほどぢゃあないが、黄色い。

 色補正して(ちょい青入れた)、気のせい気のせいと自分に言い聞かせたが、やっぱ黄色いし暗いわ。2台ならべて作業しよったんじゃけど、古いほうの画面が白くて、えらくまぶしかった。ええなあ、きれいで…、ゆうて両方わしんじゃん。

 馬力上がってるはずなのになんだか動きがぬるい気がすんのは、きょう発注した増設メモリが届けば改善されるとして、バックライトがへばってんのは、もうがまんするしかないか。古いパソコンに金かけてもしゃあないし。

 ”事故”りついでに、じつは隠してあるけど、もう一台、中古ノートパソコンが届いている。知ってるのは娘だけ。入札したことすら忘れとったんじゃけど、あわわわと見とるうちに、ありえん安さでそのままオークションが終了してしもうた。せーだいに事故っちゃった。

 ”なんしよん?” ”急いで梱包といて隠すのいや。”  ”どーするつもりなん、これ。”  ”サンタさんのプレゼント、ゆうことでツリーに置こう。”  ”はあ? クリスマスまで、だいぶんあるじゃん。”

 事故って、被害者も加害者も不幸にしますよね。この場合、被害者も加害者もりょうほう、わしなんじゃけど。

2012年11月25日日曜日

ゆめかちら?

 夢じゃないんで、代車はピンクのままだった。朝いちで新聞を取りに玄関行ったときに見た。

 で、ピンクのクルマで初出勤。

 職場についたら、ささっととめて逃げたが、おいさんひとりに見つかり、見なれんクルマなんでだれかぁ思うた、と言われる。

 その会話を聞いててピンときたのがもうひとりおり、カレは顔を合わすたびに笑いが止まらんくなっていた。いつ直るんですか?、と聞かれたがわしにもわからん。

 部品通販の会社に問い合わせたが、メーカー在庫がなくなって入荷待ちとか。つーことで、速攻で部品持ち込んで直してもらうのはムリ。純正の部品待ちか。

 クルマについちゃあ無頼をきどってる(つもり)んで、恥ずかしいしカッコわるい。とにかく、はやぐなおってかえってきて。

 仕事終わって帰るときに、若い同僚の兄ちゃんに見られた。

 「うおっほっほっ(笑)。えっらい、おしゃれじゃないっすか。」

 うるへー。

2012年11月23日金曜日

カボチャの馬車


 交差点を曲がったときとか、横Gがかかったときに、ブレーキの警告灯がパカパカっとつくことがあった。めったに点灯するようなランプじゃないんで、クルマをクルマ屋さんにみてもらうことにした。

 サイドブレーキ引いてもブレーキの警告灯がつかない仕様なんで、なんの警告灯かじつは知らなんだ。水温計だのオイルの警告灯だのはいつも気にしてたんじゃけど。

 で見てもらったら予想外に深刻で、左後ろのブレーキシリンダがいかれてるらしいとのこと。そりゃ危険ですわ、ゆうことで緊急入院になった。

 急なことだったんで代車が軽四しかないんです、ゆわれたが、軽の代車なんだから軽でもちろんオッケーと言った。じゃあクルマをまえに回しますからといってサービスの兄ちゃんは出て行った。

 さあどうぞ、ゆわれてカバン持って店の外に出ると、まさかこれじゃなかろうなっちゅうクルマが店の正面にとめられている。サーモンピンクゆうかピンクゴールドゆうか、とにかくそんなボディの色に、シルバーのパーツがあしらわれている。まじで? まじでこれ? いやーんかわいい、ちゅうこのクルマに、わしに乗れってか?

 わしゃあ、お姫様じゃあないっちゅうにと思いながら運転して帰った。内装も外観にふさわしいプリチィなデザインと色に統一されとった。

 このクルマで通勤するかと思うとげんなりする。同僚にネタを提供しとるようなもんだわ。ちゅうか、体をはって笑いを取りにいっとるように思われそうだ。

 あと何日これに乗らんにゃあいけんのんじゃろうか? はやく補修パーツが届いてほしい。

2012年11月22日木曜日

カウントダウン

 もうすぐ、大台にのります。きょう、あすにでも。このブログのページビュー総数が4,000に。

 あやしいロシアやシンガポールなどからのもん(広告目的の)を数に含んでるのはもちろんですが、ここさいきん異様に伸びてるのは、ちょうど1年前ぐらいの、A級小倉劇場(ストリップ劇場)に行ってきました、ゆう投稿の閲覧。

 4,000のうちの約900件がこのたったひとつの投稿の閲覧であります。

 1年も前の投稿が、検索サイトの上位に居座ってるからなんですが、A級小倉劇場についての個人発信の情報を求めているヒトがけっこうおって、それに比べて、出てくる情報がすくないんかしら?、などと思ってます。

 わざわざ検索かけて来てみて読んでみて、お客さんがどう思うじゃろうか?、と考えると、しょうしょう申しわけない気持ちになってしまうのであります。

 なんだか、フィッシングサイトを運営してるような気持ちになってくるわ。”釣ってる”ちぃゆう感じですな。
 

2012年11月17日土曜日

なぎさにて


 この半年ぐらい、クルマのエンジンの調子がわるかった。

 アイドリングが異様に高いままで、もどんない。以前はかるくパンとアクセルを吹かしてやると回転が戻ってたのに、イエローだかレッドゾーンだか、フルスロットルぐらいに一度回してやらないと戻らなくなってた。

 この2~3日はさらにひどくなって、思いきし回してもエンジンの回転が下がんなくて、異様に高いアイドリングのままで走らざるを得なくなってた。
 こうなると、たんにうるさくて燃費が悪いだけじゃなくて、ギアの入りは悪いし、バックに入れるときなんざ、”バリ”とか”ガリ”とか盛大にギアが鳴るしで、運転自体に支障が出てきた。

 キャブレターが悪いんじゃないかと思ってて、いつも世話になっとるクルマ屋さんの年配のメカマンに相談したら、やっぱりキャブで、フロートが固着してるんじゃないかと言われた。
 それって、キャブを分解してきれいにしたら直りますよね、と言うと、ははははと笑ったあとに、「勘弁して、もとに戻るかわからんから」と断られた。ちっ、ダメか。

 しかたないので、キャブクリーナーというスプレーを買ってきた。説明書きに、2ストには使わんようにと書いてあったが、見なかったことにした。
 ひと気のない埠頭で二度ほど作業してみた。エンジンをかけて、エアクリーナーんとこからスプレーするんじゃけど、けっきょくアイドリングが高いままなのは戻らなかった。
 で、三度目の挑戦は、ひと気のない埠頭から、ひと気のすくない、なぎさの公園(の駐車場)に気分を変えて行ってみた。

 まわりにぜんぜんクルマがいない、駐車場のいちばんはじにクルマを停めて作業開始。エアクリーナーからフィルターをはずし、エンジンをかけて、キャブクリーナーのスプレー缶をじゃかじゃか振ってから、キャブレターが鎮座している奥にむかって吹きつける。ときどきアクセルを空ぶかししてみる。ゆうのを繰り返した。

 何度か繰り返しているうちに、スプレー缶の先っちょにつけてた細くて赤いノズルがぽろっと取れてしまった。負圧でエアクリーナーカバーの中に貼りついた。
 「やばっ!」と手をのばして取ろうとしたつぎの瞬間に、”消えた”。つまり、吸いこまれちゃった…。

 悲劇は(喜劇か?)これで終わらんで、エンジンの回転が急に上がって、うなりをあげてフル回転をはじめた。キャブのへんなとこに、へんなふうにノズルがはまりこんで”フルスロットル固定”状態になっとるらしい。

 ぎゅいーんと電気モーターのように回るエンジン。車体全体がぶるぶるふるえている。やばい、このままじゃあエンジンがおしゃかになっちゃう。
 運転席に急いで座って、イグニッションキーをオフにした。止まんない! キーをオフにしたのにぎゅいーんと回り続けるエンジン。もう意味わかんねえ。

 えいやっとチョークをいっぱいに引っ張ると、やっとこさプッスンとエンジンが止まった。”カブって止まった”ちゅうやつです。

 なんとしても吸気系からノズルを引っ張りださにゃあなんない。おうちに帰れない。
 金属のバンドを二つはずしてキャブとエアクリーナーをつなぐダクトをはずすと、キャブの中に赤いノズルが見えた。スロットルの羽根(?)よりもさらに奥に吸い込まれてて、指を突っ込むとさわれるが、キャブの開口部がせまくてつまむことはできない。ラジオペンチを突っ込むが届かない。ドライバーを突っ込んで、ドライバーと指ではさんで引っこ抜こうとするが、えらくはまり込んでて抜けねえ。

 さいごは、タコ糸のような細いヒモをキャブの中に入れて、ノズルに巻きつけて引っこ抜くという、自分でも信じられんような超絶技巧でやっとこさノズルが抜けた。
 赤いノズルは曲がってて、こころなしか短くなってるように感じた。

 これで、へんなもん吸い込んじゃったからJAFだかクルマ屋さんだか呼びました、それもなぎさの公園に、ゆういちばん恥ずかしい事態はまぬかれた。

 ここで、もともとそこまでやる気はなかったのに、キャブがむき出しになってた。気を取りなおしてまたエンジンをかけ、今度は直接キャブにクリーナーを吹きかけ始めた。ジャマするものはなにもねえ、ぞんぶんにぷしゅぷしゅと吹きかけられた。

 するとなんということでしょう。ばっちりエンジンの調子が戻って、アイドリングが安定したではあーりませんか。
 ドコドコドコと回るアイドリングの音とリズムは、調子がいいころのそれだった。不幸中の幸いとは、まさにこのこと。

 すっかり暗くなったなかを家まで帰ったが、信号でとまっても静かだし、ギアはすこすこスムーズに入るしゆうことなし。

 めでたしめでたし。あー、くそびびった。

2012年11月14日水曜日

そんな季節

 コンビニに行っても、本屋に行ってもタバコ屋に行っても、”年賀状発売中”と、ビラが貼ってある。

 そのたびに。

 「あ、なんぼ年賀状いるんか、数えんにゃあ」

 と、思う。

 そんな季節。

二頭の象が戦うとき

  "二頭の象が戦うとき、傷つくのは草だ"

 アフリカはケニアの、キクユ族のことわざだそうな。

 じぶんがすげー苦しくなると、じぶんは"草"で、理不尽にヒトから踏みにじられてるような気になる。

 でも、よくよく考えてみると、じぶんも、あらそっている巨大な象のよこで、どさくさまぎれに、ちょうしにのってあばれている小象なんでないの?、てな気がしてくる。

 んなことって、ないすか?

2012年11月12日月曜日

あした あしたがくる


 きょうは、ひさしぶりに定休日に定休だった。仕事が休みだった。

 予定では、本屋に行って九井諒子さんの新刊買って(”作品集 竜のかわいい七つの子”)、イエローハットでムースタイプのキャブクリーナー買って、人気のない波止場でぶいぶいいわせてクルマのキャブを掃除したあとで、ミスドに行ってお茶しながらマンガを読む、ことになっていた。あさいちで洗濯を干しながら考えていた。

 それが、荷物が届くからと午前中、家におらんといけんくなって。家の仕事をちくちくやって、ネットをぶらぶらして。

 お昼すぎに作ってもらってたお弁当食ってタバコ吸ったあと…、目玉がくさるぐらいに爆睡してしまった。ちょっと昼寝のつもりが夜になっていた。

 もう夕飯食って風呂入って寝たら、あしたになるじゃん。損しとるはずはないんじゃけど、なんか損した気分。

 日曜の夕方にTVで”サザエさん”やってるの見て憂鬱になるような気分。きょう、月曜じゃけど。

2012年11月10日土曜日

Re: おそくなりました

 平日に休みで、大きなマチまで電車に乗って出かけ、タバコ買って小屋(ストリップ)に行った日。

 小屋は2回目の公演のとちゅうで出たんじゃけど、さすがに時間が遅くなったので電車から妻にメールした。
 出荷がストップしとるタバコをゲットした、店にあるだけぜんぶ買ったと、自慢げに書いて送った。文体は、ちょいワイルドだぜい。

 すると、すぐ返信がきた。

 ヨカッタデスネ。ソレニシテモ、タカイタバコデス。ワタシハ、イマ、イエニカエリマシタ。アナタハ、イツカエリマスカ。
 ※原文は漢字かなまじり

 "残業して帰ってワタシはものすごく疲れてるのよ"と、カッコ書きされてるようにびびっと感じた。高揚したきもちがいっきに冷めて、「いま○○駅です。もうすぐ着きます。」と、ていねい語でまたメールを返信した。

 ちょっとこわかった。小屋のことはバレてないにしても。

2012年11月8日木曜日

つぎの日は 目玉がもげそうだ


 きのう、小屋(ストリップ劇場、広島第一劇場。)に行ってきた。

 昼いちばんに入って、2回目公演の途中で帰ったんじゃけど、きょうはもう、眠いやら目玉がだるいやら痛いやら。とにかく目が疲れてて。

 ものを見るチカラゆうのがあって、三日分ぐらいを半日で使い切ってしもうた感じ。ま、楽しかったからええんじゃけど。

 夏川あきさんはあいかわらず元気でかわいかった。半年に一度の逢瀬ですな。
 あきさんの元気は、ただただなにもなくて元気っちゅうじゃなくて、いろいろあるだろうけど元気出していきましょう!、ゆう元気。よしゃ、その元気もらった。
 一度見たことがある演目じゃったんじゃけど、まえ見たときみたいにはらはらするようなあぶなげなとこはなくなってて、おーすげー進化しとると感心した。
 いやいや、そこまでやらんでもっちゅうエロもかわらず…。
 2回目の公演での”歌”は、本気で聞き入ってしまった。歌の仕事もトーキョーではしてるそうでなにより。聞きに、見にいけないのがほんと残念。

 もひとりの目当ての聖京香さんも、かわらずきれいで、踊りの切れもかわらず。期待どおり、期待以上。
 こんかい印象にのこったんが、衣装。その衣装の踊りが、ゆうことじゃけど。頼みこんで、踊りの衣装のポラをもらって帰りやした。ども、ありがとさんです。

 京香姐さんの踊りは、まさに川崎ロックのスター、ゆう感じですばらしいんじゃけど、見よったらいつもなぜか、さびしい、せつない気持ちになってくる。こちらの気持ちがうつるだけなんじゃろうけど、なんなんでしょうかねえ。

 トリをとってた桜ひめのさんは引退がきまってるらしくて、最終日10日の最終公演では観客みんなでアーチつくっておみおくりしましょう、と呼びかけるビラがロビーに貼ってあった。

 いろいろあるけど、イマを楽しく、がんばっていきましょう。終わりの来るその日まで。

 10日土曜日までの香盤は、以下のとおり。時間のあるヒトはぜひぜひ。
 ストリップや踊り子さんの情報は、”STRIPwiki”で。  http://www36.atwiki.jp/stripwiki/
  



 1.フラワー瞳
 2.夏川あき
 3.聖京香
 4.桜ひめの

2012年11月7日水曜日

うしゃっ タバコゲット

 "この店のタバコは買い占めた!"状態だったが、その銘柄のは10個しかなかった。

 大きなマチの、特別に品ぞろえのいい店に店頭在庫をもとめて行ったんじゃけど、もう1カ月入荷がないそうでカートンの在庫は切れたそう。とくべつ多めに在庫持ってたのに、底ついたんだと。

 でもしばらくはもつぜい。ああもうなんでもええわ、ゆうてすてばちに吸ってた"ゴールデンバット"とおさらばだぜい。

2012年11月5日月曜日

あつい たたかい その後


 オークションで落札した、超絶レアなホネ。

 落札価格は五千円ちょいじゃったんじゃけど、送料が2,000円だった。

 ちょっとだけへこんだ。

 かさばるっちやーたしかにかさばるが、人さし指より細い鉄パイプをかくかく曲げただけのような物体が、送料2,000円かあ。

 でもめげてはならない。モノより送料んが高かったのは一度や二度じゃない。

 クルマのロールバーを落札したときなんか、送料8,000円だったもんね。ロールバー本体の値段は、半分の4~5千円じゃったけど…。プラス、取り付け工賃が送料とおんなじぐらいかかったし。

あつい たたかい

 オークションで、超絶レアなお宝を落札した。ガッツポーズ(死語?)するぐらいうれしかった。

 ヤケドしそうなぐらい、すごく熱い戦いだった。オトコの(たぶん、おっさんどうし)。

 ただし、低温ヤケド。

 オークション終了まで残り10分、ゆうのをえんえん繰り返す。ようするに、延長につぐ延長。

 ただし、百円きざみ。

 ようやくけっちゃくついたら五千円ちょい。

 でも、ほんとに見たこともないぐらい超絶レアなんです。

 ただし、30年前のクルマの、窓枠のホロ骨。ホネだけ。

2012年11月3日土曜日

ヒトバシラぼしゅうちゅう


 Amazonの”Kindle Paperwhite 3G”が気になる。ものすごく気になる。

 あたらしい情報が出てるわけでもないのに、毎日のようにAmazonに行って、写真と説明文をじっと見ている。

 基本料なしでネットに接続できる(3G回線)、それだけですごい魅力的。キーボードがつなげんでも、モノクロでもかまわない。あとは、体験版のブラウザ使って、どこまでweb閲覧が自由にできるかっちゅうことだけ。

 電子書籍自体は、紙の本が好きなんで敵(かたき)のように思っている。アメリカみたいに、紙の本よりも電子書籍のほうが売れるようになっちゃあおしまいだと思う。自分は、本というブツが好きなもんだから。

 じつは家に電子ブックがひとつだけある。任天堂DS用の、DS文学全集。

 発売されてすぐに買ったんじゃけど、これはたしかに魅力的なもんだった。衝撃的と言ってもいいぐらい。ちっこい携帯ゲーム機の中に、有名どころの近代文学がごっそり100冊入ってるんだからそりゃすごい。

 日本の近代文学とか、ぜんぜん読んだことがなかったんじゃけど、これのおかげで気になってた作品をいくつか読むことができた。森鴎外の”山椒大夫”や”ヰタ・セクスアリス”、折口信夫の”死者の書”や新美南吉作品などなど。岡本かの子の”老妓抄”なんかすごいおもしろかったんじゃけど、このゲームソフトを買わなかったら一生読んでなかったように思う。

 さいきんはぜんぜん持ち歩いてなくて、まだまだ読みたい話がたくさん残っている。専用のリーダー機にくらべりゃあそりゃあちゃちいもんだと思うけど、文庫本サイズで(DSがね)100冊、値段は格段に安くて(定価で2,800円ですよ!)、ソフトのつくりも必要充分なものに自分は思った。

 で、本題にもどって”Kindle Paperwhite 3G”。いま予約してもとどくのは来年の1月以降だし、web閲覧がどこまでできるやらわからんし、電子書籍に手を出したら裏切り者のようにも思えるし…。
 とりあえず、先に実物を入手したヒトの話を聞いてから(見てから)、買うか買うまいか決めよう、と、ぐっと、ものすごくぐっと、ガマンしているのでありマス。
 あーもう、ちょっとでも油断したら買っちゃいそう。

2012年11月2日金曜日

国宝がやってきた ヤア・ヤア・ヤア

 "ヤア・ヤア・ヤア"ゆうても、なんのひねりもねいです。すいません。

 ショーに試作品が出てて、発売を楽しみにしてた海洋堂の風神。

 息子がインターネットでなんか見とるときに、発売されてるか見てくれい、と頼み込んだ。もう売っとるみたいよ、の言葉に、すぐにノートパソコンのスイッチを入れてAmazonにいってみた。

 ほんなら、風神も雷神もりょうほう出とるではないか。

 地元のおもちゃ屋さんで買ったげんと、ゆうのも頭をかすめたが、けっきょくガマンできんで、Amazonでポチっとな、と発注してしまった。

 さいしょに風神、きのう雷神がとどいて、きっちりそろいました、俵屋宗達の風神雷神図。ひとり興奮して家族にみせびらかし同意を求めたが、共感は得られず。なんでじゃ?

 まんま風神雷神図じゃん、と感動してたが、ウィキペディアで図を見てみると、じつはずいぶん違(ちご)うとった。試作品の写真を見てたときには気がつかんかったけど。

 元の図はあくまで日本画で、絵として迫力のある風神雷神じゃけど、海洋堂が立体化したのは、解剖学的に正しい風神と雷神だった。それでも、だれがどう見ても、俵屋宗達の風神雷神に見えるから不思議だ。めちゃめちゃかっこいい。

 まだりょうほうとも箱から出してないんじゃけど、どのようなポーズをとらせてどう飾るかが悩ましい。

 ポージングの自由度の高さが売りのシリーズなんじゃけど(リボルテック)、同シリーズの人形に実際ポーズをとらせてみると、自然に、重心の位置とかを感じさせるようにするのは、めちゃめちゃむずかしい。手も足も、顔の角度や立ち姿の姿勢も、不自然でかっこわるくなってしまう。

 すげー人形を、すげーカッコよく飾るには、どうもセンスと根気が必要なようです。正直びびって箱から出してないんす。

 つぎのリボルテックの新製品は、尾形光琳の"紅白梅図"がいいっす。

2012年10月30日火曜日

あっ

 さいごに職場を出る。

 真っ暗な建物の中を、ひとりきりで見回って、よっしゃ、と機械警備をかけて駐車場へ。

 駐車場から出て、入り口のクサリをかけようとクルマを降りて。ふと見上げると。コウコウと、事務所の明かりがついとった。

 悪態つきながらカバンからカギ出して、暗証番号押してドアあけて機械警備を解除して、階段を上がり…。

 と、逆再生のような、同じことの繰り返しのような。

 んなことして、きょうのお仕事は無事おわったのでありマス。

また タバコ切れ

 運だけじゃなくて、選ぶ銘柄のせえもあるんじゃろうけど、またもタバコ切れの危機。

 キャメルのライトが廃止、キャメルマイルドへ。
 キャメルファミリーが震災影響で全滅、流浪の旅へ。
 なんとかのピーチ・ピールゆうおもろいタバコ発見! ほどなく廃版。

 ゆう長い旅(とくに震災後)の末に、やっと落ち着いたのが"Keeth Aroma Roast"ゆう葉巻の葉っぱのタバコ。やっと流浪の旅が終わったと思った。

 で、近所のタバコ屋さんに頼み込んで入れてもらってたのが、葉っぱの輸入の事情かなんかで取り扱い会社が在庫切れだと。

 待ってりゃ出るんなら待ちますけど。

 とりあえず、大きなマチのタバコ屋さんに、店頭在庫がないか寄ってみて、あとはマイセンでも混ぜながら待ちますか。あっ、マイセンて名前が変わるんだっけ?

2012年10月29日月曜日

さんぱつ

 あさ10時前に近所の美容院に行って。帰ったのは13時半だった。

 カットして色入れて、の間じゅう、オーナーとふたり、おっさんがしゃべりどおし。お茶まで出してもらって、終わってからもタバコ吸いながらだべって。

 しゃべりすぎました。

 床に落ちた髪でウィグが作れるぐらいばっさり切ったら、首がさぶくなった。

 髪を染めるのに(白髪染め、おしゃれ染めです)、前回よりも赤い、なんちゃらレッドゆう色にしてみた。紅(あか)い。

 すこしずつ赤くしてゆけば、職場でばれんのんじゃなかろうか。

 目標は、"フィフス・エレメント"の、ジョボビッチさんです。

2012年10月28日日曜日

これは 戦争だ

 と、某国の大統領よろしくこちらは言い張りたいんだが、かれらにしてみれば一方的な殺戮だろう。じぶんもそう思う。

 毒毛虫(ヒロヘリアオイラガ)の存在を認識して、数日後に大殺戮を行なった。

 ふたりがかり、半日かかって何百匹というカラ付きのイラガの前マユを集めた。脚立まで持ち出して職場の敷地内を、徹底的に"狩った"。

 あい方の兄ちゃんは首タオルに長ソデ作業着に軍手の完全武装。じぶんの方は、手は皮手袋をしたが半ソデのまま。
 ふたりとも、右手にヒバサミ、左手にバケツという狩り装束。

 じぶんはとうぜん、刺されまくって右腕は上腕全体が腫れあがり、首や顔にもぼこぼこができた。完全武装だったはずのあい方も、どうやって貫通したんだか、腕や腹を刺されていた。
 刺されてまうのがわかりきっとったんじゃけど、なんか防備すんのが気が引けた。で、じぶんは半ソデのままだった。いくらか毒に刺されてやったからゆうて、なんの供養にもならんのに。

 さすがに二人役、半日で徹底的に"狩った"もんだから、それからは見回りしてもあまりマユを見かけなくなった。でもゼロにはならない。まいにち必ず見つけてしまう。そしてわたくしは…、罪を重ねるのであった。

 あたらしいマユもあれば、見逃してたもんもある。

 で、まいにち、きちんと刺されている。あたらしい腫れをつくっては家に帰る。いつも腕はぽこぽこのむらむら。

 毒毛虫とはいえ、殺生することに罪の意識はある。が、さかさまに子どものころのバカで残酷な狩人の血がさわぐところもある。

 カエル、ザリガニ、オタマジャクシ、トンボ、セミ、ゴリ、カニ、フナ、毛虫にミノムシ、e.t.c.、e.t.c。どんだけの生き物を血まつりにあげたかわからない。

 いまの子どもらは、んな経験ないんじゃろうな。

 で、きょうもしっかり殺生して、しっかり刺された。じぶんが地獄に落ちたなら、きっと毛虫風呂に入れられるだろうと思う、きょうこのごろ。とうぜん!、イラガ風呂です。

2012年10月24日水曜日

キオクの3つの失敗について

 妻が買い物に行くまえに、「なんか、ほしいもんある?」と聞いた。

 んー、と考えたあと、"銀の匙(作:荒川弘)"の5巻と答えた。

 妻が帰ってきて、「どーせあんたがいるんは、こっちじゃろう」と、うれしげに出してくれたんは、おまけ付きの限定版だった。

 「それ(付録)、なんなん?」と娘が問うたので、"スプーン"と、ぼそっと答えた。

 そこで突然、あたまがぎゅるるんと回りはじめて、自分が"銀の匙"をネットで発注して、もう近所の書店にモノが届いてることを思い出した。

 すげー、とかって妻子が盛り上がってるなかで、自分はどんどん気持ちが沈んでった。

 "またやっちまっただ"

 しかも、こうゆうときにかぎって気がきいて、限定版ときたもんだ。かぶっちゃってるうえにダブルで限定版。どーすんのこれ。

 記憶の失敗には、3つの要素があるそうな。1.記憶の失敗、2.記憶の保存の失敗、3.記憶の再生の失敗。

 で、思い出そうとすることを忘れていた場合は、どうなんじゃろうか。

 職場で養子先をさがそう、と思ってビニールカバーをやぶかんで机に置いとったら、妻がとおりかかって、「あれ? まだあけてないじゃん」と言った。

 そゆとこ気がつかんでええから。

2012年10月19日金曜日

BGM

 仕事帰りにミスタードーナツによるのは、何カ月かぶり。

 うちへのおみやげでドーナツをさで買って、でカウンターでコーヒーを飲んでいる。

 つつましやかな音量で流れているBGMで、すごいなつかしい声が聞こえた。

 きっとスザンヌ・ヴェガだ、と思ったが何の曲かよく聞きとれない。けっきょく次の曲になっちゃったんで、ミスドのホームページで調べる。

 と、やっぱりスザンヌ・ヴェガで、しかも曲は"LUKA"だった。

 ミスタードーナツに来ると、洋曲じゃけどなつかしい音楽が聞けて、それも楽しみ。まさに、なつメロでありマス。

2012年10月15日月曜日

”おおかみこどもの雨と雪” 曲解・ネタばれ注意

 冒頭の花のアップから、もう感動。なぜかは説明できんのんじゃけど。

 そして"おおかみおとこ"と主人公のデートや暮らしを、せりふなしで長く、ていねいに見せた前半部で、もうおなかいっぱい。もうけっこう、の意味ではなく、感動して大満足ゆうこと。

 歩く、話す、作る、食べる。なんでもない日常の風景や動作を、きちんと描く、動かす、演技させる、ゆうことは、とても難しいことと自分は思う。
 それと、超絶技巧の背景美術。画材が手書きだろうがCGだろうが、結局しごとをするのは人間。全編、美術さんはすばらしい仕事をしてくれたと思う。この映画では、背景の自然や家は、登場人物たちと同じく重要で、とてもよい演技をしていたと思う。

 お話は、理屈が欠けていたり飛んでたりするところが寓話のようだったけど、とくに寓意はなくて、映画で語られていたことそのままのように感じた。

 不自然に長くこった雪遊びのシーンも、とくに意味づけすることもなく、むねにすっと落ちた。

 子どもといっしょに泣き、笑い。なにもわからないままにがむしゃらに働き、子育てをし、ときに周りの人たちに支えられていることを感じ、そして子どもらはいつのまにやら成長してひとり立ちしてゆく。

 子どもがひとり立ちのとき、理屈ではわかっているはずなのに取り乱し、泣き叫んでしまう。主人公(のひとり)の母親が、わかったような顔をせず、泣き、取り乱してくれたのでよかった。

 ものがたりのおわりの、早すぎる親離れ、子離れも、そのまま素直に祝福すればよいのではないか、と自分は思った。自分が子持ちでなかったら、また思いもちがうのかもしれないが。

 とりあえず、もっぺん見たい。

二匹目のどぜう

 "八日目の蝉(せみ)"は、小説も映画もよさげですな。見たい読みたいと思ってるが、どちらもまだ。

 ちゅう前置きは本題とはまったく関係がなくて。

 また買っちゃいました。電子メモパッド、ブギーボードのジャンク品(不動品)。

 ネットのオークションにワンコインの値段で出てたんで、これまた分解して電池入れ替えちまえばいける!、はず…、としてゲット。

 でも衝動買いぢゃなくて、ほんとにもう一台(薄さから言ったらもう一枚?)欲しかったんです。

 最初に入手したやつは職場でメモとりに使っとったんじゃけど、ほんとに書きよい。細かい線もかけるので、電話のメモなら3〜4本分いける。いちいち消去せんでも、二本線で消して下に書いていくのでも不自由ないので、思ったより消去ボタンを押す頻度が少ない。

 で、外出先でもちょいとメモとるのに便利なんで、仕事が終わったらいちいちケースにおさめて、カバンに入れて持ち帰っていた。これがめんどくなってきて、もうひとつ欲しくなった。

 自宅にはひとまわり大きいサイズ(BB‐2)のがあるんじゃけど、カバンに入れて持ち歩くには小さい方で充分。

 てえことで、もう一枚。しかも色ちがいで。

 いっぺんやってるんで分解も前回よりは手際よく、容赦なく。電池を入れかえると無事動いた! ジャンク品て、やっぱ動いたり動かんかったりするんが楽しいんよね(動かんこともままあります…。)。

 それにしても、ブギーボード(BB-1)は、仕様では5万回の書き換えができることになっている。5万回ゆうたら、毎日4〜50回書き換えても3年もつぐらいの回数。ブギーボードが出回りはじめてまだそんな何年もたっとらんような気がするんで、カタログスペックよりも早くに電池が消耗してしまうんじゃなかろうか。

 まあおかげで安く手に入って助かるんじゃけど。けっきょく、商品代、送料やら支払い手数料から新しい電池代まで、ぜんぶこみこみで700円弱でした。

2012年10月14日日曜日

”バイオハザードV:リトリビューション”

 Ⅳにつづいて、高校生の息子とふたりで見に行った。

 オールスター、ファン感謝デー、ゆう感じでした。Ⅳみたいに、二度見に行くことはないでせう。

 Ⅵが楽しみです。たぶん、終わり方からみると、うじゃーと城壁をとり囲んでるアンデッド相手に、アリス(ジョヴォビッチさん)の”バイオハザード無双”が見られるもんと思います。

 あと、パンフが無駄にでかいのがばかばかしくてよかったです。

2012年10月13日土曜日

べんきょうべやにて


 「かゆい。すげーかゆい。」

 きのう毒毛虫にやられたところがかゆい。夜寝とるときもぼりぼりかいていたらしい。いまは腫れはひとつながりになってて、腫れのふくらみ(厚み?)自体はたいしたことないが、範囲が広がってるような気がする。

 「この、かゆいのを。ぎゅーっとぎゅーっと圧縮して。直径5mmぐらいの玉にして…。だれか、ヒトに飲ませたい。」

 と、イスに寝ころがった状態でつぶやく。

 フッ、フッ、と息子と娘がいっせいに鼻で笑った。
 (いま、いちおうお勉強中。)

2012年10月12日金曜日

たたられた

 あさ一番に上司から、玄関前の山桃の木を点検してこいと指令が出た。

 葉っぱが食いあらされてるんで"オコゼ"かなんか、毒毛虫がいるにちがいない、お客さんが刺されちゃあいけんので排除せよ、とのこと。

 あー裏手の山桃にも、イラガの幼虫(通称"オコゼ")がおったなあ、と考えながら同僚の兄ちゃんと玄関にむかった。

 で、木を見ると、やっぱおったわ…。

 毛虫自体はもうおらんのんじゃけど、木の幹にびっしりとイラガの繭(まゆ)のカラがついていた。あーあ。

 イラガの幼虫に刺されると超イタイし、めちゃめちゃ腫れる。で、またの名を"電気ムシ"。色は蛍光グリーンで、アンテナのような注射針が頭と尻に立っている。

 その毒々しい姿を見て毒ないかも、と考えるヒトは絶対にいない。じゃけど、葉っぱのうらに隠れてるんで、むかし気がつかずに刺されたことがある。

 「え? なんですか、どこですか?」と言ってる兄ちゃんを尻目に、地べたから石ころを拾って、マユのカラをかたはしから落としはじめた。

 ほとんどは抜けガラだったが、巧妙に擬態した具入りのマユを発見。はがして得意げに兄ちゃんに見せた。

 カラの中には、色が蛍光よりおとなしくなった幼虫がちじこまって入っていた。まだ幼虫の形をしていた。

 お客さんが来ない日に、がんばってマユをかたはしから落とそう、ゆう話をして事務室に引きあげた。

 マユはじかにさわったらさすがにやばそうなんで、カラを左手の人差し指と親指ではさんで持ち歩き、同じ係の嬢ちゃんに見せ、上司にコレでしたと報告した。自慢げに。

 得意げに持ち歩いてて、嬢ちゃんに、いつまで持ってんすか、ゆわれて左腕を見ると、ジンマシンみたいなぼつぼつがぽこぽことできてて、色も赤くなりはじめていた。

 「いーやー、エンガチョ」ゆうて同僚がいっせいに引いてしまった。やば、やられた。マユになってるからと油断してしまった。

 マユはカラからはずしてしばらく観察したあと、"まんまんちゃん、あん"と念仏となえて処分した。これで自分が地獄に落ちたときも、天から糸がたれてくることはもうないわ。

 それからもう9時間ぐらいたってどうなっとるかというと、ぽこぽこはつながって、でっかくて赤い腫れが、ぼよーんと三つぐらいできている。で、右手にもちっさいハレが一つ。痛くはないがぴりぴりとかゆい。

 おおげさですが、色の変わった腕を見よったら、"もののけ姫"の冒頭を思い出しました。たたりガミのサワりで腕に…、ゆうとこです。左上腕のけっこうな面積が赤くなっとりやす。

 でも来週には、こんなもんじゃあない大殺戮をするつもりなんすけどね。まぢで祟(たた)られそうな気がしてきた。

2012年10月10日水曜日

Still alive!

 などというのはおおげさじゃけど、2サイクルエンジンのバイクはめっきり減った。

 さっき信号待ちで、250ccぐらいのスポーツバイクが前のほうにとまっているのが見えた。

 車体全体がカウルでおおわれたとんがったバイクで、左右非対称に細い排気管がのびていた。"レーサーレプリカ"という言葉はいまでもあるんだろうか?

 ぱりんぱりん、ちりちりと排気管の鳴る音が、すごくなつかしく思えた。

 もう原付(50cc)でさえ4サイクルなんで、大きいバイクで2ストは、ほんとめずらしい。むかしは500ccとかいうバケモンもいたな。

 大事にしとんだろうなあ、と思いながらじいっと見ていたら、フルフェイスのメットが、ふいっと振り返った。

 こっちを見たのかどうかはわからない。

2012年10月9日火曜日

共感

 映画を見ての帰り道にて。

 おっさん(わし)、うれしそうに「クルマがジムニーじゃったね」と、娘(中二)に言うと。

娘:「あ?、ああ。でも(あっちは)屋根がついとったよ。」(無表情)

わし:「・・・。」

 そうぢゃないじゃろ。もー、共感性がないなあ。

”スパーキーッ!”

 連休さいごのきのう、一家4人で映画を見に行った。

 中高生の子どもが親といっしょに出かけるのを嫌がらんのは、幸せなことかもしれない。見たのは、"おおかみこどもの雨と雪"。

 で、それりゃええんじゃけど、行ったシネコンには、"フランケンウィニー"の宣伝で、いたるところにスパーキーのぬいぐるみが置いてあった。ほんと、いたるところに。
 ショップのウィンドウにまで、商品といっしょにならんでいた。

 そのスパーキーがかわいくて欲しくて、わかりきっとんのにスタッフさんに、「このスパーキー、非売品ですよね?」と聞いてしまった。スタッフさんは苦笑いしてた。

 なんでいまさらリメイクなんじゃろ? 見たいけど。

2012年10月7日日曜日

ブルガリアン・パレストリーナ ブルガルカJr


 なみだが…、でてしまいました。


 カミカミになりそうなタイトルですが、CDのタイトル。はやくち言葉のようです。
 英題は、”Palestrina Missa Primi Toni Ensemble Bulgarka Jr”。

 16世紀の教会音楽の大家、パレストリーナさんのミサ曲を、ブルガリアン・ヴォイス(ブルガリアン・ポリフォニー?)ちゅう超音波みたいな女声合唱くわえてやりあげちゃいました(アレンジしまくりました)、というCD。

 自分は教会音楽の合唱、ゆうだけでけっこう来るんじゃけど、そこにブルガリアン・ヴォイスときたひにゃあ、そりゃあ、どストライクですよ。

 「こころに響きます、癒されます」、ゆうよりは、「体にずーんと響きます、はらに来ます」、ゆう感じでした。

 あ、あと超音波攻撃で脳みそがゆすられる感じ。

2012年10月5日金曜日

みみ!? ふたたび

 ミスタードーナツの売り子さんがキャンペーンでつけてたイヌ耳、"スヌーピーの耳"。

 見たその日から気になってたのが、"男の子の売り子さんだったら?"。

 ミスドの商品カウンターの売り子さんには男の子もいる。

 で、きょう来てみたら疑問は即解決。

 つけられてました…。

 自分でつけたがった、ゆう可能性がゼロではないので言いかえれば、"しっかりつけとられました"。

 ま、若いと男子じゃろうが女子じゃろうがかわいいからええよね。

 自分が仕事でネコ耳でもつけろゆわれたら…、つつしんで、かたく、辞退いたします。なんぼ仕事といえども、それはちょっと。

 やさぐれたおっさんにネコ耳だのイヌ耳だの、見とるほうが痛すぎるじゃろ。

2012年10月1日月曜日

みみ!?

 ひさしぶりにミスタードーナツに行くと、店員さんに"ネコ耳"ならぬ"イヌ耳"がついていた。

 "ピーナツ"のスヌーピーのたれ耳だった。売り子のお嬢さんがたが首を振るたびに、ぷるん、ぷるん、と揺れる。

 コーヒーのおかわりをついでくれたお嬢さんが、「トシがいもなく」、と照れておられたが、いやいや、すごくかわゆくて似あってました。

 何ポイント貯めたら写真がもらえるか、聞けばよかった。

いってしまう

 "ミサゴ"が飛んでるような音が聞こえる。

 実際にはちがう機体かもしれないが、台風の過ぎたきょうから移動が始まるのは確かだと思う。

 機体そのものが危険だの安全だのゆう議論は、自分はすまんけど重要な問題とは思えなかった。

 そうだけど、日米安保をどう考え評価するのか、とか、それにもとづいて行われる訓練をどう考えるんか、異様にかたまってるオキナワのことをどう考えるんか、とか、真剣に考えんにゃあいけんことがたくさんあったと思う。いまからも考え続けんといけんと思う。

 報道や政府、行政にあきれたり、腹立てたりしたのは正直あったけど、ほいじゃあお前(自分)はどう考えるんか、どう行動するんか? 自分のこととして考え続けんといけないと思っている。

 "ミサゴ"の一時駐機がおわってからも。

2012年9月29日土曜日

”チャンネルはそのまま!” 佐々木倫子/著

 なまら、おもろかった。

 爆笑じゃないけど、読んでたら思わずふっふっふっと笑ってしまう。まわりにヒトがおっても。

 一話完結で単行本5巻目なんじゃけど、個人的には、いい意味で進展がない。BSマンガ夜話の言葉で言えば、"物語化の誘惑"に負けてないっちゅう感じ。

 邪気のなさが牙をむく、恐怖の天然娘の主人公はもちろん一切成長しちゃあいけんのんじゃけど、それにふるまわされるもう一人の主人公、頭脳明晰、気遣いも行動力もあり、こんなはずじゃない!ちゅう男子のほうは、エピソードごとにいろいろ気づきがありました、というお話がええんだ。
 そっからみょうに進展せんとこがいいんだわ、男の子のほうは必死で抵抗しとるし。

 読んでて、「そんな抵抗せんと、こっちきて楽しくやろうやあ」と思ってしまうのは、自分がバカ枠だからか。むむ、もしかしたらわしはバカ枠だったのか? テレビ局じゃないけど。

 まいどの見どころは、"白目"と"鼻の穴"と、ときに超残酷な"黒目がちな瞳(きらきらした)"です。

 北海道の弱小ローカルテレビ局の話なんじゃけど、"北海道つながり"ゆうだけじゃなくて、荒川ヒロム氏の"百姓貴族"や、"銀の匙"とあわせて読むとさらにイケル。
 北海道つながりじゃなくて、"北海道の農家の娘"つながりかも?

 佐々木氏のマンガを読むのは、"動物の…"以来じゃけど、ええぐあいにこなれて、枯れてきてる感じでいいです。
 低血圧系マンガの王道でしょうか?

 このままへんに大きな話しにせんと、一話完結でつづけてほしいです。





  "チャンネルはそのまま! 【HHTV北海道★テレビ】 4・5巻"
  佐々木倫子著
  小学館 ビッグスピリッツ・コミックス・スペシャル

2012年9月27日木曜日

GSで びつくり

 ふと気づくとガス欠寸前だったので、帰り道で給油することにした。

 いつも30L前後なのに35L超も入った。ほんとにやばかったかも。

 見なれない新人(?)の店員のお嬢さんが、クルマに拭く窓がないもんだからぞうきん持ってぐるぐる回っていた。いいんですよ、遠慮なくビニールの窓拭いてくれても。

 そりゃええんじゃけど、支払いんときにびつくりぎょうてん。5,000円を超えちまった。サイフの中身を考えてなかったんで、足りんのんじゃないかとびびってしまった。
 幸い、持ち慣れんぐらいのお金がサイフに入ってたんで、ぎり足りた。

 ガソリンは、リッターあたり148円だった。セルフならも少し安いんだろうが、それにしてもえらい高い。間違ってハイオク入れたんかっちゅうぐらい。

 そういえばガソリンが値上がりしてるゆうてなんかで見たけど、ここまでとは思わんかった。理由は…、忘れたな。覚えてない。
 来週さらに値上がりしたら、150円超えちまいますぜ。

 関係ないけど帰り道にあるバイク屋さんに、BMW("べーえむべー"と言ってます)のGSが置いてあってすごくかっこいい。いいわ、水平対向エンジン。

 ほんとに関係ないけど。

2012年9月24日月曜日

ゴマ粒2

 やっと機影が見えた…、かな?

ゴマ粒1

やっぱり やじうま

 また、"ミサゴ"見学に埠頭に来てる。

 コンパクト・デジカメを持ってきたが、離れてるんで、大きく撮れるのは腹ばっかり。手前の海で旋回するもんだから。最大の望遠にしても、大きくはなくてやっぱこまいです。機体ははっきり見えはするんじゃけど。

 肉眼のほうがよく見えて、赤いしっぽの隊長機もよく見分けられた。

 昔スマホで、なんとか形がわかるぐらいに撮れないもんかとやってみたが、やっぱダメですな。米粒だかゴマ粒だかが、若干はっきり見えるようになっただけ。形がわかるようには撮れねへ。基地にはりつきゃあもっとちゃんと撮れるんだが、一番近い公道は、路駐だらけになって仕事の人や地元が迷惑するのがわかっとるんで、警察が車両通行禁止にしてる。
 歩いていくほどの情熱はないんで、いつもの埠頭へ。

 あさから休みなしで延々飛んでてタフだなあと思ってた。埠頭のそばのメットかぶった事業所のおっさんと、"ミサゴ"の訓練見ながら、ああだこうだとえらそうに批評しながら見とった。

 「こっからじゃタッチ(着陸)が見えんけえ、いけんの」と、となりのおじさんが話しよった。ほかのヘリとくらべてどうだのと、おっさんどうしが話していた。一人は双眼鏡持って…。さすがは地元。何十年も、(仕事しながら)目の前でいろんな訓練を見てきたから、とのことだった。
 先日の"ラプター"も、着陸は知らんだったが、上がるとこは見たそうな。いいままで見てきた戦闘機とまったく違っとったそうな。

 さすがのメリンケン人も、昼飯は食うようで、"ミサゴ"の訓練も休憩。いまは静かだ。"ミサゴ"自体そううるさくないが。

 午前中見た感想は、ヘリのモードから飛行機モードへの転換が、すごいスムーズ。普通に飛んできながら、いつのまにやらナセル・ペラ(プロップロータ)が水平になっている。
 音も途中飛んでた大型ヘリにくらべると、やっぱ音が低くて静かな気がした。いつまでもバタバタそこにいるヘリ(遅い!)とくらべて、あっちゅう間におらんようになる、ゆうのもでかいかも。

 平日にもかかわらず、きょうは埠頭に釣り人が4人ばかりいる。もちろん、目の前を飛んでた飛行機になんぞ、これっぽっちも興味はない。

 と、ぐだぐだ書いてるうちに、もう午后の訓練が始まり、赤いしっぽの隊長機が目の前を飛んでった。

 メリケン人は昼休が短いな。食うのが早いんか?

2012年9月22日土曜日

ぶじのかえりを まつ

 きょうはさんざん飛んでおるではなひか、と、"ミサゴ"見物に来たが、じぶんの見たのはきょう上がったさいごの"ミサゴ"だったらしく、その後は自衛隊機が1機上がっただけ。帰ってきたのを1機見たな。

 で、いまはもう、薄暗くなってしまった。管制塔の赤い光が、ぺかぺかと光りだした。

 行ったからには帰ってくるだろうと、岸壁にこしかけて待っている。

 上がったのを見た1機も、カメラでなくて昔スマホで撮ったら、ほれこのとおり。米粒のようでございます。

ありがたみ

 こんだけ心配やら反対やらしてるヒトがいっぱいいる中で、"ありがたみ"ちゅうことばは不謹慎かもしれませんが。

 あさからずーっと、ずーっとずーっとずーっと。ひっきりなしに。

 "ぶぶぶぶぶ"、"ろろろろろ"、"うおーん"と、聞きなれない、でも大型ヘリが飛ぶ、ような音が聞こえる。

 きのう、ひとけのない埠頭に1時間もねじ座ってやっと見た、"ミサゴ"。7機しか飛ばだったと報道されてた、"ミサゴ"。

 とにかく、はよ機とヒトの試験やって、はよ確認済ませて、オキナワに行く気満々、ちゅうことでしょうか? とにかくはよ運用したいっちゅう。

 ま、うちからじゃ姿はまったく見えんのんで、想像してるだけなんすけど。

2012年9月21日金曜日

”ミサゴ” 見えますた

 大型ヘリの"ヒンヒン"ゆう音が聞こえてきたんで、もしやと思ったら、そうでした。

 ナセル(プロップロータのついたとこ)を立てたH型のが、南にむかって旋回しながら飛んでくのがよく見えた。
 ナセルを水平に戻すのが見えたら、あっちゅうまにおらんくなった。やっぱヘリとはちがうわ。

 「いつ飛ぶやらわからんのに、見れるわけないじゃん」と、仕事に出る妻にバカにされたんじゃけど、見に来てみるもんだわ。

 感想は、よく飛んでる大型ヘリより静かな気がするんと…、前のバイオハザードの映画のラストを思い出した。灰色のガタイは、正義の味方の顔じゃないかもしんない。悪役っぽいっすね。

やじうま ここにひとり

 せっかくの休みなんで、初日にうまいこと"ミサゴ"が見れんかいな、と、滑走路の延長線上の埠頭に来た。

 釣りをしてる人が一人きりいるのみで、平日の昼間の埠頭はさびしげ。

 報道とおぼしきヘリが、ずっと旋回している。

 薄ぐもりの空の下を飛ぶちっこいヘリは、メダカのように見える。

 ときおり2機編隊をくんで、戦闘攻撃機が爆音たてて上がってくるが、これも静かな日常の光景のひとつ。

 「おっ、レシプロの音がする」っと、目をこらしてたら、日の丸が見えて自衛隊機だった。なんか、コンピュータ室みたいなヤツ、だったと思う。哨戒機?

 ときどきボラがはねるのがめずらしいだけで、とくに面白いことはなにもない。
 

きょうは その日?

 あさから、ブーンだのミョーンだの音をたてて、ヘリコが飛び回っている。カラスがぎゃーぎゃー鳴いている。

 きょうにでも"ミサゴ"(ただし、急降下はできない)が飛ぶの飛ばないのってんで、報道が飛んでる。

 ティルトローターの飛行機で海兵隊やそれっぽい部隊がやってくる、ゆうのはさんざんSF映画で見た気がするんじゃけど、実用化されたんはコレだけ。なんか意外な気がする。

 機械なんだから故障はあるじゃろうし、空飛ぶもんなんだから、落ちる可能性もゼロじゃあない。

 んでもやっぱり、いまの安全論議は不毛で、かつ問題のすりかえのように自分には思える。

 どーどーと実名でゆったら袋だたきだが、雑誌やインターネットの記事見た自分の印象は、"ミサゴ"はくせはあるが危険な機ではないような気がする。

 逆に老朽化した"串だんご"や、街のど真ん中にある普天間は、明らかに危険度が高いと思う。

 地上部隊とのセットなんだから現実味はないが、普天間のことを思えば、うちとこに"ミサゴ"が常駐してもかまわないと、個人的に思っている。沖縄の負担軽減ゆうたら、そんぐらいしか思いあたらん。
 (おー、これこそ聞かれたら袋だたき。)

 だいいち、うちとこの空港だったら、飛行機にとって最も危険な離発着に万が一失敗しても、基地ん中か海に落ちるんじゃし。

 それよか、ふつうに運用されだしてからの訓練空域での安全確保が肝心と思う。できりゃあ空域の山の振興を手助けできりゃあいいなあと妄想している。

 訓練空域のヤマだけは緑豊かで荒れてなくて、手入れがいきとどいてます、なーんてことを。

2012年9月19日水曜日

きょう一日 仕事を終えて思ったこと

 暑いか思うて窓をあけて残業しよったら、えらくさぶかった。もう秋だわ。空気がつべたい。

 能力が劣ってると思われようが、チャレンジしようとしてるヒトがいたら、チャンスをあげられるようなヒトになりたい。

 と、真っ暗な職場で、ひとりぼっちで、じぶんのことをタナにあげて、思ったのでありマス。

 きょうのお仕事は、気持ちがつかれた。

2012年9月16日日曜日

カウントダウン

 タバコがいよいよなくなってきた。

 ストックは残りあと1箱。封切ってるのも含めて、本数で22本ですね。

 きのうカミさんに、タバコ屋さんに行って買ってきてくれいと頼んでいたが、家のことでばたばたして行けんかったとのこと。で、きょうは日曜なんでそのタバコ屋さんはお休み。頼みこんで入れてもらってるタバコなんで、そこでしか自分の銘柄は手に入んない。

 「とりあえず自販機で(ほかの銘柄を)買えばいいじゃん。」

 そおいう問題じゃあないんだって。もう慣れてるから、ほかのタバコはおいしくないだって。おいしいのを吸いたいんだって。んがー。

 非喫煙者にとっては、タバコはどの銘柄じゃろうが、臭くて体に悪いもんでただ迷惑なだけ。みなおんなじ。

2012年9月14日金曜日

バッテリのもちが悪いとおなげきの貴兄に

 使ってる昔スマホは、PHSだけに、待ち受けだけなら何日でももつ。ところが、本気で文章を打ったり、インターネットをずりずり閲覧したりすると(64k!)、あっちゅうまに消耗してしまう。1,500とかゆうでっかいバッテリを積んどるんじゃけど。なにがどう1,500かはようわからんが、バッテリ自体がでっかくて、いまどきのスマホ本体とおんなじぐらいの厚みがある。

新しいスマホもバッテリのもちがどうたらと耳にするが、高速CPUに大画面、やっぱし1,500より容量でかいんじゃろか。あのぺったんこのどこにバッテリが入っとんじゃろうか。

で、スマホ用っちゅうわけじゃなくて、携帯型のナビゲーション用に買ってみたのがcheero社の"Power Plus"ゆうモバイルバッテリ。格安で入手したナビが、動作はまったく問題ないが、内蔵バッテリが完全に死んでたんで。

このバッテリ、なんと容量がイチマン。どうイチマンかはようわからんが、とにかくでかい。おまけに値段が三千円前後と、べらぼーに安い。

これはもう、"安い"、"うまい"。早…くはないな。三拍子まではいかんが、とりあえず二拍子はそろってる。

ナビをつないでも携帯(昔スマホ)をつないでも、馬力十分でまったく問題なし。ACアダプタにつないでるんとおんなじ感覚で、使いながら充電できる。

昔スマホは、要求がけっこう厳しくて、いままで3つぐらい外付けバッテリを買ってみたが、どれも安定しなかった。使いながら充電とかは、もうぜんぜんダメ。充電ランプが消えちゃう。充電中にメール受信しはじめると充電ランプがついたり消えたりしはじめて、ああもうダメ、となる。乾電池仕様のものばかりだからダメだったのかもしれないが、

旅行先では、半日ほど徒歩ナビに使って、夜は息子のi-podつないで充電しながら、外付けスピーカにも電源供給して音楽をがんがん鳴らす、ゆう使い方をしたが、パワー充分で、消耗の度合いを示すLEDもほとんど減らんかった。

USBの供給ぐちは、二つはいらんじゃろうと思っとったけど、やっぱりあれば便利だった。同時に使って充分なほど馬力があるとは期待してなかった、ゆうのもあるが。

欠点らしい欠点ゆうたらそれなりにでかくて重いことと、フル充電するのに十数時間かかること。

大きさは任天堂のDS/3DSよりひとまわり小さくて、重さは250gぐらい。必要な小道具を含めても、男性がカバンに入れて持ち歩く分にはそんな苦痛になるほどのもんじゃない。電話の残り電池を心配せんでいいことを考えたら、ぜんぜんオッケーでしょ。

充電時間がえらくかかるのも、こんだけ容量がばかでかくて毎日充電するヒトはそうはおらんと思うので、欠点ゆうほどのものとは思えない。容量のイチマンとやらがカタログスペックどおりでなかったとしても、文句をゆう気にならんほどのでかさと値段と思う。

こんだけ容量が大きかったら、ノートPCの補助電源に使えんかいな、と思うほどじゃけど、さすがにそこまでの電圧と出力はありまへんな。あくまで、USB端子から電源をとるものが対象。ちょっと残念。







”cheero Power Plus 10000mAh 大容量 モバイルバッテリー”
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2012年9月13日木曜日

ささやき女将(おかみ)のこと

 外がもう薄暗くなった夕方、職場の電話がなった。大阪"06"。

 はい○○の○○です、ゆうて名乗って電話に出たら、いかにもセールスなんじゃけど、まるで小中学生のような棒読みの若い兄ちゃん。

 10月○日から固定も携帯への電話も通話料がお安くなることになりました、だと。

 いかにも"そう決まりました"、ゆう言い方だったんじゃけど、NTTでも、その関連会社っぽくもなかったんで、こりはおかしい。

わし:「申し込みがいるんですか? 自動的に変わるんですか?」

兄ちゃん:「…。工事をして変わることになります。」

 なんーじゃ、そりゃ。

わし:「もう一度、会社名をお願いできますか。」
兄ちゃん:「株式会社○○です。」

 よこでおっさんの低い声がぼそぼそ聞こえて。

おっさん:「の○○(名前)です。」

兄ちゃん:「の、○○(名前)です。」

 …。腹話術かい。

 野太い低い声のささやき(の指示)が、まる聞こえだがね。ひとむかしまえ、TVの会見でのささやき女将が話題になったことがあったねえ。若社長の会見で。

 その後もちぐはぐなやりとりが続いたが、兄ちゃんはマニュアル(命令?)に忠実なんだか、気がつかんのんかなかなか電話を切ってくんない。
 そのあいだじゅう、ささやき女将の野太い低い声の指示がぼそぼそ聞こえ、兄ちゃんはロボットのようにそれを復唱しよった。

 だれにでも初心者のころがあるゆうことか? ちゅうか、小さい声で言っとるつもりなんじゃろうけど、おっさん、客に"ささやき"がまる聞こえなんすけど。

 ゆうか、サギじゃろ、これ。大事なカモに指示がだだもれじゃあダメっしょ。
 さらにうしろで、"ガンガン行きますよ、ガンガン"ってな別のヒトのセールスの声が、ガンガン聞こえよった。

わし:「手続きがいるんですよね。」
兄ちゃん:「いえ、電話利用の状況調査です。事業所名と電話番号をお願いします。回線は一本ですか?」

 事業所名はしょっぱなに言うたけどな、覚えとらんのか。TEL番はランダムにかけとるかなんかじゃろうか? とか思いながら、どうやってむこうに電話を切らせるか考えよった。

 で、うちの事業所は一括で契約しとるんで部署ごとに契約は変えられない、と言ったら、すぐあっさりに電話を切られた。

 あんなんでひっかかるカモがおるんかと思うと、ニッポンの将来が心配だ。

 しまった、会社名とTEL番のメモをとっといて、消費相談に通報しとけばよかった。ブギーボード(電子メモ)にメモってたんで、腹立ちまぎれにポチっと消しちまっただ。

2012年9月10日月曜日

るーる


どっちかというと、子どものほうがルールに厳しい。オトナは自分勝手だ。

高校の体育祭ともなると、生徒だけで審判団を組織しとって、そりゃあもう、びしっと審判する。オリンピックじゃないんじゃけえ、そこまでシビアにせんでもと思うぐらい。
1年生から3年までがガチで勝負するクラス対抗リレー。
上位2チームしか決勝に出られんという、まさにオリンピックなみの予選。上位2チーム(クラス)がびしっと失格にされ、ほかんとこが繰り上がりで決勝進出、ゆうレースがあった。

バトントスがエリアを越えとったからかなんからしかったけど、ラインの審判もすごくて、選手がひとりひとり通るたびに真剣な目で見て、びしっとハタをあげよった。

んできのうの中学校体育祭でのPTA競技、綱引き。

一回目はふんばったままでスムーズに引きずられる。パワーの差がありすぎであっさり敗北。

乗り気じゃなくて参加しても、やってみると本気になる。負けるとえらいくやしい。

そこで自分のうしろにおった学校の先生が、人数が足らんのじゃあ、おーい、とでっかい声であたりからヒトを呼び集める。おいおい。

で、のぞんだ二戦目。見事に力がきっ抗して(体重が?)、綱はいきつもどりつ。最後は、「うりゃー、うりゃー」と勢いで引っ張ってみごと勝利。

「うっしゃー」

と、威勢よく勝どきをあげたが、「それでは三回戦」ゆう放送がかかって、敵味方双方が「え”-っ」。一勝一敗で決定戦ゆうことに。

そりゃー負けたけえゆうてヒト引っぱってくりゃあ、勝つわな。

2012年9月9日日曜日

そして おわた

 体育祭二連戦。おわた。

日焼けしまくって体が中から熱い。足、いたいだるい。こし、いたい。

きょうは絶対PTAの競技には出んぞ、と思いよったのに顔見知りのお母さんにつかまって綱引きへ。

しかも1勝1敗で決戦、ゆうて三べんも。死にますがな。

帰りにスーパーによってアイスを買って帰って、着いたらすぐ井村屋のあずきバーをたて続けに二本食って、しびれるぐらいにつべたいお茶をごくごく飲んで。

んーで、死んだようにソファーに寝っころがっている。

このまま飯も食わず風呂にも入らずに寝ろ、と言われたら、即座に寝れます。

2012年9月8日土曜日

体育祭

 子どもの体育祭、二連戦。第一日目終了。

 死む。

 雨が降りそうだったんで油断した(じっさい、ちびびっと降った)。無防備にお日さまにあたってめちゃめちゃ日焼けした。

 あすはぜったい、グラサンとぼうし。

2012年9月7日金曜日

”怪物はささやく” (ネタばれ、誤読注意)

 中学生の娘が読書感想文の本を選んでるときに、「わしが読みたいから、これ」ゆうてしつこく耳元でささやいて買わせた本。

娘が読み終わったんで借りて読んだんじゃけど、ものっすごい読みごたえがあって、期待をはるかにうわまわる物語だった。

ここまでとことん主人公と読み手を追いつめるとは思わなんだ。

平易な言葉、平易な文章じゃけど、一分のすきもなく、終わりにむかっての加速感はすごかった。

困難な現実は困難なままに、複雑なことは複雑なままに、あってはならない邪悪な心も、自分が抱いてしまってるのならそれを認めよ、と冷酷なまでに求める。

とくに後半、苦しさ、息苦しさが加速してゆく。

でも、ラストはもう、テレビ版"フランダースの犬"なみの神々しさでした。
奇跡的な絵だったけど、こうあってほしいという甘い奇跡はおこらなかった。天使がおりてくることはなかったし、主人公の足は1センチたりとも地べたから浮き上がることはなかった。

救い…、確かに救いだと思うし、"怪物"は主人公をよしわるしの如何にかかわらず手助けしに来たんだった。きまぐれな高次の存在ではなく、はっきりと主人公を守護するためにあるって来たんだった。

すごい感動したけど、読み終わった後も頭はさえてて、ひとつぶの涙も流れなかった。やっぱし正直つらかった。

中学生ごときにこれ読んで感想文書けとは無茶だわ。でも、おっさんになるまえに、中学生ぐらいで一度読んでみたかった。

本の腹のほうから見たらバーコードかっちゅうぐらいに挿絵が多かったんじゃけど、これも抜群でした。絵としても、文章との相互作用としても。

おおげさじゃけど、原案者、作者、イラストレーター(と翻訳者)の、奇跡のような化学反応の本だったと思いました、マル。







"怪物はささやく"
原題:A Monster Calls
パトリック・ネス/著 シヴォーン・ダウド/原案 池田真紀子/訳
ジム・ケイ/ イラスト
あすなろ書房 (2011/11/7)

2012年9月4日火曜日

”ピアノの森” 一色まこと (著) 21・22巻


最新の22巻を読みはじめたら、あり?、ぜったい一冊抜けてるじゃん。

でもそのまま22巻を読み終えてから、よくじつ21巻を買いにいった。自分としたことが…。

泣かせる21巻、わくわく楽しい22巻っちゅう感じでした。

ピアノのショパン・コンクールがよいよ終盤なんじゃけど、主人公の少年とその親友(?)の最大の心の危機か?、ゆうところで20巻を読み終えとったんで、21巻はほんと泣かされた。ほっとした。
ほんといいわあ、一色さんは。

次の22巻は、会話も表情もみんな楽しくて、ほかのコンクール出場者の演奏も、すごく楽しめた。自分にゃあピアノの知識も、ショパンのことも知らなけりゃあ、演奏の音が聞こえるわけでもなんでもないのに。

あいかわらず、苦しい気持ちに置かれている子どもたちがいるわけだけど、カレ(作者)が子どもたちを置き去りにするはずがない、そう信じているので、うー苦しいと思いながらも安心して読める。

最終巻は、2つぐらい先かいな。遅れ遅れで出版されて、いつもじらされるんじゃけど、とにかくつぎが早く読みたい。

ちなみに22巻の表紙は、若くうつくしい阿字野先生でした。
一色氏は、マンガらしい絵のヒトなんじゃけど、白い余白をいかした装丁もあわせて、いつも表紙がうつくしい。

子どもたちとは別に、この阿字野先生も、もひとりの主人公なんよね。すべてを見通す、スーパーマンじゃなくて、一人の人間としての。






”ピアノの森” 21・22巻
一色まこと (著)
講談社(モーニング KC)

2012年9月3日月曜日

ごごごごご

 なんか、カミナリサマが近くなってきたなあ、と部屋ん中で思っていた。

窓の外がびかびかと光りだした。

で、ついに来た。どかどかと雨が降りはじめて、大雨・洪水の警報まで出ちゃった。

もうぜったい、お外には出らんねえ。職場の雨漏りが心配だ。

なつの おわりの

 仕事用の服を買いに出かけようとしていたが、カミナリサマがごろごろいいはじめたので、びびっていま様子見。

だって、クーラーないクルマで走ってて雨が降りはじめたひにゃあ、窓あけらんないから蒸し焼きになるじゃん。あつぐて。

まだ雨つぶは見えない。

2012年9月2日日曜日

つきかげ さやかに

 トイレで目がさめたついでに、ベランダでタバコを吸った。
 (歳くうと、トイレが近い。)

 月がとっても明るくてきれいで、床の影がくっきり見えるほどだった。

 低いとこを流れてく雲が、月の光で輝いていた。

 と、のんきなことを言ってる場合でなくて、きょうは仕事だった。んで、いまからまた寝んと。

 新聞配達のバイクの音が、ぶいーんと聞こえてきた。

2012年9月1日土曜日

迷彩とは

 駅に子どもをむかえに来ている。

 寝起きで目がしょぼしょぼしている。

 が、全身、タイガー迷彩にハットのおじさんが、扇子をぱたぱたしながら通る。
 下は黒のTシャツ。

 超目立つ。警戒色か?

2012年8月31日金曜日

電池交換不可!

 "ブギーボード"ゆうのをご存じでしょうか?

 液晶を使ったお絵書きボードで、子どもの使う"せんせい"とおんなじような感じ。

 自分はここ何年か、磁気を使ったボードを職場で電話のメモ書きとかに使ってて、ヒトに渡すときはメモを清書、ゆうことで、捨てる紙を減らすようにしてた。字がきたなくて、清書せんと読めんゆうのが大きな理由じゃけど。

 愛用してたパイロットのは、黒・赤の二色の線が書けて、磁気ボードにしては細かい字が書けるので気に入ってた。

 それでも、書き味がやっぱりいまいちなのと、線がにじんでしまうんで、新らしもの好きもあって今回"ブギーボード"を買ってみた。

 オークションで、中古で、しかも格安。

 オプションのケースまでついてて格安じゃったんじゃけど、品物が届いてみると、どうも電池が消耗してるらしくて、なんじゅっぺんもボタンを押さないと線が消えない。

 が、そこは中古なんで、ノークレーム・ノーリターンのお約束。

 "電池交換不可"の初期型じゃったんじゃけど、格安だったんをええことに、遠慮なく分解させてもらった。

 ネジをかくしてるプラの化粧シールをめりめりとはがし、"これはいだら保証ききません"的なキラ・シールもなんのためらいもせずひっぺがし、さーてご開帳。

 ボタン電池がはんだ付けされとったんで、これもドライバでばきばきとムリクリにはがし(さすがにてこずった)、新しい電池をメンディングテープでぺたぺたとめて、はいっ、できあがり。
 化粧シールは両面テープではっつけた。

 組みあがると、快調快調。消去のボタンを押すと、びかびかっと画面が点滅して、一回できれいに字が消えた。

 新しい大きい機種は電池交換もできるんじゃけど、こいつでも十分いけるじゃん。

 紺色の画面に白い字なんで、少々見づらいっちやーそうなんじゃけど、書き味がとにかくいい。

 定価は結構高いけど、実売価格や中古はいい値段でおすすめです。家庭用には、でかいA4のほうがええかも。

 ちなみに電池は、薄いCR2025のほうでした。分解する前に先に電池買ったんで、2025と2032と両方買っちまったい。

2012年8月29日水曜日

へこむ

 しごとで盛大に失敗して。おおいにへこんだ。

 昼すぎにべっこりへこんで、いいおっさんが泣いて帰るわけにもいかんので、べっこりへこんだままでしごとを続けた。

 こうして浮いたり沈んだりしながら(いちんちの中でも)、日々はすぎてゆくのです。

 あすは晴れるんじゃろか?

2012年8月24日金曜日

同志!

 スーパーの駐車場で空き待ちでクルマをとめてると、知らないじいしゃんが手を振りながら近づいてきた。
 じいしゃんの顔がえらく真剣だったんで、なんか、やっちまったかと思ってきょろきょろしてしまった。

 「こりゃあ、550の2サイクル(エンジン)か?」

 ヤギひげ、カンカン帽に短パン。えらくおしゃれなじいしゃんだった。

 「はあ、そうですが」と、答えてからっちゅうもの、話がもりあがっちゃってもうたいへん。
 クルマを駐車して2〜30分は立ち話をした。

 じいしゃんは、57年式のを新車で買って、26年間乗ったそうな。
 それも、当時としてもめずらしいキャンバスドア。ドア全部がキャンバス地で、それをはずすと棒きれ一本になるヤツ。

 全塗装で色を4回変えて、最後はめだつ色と思うて黄色にしたとか、テント屋にオーダーでホロを何種類も作ってもらったとか、センターピラーをチョップしたとか、すごいうれしそうに話してくれた。

 最後はなじみのクルマ屋の社長にゆずってほしい、ぜひにと言われ、そろそろ潮時かと思って手放したそうな。

 いまでもそのクルマが走ってるなら、所有者んとこまで見に行きたいと言いよった。懐かしそうゆうよりは、すこし寂しそうだった。

 自分(わし)のクルマは、まえから時々駐車されてんのを見かけてて、ホロが新しくなってるだの、エンジンは大丈夫なんじゃろかなど、興味持って見ててくれてたそうな。

 (このクルマを)大事にせえよ、と何べんも言われた。

 で最後に、「板金に出してやってくれ」。

 そりゃあじいしゃん、悪いけどもう手遅れ。おっしゃるとおりボディはサビだらけ穴だらけなんじゃけど、とっくの昔に板金屋には相談してて、"鉄板の中身がさびてサンドイッチみたいになっと"るから、板金するのは無理、無駄と引導わたされとるんよ。

2012年8月20日月曜日

なつの きゅうじつしゅっきん

 ひとりきりの部屋でエアコンかけるわけにもゆかず、扇風機でがまんする。

 ものっすごいガマン大会になった。なんの、ゆうたらやせガマンの。

 室温はゆうに32度を超えていた。だるいのは暑いせいだか扇風機にあたり続けてだか、もうわかんない。

 で、帰る前に、無人のサーバ室にかけこみ、体をさます。あー天国。

 以前に、電気代がもったいないからと、休みの日にエアコン切っとったら、情報機器の部署から、なにごとですか!、機械の温度がすごいことになっとんですけど、ゆうて電話が入った。

 そーいえば、学生時代も夏に昼寝するのに学校の電算センターに行きよった。中型ホストかなんかのおっきな電算機を冷やすために、いっつもきんきんにエアコンが効いとったなあ。さぶいぐらいに。

 おちついたからさあ帰ろう。エアコンなしのろーとるグルマで…

しのびのもの

 直射日光が痛い、夏の昼。

 職場のクルマをシャッターあけて車庫から引っ張り出すんがめんどくさかったので、エアコンなし、くっされボロのマイカーで書類を届けに出かけた。
 その帰り道。

 窓は全部全開にしてて、たしかに風はびーぶーと吹きこんでくるが、アスファルトのうえの風は、熱い。まったく涼しくない。まるで、お湯につかってるようだ。

 それが信号で止まったひにゃあ、もっ、ぢごく。ぶぶぶぶと、自分のクルマが吐き出す排ガスの臭いをかぎながら、ひたすらに信号が青に変わるのを待つ。涼しくはなくても、走ってるほうがまだまし。

 で、せまい県道で止まってて、青になったんでゆるりゆるりと国道の交差点に入った。

 すると、前方の歩道橋の橋脚のうしろに、まさにカゲのようにひっそりと、若いメガネの警察官が立っていた。

 「あっ、おるわ」

 と、心んなかでつぶやいて、じいっと見よったら、あっちもじっとこちらを見ていた。

 お互いに目をそらさない。どっちも無表情。

 にらめっこしたまんまでそろりそろりと国道に入り、兄ちゃんがクルマの横よりうしろにすぎたところでやっと目を前に向けて加速した。

 あっつい中、公務、ご苦労さんです。

2012年8月19日日曜日

あおいそら しろいくも

 なんとまあ。りっぱな入道雲でしょう。

 見あげるばかりの近さとでかさ。

 きょうもあさから、ああっついです。

2012年8月12日日曜日

みちのえき

 なかは、ビニールに入れただけだったり、花なんか束にくくってあるだけだったり、近所でとれたもん、加工したもんが、トレイに無造作にならんでる。

 話したばあちゃんは、元気なころは一輪車にいっぱいにもの積んで、ここ(道の駅)に出しに来て、ずいぶんもうけさしてもらった、と言ってた。

 もうけたゆうても、そりゃあたいした額じゃあないだろうが、作ったもんを直接店にならべて、現金収入になるんだったら、そりゃあいいこった。

みちのえきなう

 お神楽の音がながれとって、にぎわってます。

 まえは自分も商品持って歩いてきよったんじゃけど、ゆうお年寄りと少し話をする。

 道の駅は、宮本常一さんの子どもだそうな。

2012年8月8日水曜日

よろこびを わかちあうこと

 きのうのはなし、"疲れて超不機嫌だったんが、メガネっ子のおかげでおっさん(自分)、もうごきげん"になった、と職場で同僚に言った。

 「なんなんすか、そのオチ」

 と、あきれて流されそうになったんで、メガネっ子っちゅうだけじゃなくてだな、ドジっ子っぽいところもあってと、とうとうと説明した。

 が、おっさんの、「"萌えの対象のはなし"は、どうでもいいっす」と、ばさあーっと切られた。

 ヒトとよろこびを分かち合うことはむずかしい。

2012年8月7日火曜日

げんきん

 いらいらしていた。

 時間おそくて疲れてんのと、慣れない買物(お歳暮)。

 かけ直してくれい、と自宅に電話したが、いつまでたっても返事が返ってこない。

 どれにすりゃあええんじゃ、どいつもこいつもおんなじに見える。ゆうか、「これだっ」と魅力的に見えるもんが、なかなかない。

 やっとこさ家とも連絡がついて贈りものが決まり、店員さんに声かけた。

 つるっとした和風の顔のメガネっ子だった。色の白い。しかも、しぐさや話し方がドジっ子っぽい。

 "すんげーかわいい"

 いっぺんにご機嫌になった。いらいらむかむかは、どっかへすっ飛んでった。

 手続きから精算までに結構な時間待たされたが、ぜんぜん苦にならず、むしろうれしかった。

 きょうは、いちにち、なんだかいい日だったような気がしてきた。

2012年8月5日日曜日

日曜日の…

 仕事が終わってから、納涼会があって。

 一次会ではけたんで、コーヒー飲んで帰ろうと、駅前の中通りを歩く。

 道はがらんがらん。飲み屋の嬢ちゃんがたもひまなんだろう、店の前の階段に鈴なりになっている。呼び込む声もチカラない。

 いつものショットバーにつくと、閉まっていた。

 そうか、きょうは日曜日だった。どおりで。

 とぼとぼと、来た道をひっ返した。

2012年8月2日木曜日

にほひ

 残業しての帰り道。さすがに夜9時過ぎると国道も真っ暗。

 川にかかる橋をクルマですぎるとき、一瞬だけ、海の匂いがした。

 "キスイ圏"ちゅうやつですね。

2012年7月30日月曜日

そりゃ ねいでしょ

 カーナビ初めて買った。

 中古でいっこ前のじゃけど、前からほしかったポータブル。

 クレードルをもいっこ買った。

 外付けバッテリー買った。メモリも買って刺した。

 メーカ(Sony)が撤退を発表した。

 あれ!?

 モノが家に届いてほんの一週間。このタイミングはなに?

 撤退するって知っとったら、最後の機種を新品で買っとったのに。

 既視感…。むかしワープロ(パソコンでなくて専用機)でおんなじ目にあった。

 Sonyのワープロを買い替えて三月もたたんころ。朝飯食いながらCNNかなんかTVを見よったら、"Sonyがワープロ市場から撤退"ゆうてニュースでやってた。
 びつくりして、あいた口がふさがらなんだ。学生時代から愛用してたんでショックでかかった。

 これだから弱電機器は…。

 ところで、"2インチフロッピー"って、知っとる?

2012年7月29日日曜日

カミよ ホトケよ

お助けくだされ。

購入から7年近くを経過した、うちんちのビデオデッキ。

HDD内に、ぱんっぱんに録画されてて、残り数時間から十数時間をいったりきたりしていた。

で、きょう、娘がいつものようにごみ箱を空にしたところフリーズ。

うんともすんともいわなくなった。リモコンも本体ボタンもきかない。”ピッ”ゆうて操作を受けましたゆう返事はするが、まったく動かず。電源すら切れない。

なんともしようがなくて、ついに強制終了させる。

と、不安は的中。なんか、HDDのデータがめげた(壊れた)のか、プログラムがめげたのか、スワップの嵐の中のパソコンみたいに、動きがものっすごい遅くなって、おまけに録ってたビデオも再生不能。
操作してなくても、のそりのそりとエラーメッセージが表示される。「予期せぬエラー」とかゆうてくる。そうじゃろう、そうじゃろう。

電源を切ろうとしたところで再びフリーズ。

ビデオデッキゆうても、中身はほとんどPCと変わらんみたいじゃけど、古い機種で外付けHDが接続できるわけじゃなし、バックアップも取りようがない。

メーカのサポートにメールで「お助けください」と、問い合わせを送ってはみたが、おそらくは手遅れ。

初期化か?、HDの初期化しかないのか!?

何百時間分ゆう資産が、天国に旅立ってゆくのですね。

がっしょう、らいっはいっ。

2012年7月27日金曜日

やばい はなし

まいにちまいにち。

あづい。

仕事中、だらだらと汗かいて、胸に汗染みつくって。帰るころには体中がべたべたする気がする。

で、帰りのクルマもあづい。

屋根が布張りだから、屋根が焼けてて暑い、熱いっちゅうのはないんじゃけど。エアコンがないんだから、ほりゃあ暑い。

のろのろと走ってるときはまだましだが、信号で止まったひにゃあ、アスファルトの焼けた空気をたっぷりあびることになる。まるで湯につかってるやうだ。

そんなわけで、帰りにいちいち寄り道してつべたいものを飲んでしまう。

7月の半ばより前じゃったと思うけど、rotteriaの女子校生メイドさんに、「シェーキが半額です」ゆわれた。

あつくて体がとろけそうになってるところに、シェーキが105円ときた。そらあ、頼むわな。

次の日も半額だった。その次の日も。

砂糖のかたまりみたいな甘い(んで、おいしい)バニラ・シェーキを、毎日毎日飲んだらば、そりゃあマズイっしょ。せっかく”二重あご”、”ベルトにのるぷにょっ腹”から生還したに、もとのモクアミになっちまう。

さすがに不安になってきて、「いつまで半額ですが?」と、ある日店員の男の子に聞くと、「23日までです」ゆわれた。
聞いた日から23日まではけっこうあった。ときどきコーヒーでもまぜんとやばいかも、と思った。まいにちの寄り道をやめよう、ゆう気はさらさらなかった。

で、やっと半額が終わった。長かった。ドリンクチケットを買ってるので、コーヒーでもシェーキでも頼めるんじゃけど、105円が終わったもんだから、さすがにシェーキばっかし、ゆうことはなくなった。

きょう、いつものようにrotteriaに寄ると店長さんが、「きょうは何?」と聞いてくる。汗みどろだったんでシェーキを頼んだ。

店長さん:「あの、8月1日からシェーキ半額になりますんで。一月ほど。」
わし:「そらあ…、やばいね。」
店長さん:「やばいですね。」

暑い日が続く。もう、ダメかもしれない。

2012年7月24日火曜日

にーはい にーはお ふたたび

きのう、てくてく歩いてお菓子屋さんに、予約したのを引き取りに行った(踊り子さんへのお土産。)。

お菓子屋さんの近くにヤクルトのバイクがとまってて、お姉さんがバイクにまたがったままだった。

色の濃いい、チャックかなんかのニーハイソックスだった。

メットかぶってて後ろ姿だったんで、どんなヒトかはぜんぜんわからんかったが、たぶん、若いお母さんだろうと思った。
上は制服なんで、おしゃれするゆうたら足元しかないんだろう、と。

で、けさ仕事に行くのに、きのうんとこ近くの通りをクルマで走ってたら、右手の道にヤクルトのバイクが止まっていた。

やっぱり後ろ姿でメットをかぶったままだったが、濃い色のニーハイソックスだった。

「あっ」

時間帯が違うのに偶然ゆうのもあるもんだ、と思って走ってると、すぐ左手にもヤクルトのバイクが止まっていた。

後ろ姿でメットだったんじゃけど、濃い色のニーハイソックスだった。

「あっ」

思いきし既視感で、びつくりした。たしかにヤクルトの営業所が近いとはいえ、みょうな感じだった。

そこの営業所は、”靴下はニーハイソックスに限る”、とかって規則でもあるんじゃろうか?

それとも、ニーハイソックスはいたら、わしみたいなおっさんが誘引されて、売り上げが伸びるんじゃろか。

2012年7月23日月曜日

危険、安全 迷惑と必要性

駅前通りをとおると、TVカメラをかついだクルー?を二組見た。"ツーマンセル"?

思いきし目があったが、人相悪いせいか話しかけられなかった。赤ちゃんを抱いた若いお母さんがインタビューを受けていた。

あさから、ひっきりなしに家の上をヘリコプタが飛んでいる。

ひごろジェットの攻撃機が、窓だろうが壁だろうがびりびりいわせて離発着してるが、子どものころから慣れっこなんで、ほとんど気にならない。
慣れがええこと、ゆうわけじゃあもちろんないが。鈍感になっているとも言える。

それが、はるかに音圧の低いヘリコが、結構うるさい。

中と半端に低い高度。家の真上あたりを飛ばれる。いつまでたっても進まない、やたら遅い(そりゃあ、民間のちっこいヘリだから…)。

とんぼのしっぽのようなんが生えた、あのちっこいヤツらの10万時間あたりの事故、故障の率はどんくらいなんでせうか。

生意気を棚にあげて言わせてもらえば、例の猛禽類の事故率が高いだの低いだの、あまり重要なことではないと、自分は考えている。もう、ごく普通に運用しとるんじゃし。訓練だけじゃなく、戦地でも。

それよりは、普天間の飛行場はあきらかに危険であること。口先でどう言おうが、日米の軍事的な同盟や、オキナワのベースが必要であるという態度を、自分たちはとっている、ゆうことが重要なことと思う。

ヒトに石投げとりゃあ免罪フがもらえるわけじゃない。








※ 投稿の前日に読んで、影響を受けてるのは確実なんで、どろぼうにならんように以下にその記事を書いときます。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35695?page=5
JBPRESS 2012.07.20(金) 北村淳氏
”マスコミにつくられた「オスプレイ恐怖症」、日本防衛のために本当に必要な議論を”

http://www.jiji.com/jc/v4?id=20120611_v22_osprey0001
時事ドットコム 
” 【特集】垂直離着陸機オスプレイ”


 なんか、オスプレイって、”PS-1”を思いだすんよね。

2012年7月20日金曜日

ざんぎょう

 ひさびさに遅くなった。

 きょうは目立たぬよう、きりきり走って。

 知らんヒトに、からまれんようにしよう。

 えらいパトカーが多いな…。

 職場を出て、駐車場を閉じてるときに、サイレン鳴らしながらパトカーがとおった。

 「道をあけてください」と、女性の警官ががんがん放送かけながら走りよったが、早口なんと音が割れとるのとで、ほとんどなに言っとるんかわからんかった。

 なんにせよ、急いでることだけはよくわかった。

きょうは サマーウォーズ

 きょう夜のテレビ映画は、"サマーウォーズ"。

 映画は娯楽。マンガ映画もまたしかり。サマーウォーズは、まさに映画、マンガ映画の王道です。

 笑って、はらはらして、ちょい泣いて、最後は「うおー! がんばれ、がんばれ」と見てるみんなで大興奮で応援して。エンディングの主題歌で脱力するぐらい。
 山下達郎さんの主題歌も心にしみる。感動の余韻が残る。

 すげー盛り上がるっすよ。

 みんな見てね。

かみなり

きのうの深夜から、カミナリがごろごろととどろいて、雨もずいぶん降ったようだ。梅雨明けの宣言が出て、梅雨前線はもう消えてるのに。

で、いまも地響きたててカミナリがずんずん落ちている。

深夜、寝る前に聞いたカミナリは、遠くでごろごろ、だったが、いまはえらく近くて、まぢで恐ろしい。

まさに、”神鳴り”ちゅう感じ。

クワバラクワバラ

2012年7月18日水曜日

あったどぉー

 ふつう、マンガや雑誌が店頭にならぶのは、トーキョーの二日遅れです。

 でも、あったであります。トーキョーと同じ発売日に。

 いま買って、半分ぐらい読んだであります。ただそれだけのことが、ものすご、うれしいであります。

 "荒川 弘『銀の匙 4』"

 で、通常版らしいけど、"非"通常版って、なんじゃろ?

あるひとつぜん なつがきた

まいにちまいにち、いつまで雨が続くんじゃあ、これ。雨漏りの世話ですんげー手間食う。職場も自分のクルマも。

 と、思いよったら突然夏が来た。梅雨はあけたんだと。

 暑い。ひたすら暑い。昼も夜も。

 いまの寝室の気温は、31.2度。

 寝室にエアコンは…、ない。

2012年7月9日月曜日

”オオカミの護符” 小倉 美惠子 (著)

感動しました。わくわくドキドキできました。作者と一緒に、大冒険ができました。

一枚のお守り札をきっかけとして、どんどんのめりこんでくさまは、"未知との遭遇"のお父ちゃんなみでした。マッシュ・ポテトのヤマを思い出すぜい。

その背中を押したのは、正体不明のなにかではなく、先祖から伝わるものを当然のこととして受け入れ、その土地にふさわしく、その土地の自然をたより、おそれ、つましく暮らしていた祖父母の記憶。

作者は自分とあまりかわらんぐらいの年なんじゃけど、考えたらそのへんが限界かもしれない。自然とともに生きてたヒトの記憶が、ぎりあるぐらい。

うちらのへんは山ばっかりで、すぐに海。山の集落は静かに息をひきとっている。か、懸命に生き残りをかけている。
山のヒトや作者ゆうとこの山のお百姓さんがおおくいたはずであるが、人を容易によせつけないような山も、里をはぐくむ山も、もう虫の息。

いま山に限らず、集落が(ムラか)生きてるのは、70代から80代を超えるお年寄りたちが仕事をしているからだ。機械使ったり、化学肥料を使(つこ)たりしてても、"まだ"先祖の暮らしの延長線上にあると思う。
記憶がどうのゆうたけど、そんな人たちがまだ現役でいる。ただ、5年、10年後のことを考えると、かれらの仕事どころか、記憶や記録すら絶望的な気がする。

自分らは、もうふっつりと切れてしまった。暮らしという言葉がよそよそしい。この本の言葉を借りれば、稼ぎばかりで父祖からついできて、自分の子らに引き継いでくような仕事がない。

単純に職業(たんてきにいうと農業とか)を引き継ぐとか引き継がないとかの話でなく、いま住んでるこの土地を尊敬し、それにふさわしい暮らしをしてないゆうこと。

でも、本を読み終えての気持ちは、すがすがしく明るいもんだった。不思議だけど。

それと彼女の仕事の一端を見ただけじゃけど、研究者でなくても、渋沢栄一みたいなバックがおらんでも、こんなに高く、遠くへ飛べるんだ、と感動した。

彼女の、キヨくアカい(素直な)心が縁を呼び、彼女だけでなく、彼女の仕事にかかわった人たちまでも、はるかな遠くへ運んでくれたように思う。

すげー映画が見たい。

ところで、うちにある本と、安直にwikipediaで読んだ限りでは、うちとこのへんにオオカミをまつる風習があったとの話は出てこんかった。
オオカミが神格化されたのはずいぶん古いことで、中国山地にはとうぜん山の人たちが多くいたはず。

なのになぜか出てきたんは、"イヌガミ"さんだけでした("日本の民俗(35)山口"、宮本常一・財前司一監修、第一法規出版)。

あれって、山の人たちの信仰ぢゃないよね?









”オオカミの護符”
小倉 美惠子 (著)
出版社: 新潮社 (2011/12/15)

2012年7月8日日曜日

おそい夕食

中学生の娘が学校のアンケートで、「夜食を食べてますか?」という項目にYESと答えていた。いっつも夕食が超おそいので、それを”夜食”というんだと思ってたそうだ。

自分は食べ終わったが、カミさんと子どもら(中・高生)は、まだぎゃあぎゃあしゃべりながら、夕食を食べよる。

で、なにに盛り上がっとるかゆうたら、マンガのはなし。

”シュトヘル”がどうだ、”血潜り林檎”があーだ、月刊のスピリッツはだいじょぶか、”俺さまティーチャー”は顔の区別が…、とか。週刊連載と月刊の違いとか、ジャンプの作家を残す、捨てる基準はなんなんじゃろか、などなど。

楽しそうだが、全員がすごい真剣である。本気といっていい。

子どもは思いどおりには育たない(とくに素行と成績。)。

でも、その家なりに育っているような気がする。

2012年7月2日月曜日

こんじょう なさすぎ

 クルマの窓を前も後ろも全開にし(じつは全開しかできねへ)、れっつらごー、と出発したら、雲間からお日さんが顔出した。

 そっからもー、暑さ倍増。

 クルマの向きによっては、目を細めるぐらいの強さでぶおーっと風が入ってくるが、すずしくはない。アスファルトの上の風は…、ぬるい。

 んで、用をひとつ終わらしただけで、クーラー効いた店に入って、つべたいシェイキ飲んでる、わだし。生き返る。

 直射をじりじり浴びながら、タバコをふーかふーか急いで吸い、つぎのつぎのポイントに予約の電話をし、駆け込むように店に入った。あ"−すずしい。

 いやいや、ここでチャクラをためて、いまから生もの買って、いっきに家まで帰るのぢゃ。

 クルマに冷房ないんじゃけえ、家に近いとこで予約すりゃあえかった。生もの。

あづい

 そとは、曇っとるうえに、びーぶーと強く、すずしく風が吹いとるのに、部屋ん中はえらく暑い。

 家中の窓を開けとって、そこそこ風が入っている。

 それでも、なんかするごとにもんのすっごい暑い。Tシャツに汗ジミができた。ジーンズが重いような気がする。気のせいじゃが。

 なんかつっても、とても体を動かしたとは言えんようなこと。

 自分の食った弁当箱を洗ったとか、換気扇のフィルターを換えたとか、「あっ、ちょっとめんど」とは思うが、そんな気合いを入れてするようなもんぢゃない。

 ベランダにイスおいて、ずっとタバコ吸うか本読んどくかすりゃあすずしいかも。

 などとばかげたことは言っておれない。まだ家の仕事はおわっちゃいねえ。

 いまからが本番だ!
 (クーラーのないおクルマで買い物へ。)

まち

 ひさしぶりに、マチを歩いた。

 クルマで用をたせばちゃっちゃと用事は終わるんじゃけど、歩いてみたかった。

 駅前をとおって古い商店街に行き、帰りは違うすじを歩いた。

 はやめに家は出たが、通勤時間帯はすぎてて、ゆきかうヒトはさほどではなかった。お年の方、とくに女性が多い。

 若い兄ちゃん、嬢ちゃんたちのかたまりは、専門学校に吸いこまれてった。

 いつも行ってた事務用品店は、知らない、若い女子店員さんがいっぱいだった。自分の知ってる若い店員さんは、"先輩"になっていた。

 薬局は客がならんで待ってて、いつも腰が低いおいさん(必死で仕事してた)の機嫌が悪かった。

 空き店舗になってたとこは改装中で、居酒屋の看板がかかっていた。ちっさいスペースで大丈夫かいな。

 地元に奇跡のように残ってる映画館は、名画座っぽい、よさげな映画がかかっていた。原田芳雄さんの遺作か?

 で、さいごに寄り道したミスタードーナツは、みんないつもの店員さんだった。

 店内の音楽は、レゲエの特集のようだった。ロッテリアは、若いもん向けで(アニメ声のVO多し)、しかも短いおんなじ放送が繰り返し流れるだけなんで、正直、あきる…。

 マイカー通勤はそれなりに楽しいが(とくに、ゆっくり走る帰り道)、やっぱ歩きのほうがきょろきょろできて、いろんなものが見える。足もとのハトまでおもしろい。

 クルマ通勤でも、毎日おなじ道を走ると、少しずつマチが変わってゆくのがわかる。

 でも、クルマの速度で移動して見えるものと、徒歩のスピードで見えるものは違う。

 思いつきやきまぐれで寄り道できるしね。

2012年6月28日木曜日

さんざん

 午前2時になりなんとする国道は、がらんがらんだった。

その1

 にもかかわらず、いちいち信号にひっかかって、ぜんぜんスムーズに進めない。

 信号が青になって発進し、巡航速度になったゆうところで、すこし向うの信号が赤になるのが見える。
 いっこひっかかったら、ぜんぶかかるんかいなと思うぐらいだった。

 赤信号を、ていねいに拾って歩いてる気分だった。

その2

 国道に出てすぐに自分の後ろについたトラックが、やる気まんまん。べったりへばりついている。車内がべかべかとトラックのヘッドライトで照らされる。

 なんどか信号で止まってゴーを繰り返してるうちに、ついに切れたらしくて、パーパーとクラクションを鳴らしはじめた。

 たしかにクルマはボロで発進が遅いが、制限速度で走っとんのは、先の信号が赤になっとんのが見えるからである。

 で、次の信号で止まったときに、後ろでバシャッとドアの開く音がした。
 「あらまあ、来たでよ」と思っとったら、助手席側の窓から金髪のおっさんが顔出した。

 「わりゃ、はよ行けいや。どりゃ。」
 「ほなら抜かしゃあええじゃないですか」

 言いあいしとるうちに信号が青に変わり、トラックの後ろにいたシャコタンのセダンが、左折専用車線にはり出して左から抜いてった。
 それを見たおっさんがトラックに戻ってったんで、自分は発進した。

 金髪のおいさんはえらい勢いだったが、なんでかそれからは車間をとっておとなしく走り出した。

 そのうち自分は右折してトラックと分かれた。別れぎわにも、とくに"あいさつ"はなかった。

 なんじゃ?

その3

 国道をはずれて、いよいよ家が近くなった。信号はみんな点滅している。

 と、市道どうしの交差点の信号が生きとった。

 ここ(の信号)は夜でも死なんのじゃ、と思いながら交差点をゆっくり右折した。

 曲がり終わってミラーを見ると、車間ゼロでクルマがはりついとった。信号無視で交差点に直進で入ってきたクルマだった。

 深夜になると、いろんなクルマがおんな。疲れとるゆうのもあるか。

ごぜんさま

 ひさびさに、職場で午前0時を過ぎた。

 真っ暗な建てもんの中に、ひとりで残業。

 0時過ぎてすぐぐらいに電話がかかってびっくりしたが、だれが出るかい、つって出んかった。警備会社からだったかも。

 お客さんのくるとこは朝からエアコンをかけとったが、事務所は涼しい風が吹いてくるので窓あけて空調なしですごした。

 職場のみんなが帰ったあとも、"絶対に閉め忘れそうにないとこ"を選んで、窓をも一度あけて回った。

 ときどき霧雨みたいな雨が降って、ずっと涼しく快適だった。外が真っ暗になるまでは。

 日がかんぜんに落ちて夜になると、ちっこい羽虫が明かりに誘われてどんどん部屋に入りはじめた。

 害があるわけじゃないが、顔のまわりをぷんぷん飛んでうるさい。顔がこそばゆい感じがして集中できん。

 むー、じゃまくさいと思いよったら、ぶおーんと甲虫のたぐいが一匹入ってきた。

 こいつは自分のとこによってこんのんじゃけど、そのまま帰ったらセンサーを発報(はっぽう)させて、夜中に警備会社から電話がかかってきそうだ。

 がばっとイスから立ち上がって、虫とりアミを取りに行った。

 一時期、毎日のように事務所にスズメバチが入ってきたことがあって、ボスが家からアミを二本も持ってきとった。

 さくっとすくって窓から外に出した。カメ虫の仲間かなんかだった。

 ぶーんとアミから出てったのはよかったが、ブーメランのようにターンして、するりとまた部屋に入ってきた。

 くそっ、めんどうくせっ。

 そして夜も10時を過ぎたころ、いよいよ仕事が佳境に入る。ゆーか見たくもねへとこに入る。

 意味不明の大量の資料。

 疲れで頭がぼーっとなり、吐き気まではいかんがきぼぢが悪くなる。あきらめて仕事、続ける。

 0時を過ぎたころ、やっと最後の資料をコピーして、ファイルにとじた。

 机に戻り、端末落として帰えるべ、と思ったとこで目の前の電話がなった。

 げろっ、だれじゃ12時過ぎに電話すんのは。無視無視、と決めたが、相手さんがあきらめて電話が鳴りやむまで、じっと電話を見とった。

 深夜の電話なんかろくなもんじゃねえだろ。警備会社からだったらかわいそうなことしたが。

 警備をかけて、クルマを出し、駐車場の棒立てたら業務終了。

 24時間のファミレスで飯食ってこれ書いとんじゃけど、ひたすら眠い。

 あすも朝早いけえ、帰ってから風呂入らんといけんのよね。

2012年6月24日日曜日

視聴率が なんですか?

おくれおくれでNHKの清盛を見ている。
(ビデオがたまりまくり。)

ついに鳥羽院が亡くなったとこ。

つっこみどころが満載なんじゃろうけど、すごい面白く見ている。とくに絵が面白い。マチや、人や、その風俗。いまの自分の趣味にストライクなだけだが。

知ったげに、服装とか手に持っとるもんとか見て、「こいつ、神人か犬神人じゃろ」と、えらそげに言ってたら、後の弁慶だった。あり?

いろものぎりぎりになりそうなところを、むちゃ振りされた鳥羽院と崇徳帝(の俳優さん二人)が、びしっと、ぎううと締めている感じだった。息苦しくなるぐらいの緊張感。

当時、型破りのヒトだった後白河と清盛が、いまからどのように活躍してゆくのか、すごい楽しみ。

やっぱ西のもの、瀬戸内のものは平(たいら)側につかなければ。都のせまい世界はどーでもええんじゃけど、アズマエビスにおくれをとるわけにはいかぬぞよ。

ただ、”あそびせんとや…”の歌の使われようが、ちょい気に入らない。ドラマの中ですごく大事にされとるのはわかるんじゃけど、あの歌の、後生にまで思いをよせてるような物悲しいひびきが、薄らいでいるような気がする。

それと、それとね。これが一番なんじゃけど、”乙前(おとまえ)”が、なんで松田聖子なの? これだけはまじでかんべん。

やべてくれ、自分のイメージがくずれる。乙前だけぢゃなくて、乙前とそれを看(み)取った後白河の関係の叙情が…。

2012年6月23日土曜日

しょぼしょぼの 赤い目

 息子、ただいま帰還。おつとめご苦労。

 電車で爆睡しとったらしい。

 こんな幼稚なことで学校に連絡入っとったら、担任がかわいそうだ。

あおい はる

高校生の息子、いまだ帰らず。

学校の近所の公園で花火やってて、警察に補導されるの図。

夜にひゃーひゃー大騒ぎしとって、近所に通報されたんだろう。アホが。

帰宅はたぶん、11時を軽く過ぎるだろう。

ガールズ・コミック?

マチに家族で出かけた帰り、おきまりで本屋によった。

娘が買っとったコミックの一冊。

「まえから気になっとったんよねえ(これ)。」

娘が持ってたチラシに、"ガールズ・コミックのラインナップ"とあった。

"名門男子校・○○学園の入学式(中略)、○○と××と△△のカラダが女子の身体に変わっていた(中略)、思春期の(略)、…をみずみずしくえがく(以下略)。"

なんだ、腐女子向きっちゅうことか。

JR車内にて

 とーく とーく とーく

 ゆー めりけんず おーるうぇいず とーく

 "あいどんけー"

 そーじゃろう、そーじゃろう。

 つーか、おばちゃん、だれよりも声でけーよ。

2012年6月22日金曜日

はれた!

 はやくに目が覚めた。ゆうか寝られんかった。

 暑かったからか?、と思ったが、タバコ吸うのにベランダに出ると肌ざむいぐらいだった。

 きょうは、晴れてるぞ。

2012年6月19日火曜日

30歳こえたら 旧車のなかまに入れてもらえますか?

車検をお願いしてるクルマ屋さんから電話がはいった。

クルマ屋のおいさん:「エアクリーナのホースとボンネットリフトの部品、手に入りましたわ。」
わし:「おー、ほんまですか。えかった。」
おいさん:「そちらはキーシリンダ、手に入りました?」
わし:「オークションで入手して、もう自分で付けました。」
おいさん:「それじゃあ、○○日に(クルマの持ち込みを)お待ちしてます。」

クルマが車検まえ、ゆうだけで、こんなにドキドキしたりして盛り上がれるゆうのは、しあわせだわ。

どーせ30年過ぎたんだから(自分の代で20年)、ついでに行くとこまで行ってみたい。

いま一番怖いのは、"フルヤノモリ"でなくて(雨漏りは平気)、運転席・助手席の床が抜けること。ちゃんとメンテナンスせんもんだから、ボディーが土に還ってゆく。

それはそれで直せんこたあないんじゃけど、ボログルマに金かけるんは、さすがにちょっと心苦しい。

2012年6月18日月曜日

待望の ほんに待望の

 willcomのスマートフォンの実機をみてきた。

 ながかった。ながすぎる。もう出ることはないんじゃないかと思ってた。

 一度会社がこけかけたんだから仕方ないし、その間、音声通話の契約数をのばしてくれたんだから文句は言えん。

 息子の担任の先生は、「人類最後のwillcomユーザになっても使い続ける」ゆうたらしいけど、自分もwillcomから他社に乗りかえる気はさらさらない。通信スピードが遅いことも、すぐ圏外ゆうのも、致命的なこととは思ってない。PHS通信のみのスマートフォンが出たら、そく乗りかえたいぐらい。
 まあ、そんな端末が出る可能性は、万に一つもないが。

 で、デュアルとやらのアンドロイド機はどんなだったかゆうと、ぺったんこでした。

 暑さが、いま使(つこ)うてる昔のスマホの半分以下、どころじゃなかった。見た目、三分の一っちゅうぐらい。

 画面はでかいのに、厚み以外もちっさくて、いま使ってる端末より軽いはずなのに、ずしっと重く感じた。

 操作はかいもくわからんし(やっぱwindows機がいい…)、昔ながらのメールアドレスが使えんくなる問題とか、qwertyキーボードがどうでもほしいとか、いろいろこまかいことはあって、じゃあこいつに乗りかえよう、ゆう気にはならんかった。

 でもとにかく、willcomからスマートフォンが出たことに安心した。

 将来に、自分のケータイ生活に希望が持てた。おおげさじゃけど。

 5〜6年前の中古端末(同じ機種)を乗りかえ続けんのは、ええかげん疲れてきた。古いだけに、すぐに、かならず調子悪くなる。
 今回の端末にスライド式のqwertyキーボードがついとったら、気持ちがぐらぐらに動いとったかもしれんな。ついてなかったけど。

 それでも、もう電話はなんでもいいわ、ゆう気にはまだなれない。

2012年6月17日日曜日

欲求と モチベーション

 学校のある日は、なんど呼んでも起きんで、たたき起こす娘が、日曜なのに自分で早くに起きてきた。

 "宇宙兄弟"のTVアニメが気になって見たくて起きたんだと。

 いま、TVの前に前のめりのへんな正座みたいな格好で見よった。

 かんけーないけど、"宇宙鉄人キョーダイン"って、知ってる?

2012年6月15日金曜日

メールチェックは まいにちね

 とつぜん、メールサーバに入れんくなった。

 家族のメール設定をいじったばっかだったもんで、なんぞやらかしたにちがいないと思い、メール設定だのメールソフトの設定だの、思いつくかぎりやってみた。が、どうしても入れない。

 メールが送られてくると、ケータイに転送されるように設定しとったんじゃけど、ケータイにも急にメールが来んくなった。ぱったりと。

 これはへんだと思い、webメールで自分あてにメールを送ってみると、メール・デーモンさんからすぐに返事が帰ってきて、"すいませんが届けられませんでした"ときた。

 ほかのPCやケータイからも送ってみたが、結果は同じ。メーラー・デーモンさんに謝られるだけ。

 いよいよ対処方法が思いつかんくなって、最後にプロバイダのサポートに電話した。

 ほいでメールの状態を見てもらったら、1アカウントあたりの容量をオーバーして、サービスが停止されてたんだと。

 3カ月近くもほったらかしにしてたわしが悪いんじゃけど、メールはケータイに転送されてくるもんで、不便してなかったんよね。

 んじゃけど、その1アカウントあたりのメール容量ゆうのが、"30MB"。

 数百円で2GBのSDカードやUSBメモリが買える時代に、"30MB"ゆうのはちょいつらいっすよね。まあwebメールやらと仕組みが違うんだから、そんな大容量はいらんのじゃけど。

 そのうえ、容量超えたらいきなり停止っちゅうのは、ものっすごい男らしいサービスじゃった。

 郵便受けがぱんぱんになって、口からブツがはみ出るまえに(まちなかで時々見かける)、ちゃんと毎日回収しましょう、ゆうはなしでした。

2012年6月11日月曜日

ファーストフード店内で席に足をあげて化粧する脳

足はきれいにそろえてぴんとのびて、テーブルをはさんだとい面(対面)の座席の上にのってて、ストッキングをはいたつま先がぴんと天にのびてるのがよく見えた。

かちゃかちゃと武器を出して、スピーディーに仕上げておられる。顔を。

まつげを強化するブラシ?を手にしておられるなあ、と思ったら、つぎ見た瞬間にはもうおられなかった。テーブルはカラで、店内にはもはや気配なし。早っ!

で、どうゆう脳?

2012年6月7日木曜日

シェイク シェイキ

 仕事終わってからの、きょうのほっと一杯は、つべたいシェーキになった。

 コーヒーのマシンがメンテ中だったんじゃけど、仕事のかたづけで汗かいとったんで、冷たくてすげーおいしい。

 よるの空気は涼しいが、建物の窓を閉めて風が通らなくなると、とたんにむしむしと暑くなる。

 そんなかで体を動かすようなことをすると、てきめんに汗をかく。首すじのえりもとが、じとっとなって気持ちわるい。からだが汗くさくなる。

 遅番のときのさいごの仕事は、ハンドルぐるぐるまわして窓を閉めることなんすよね。がんばればがんばるほど、どんどん暑苦しくなる。体の中からも外からも。

 夏はどおなるんじゃろか。

あさっぱらから ヒャクトウバン

 通勤途中で、まさにいま事故りました、ゆうとこの横を通り過ぎた。

 自転車が横倒しになってて、横断歩道上に倒れた高齢者に、ドライバと思われるヒトが抱えおこして話しかけていた。

 最初気づかんで、ま横通って振り返ってから、やっぱ事故だわ、とクルマを路側にとめて110番通報した。

 あーだのうーだの、警察のオペレータの質問に答えながら、てくてく国道を横断して"現場"に近づいてった。

 自分が渡ったときには、お年寄りは歩道のエンセキに腰かけてて、ドライバーは路上のクルマを面したお店の駐車場に入れ直してるとこだった。

 お年寄りは、頭は打ったようだが、受けごたえがはっきりしてて、ドライバは若いお母さんだったが、こっちも思ったより落ち着いとった。事故ったあとの対応が、ちゃんとしてるじゃん。

 ケーサツに連絡したので、すぐに到着すると思いますよ、ゆうんと、警察からの伝言を伝えて、そこを離れた。自分のクルマのほうが、国道にええかげんに駐車してて、ものっすごいジャマになっとった。

 自分が国道を渡ったぐらいに、警察が到着して、さっそく対応をはじめとった。

 こっちに顔が向いたケーサツのおじさんがいたんで一礼をしといたが、「なに? あのヒト」ゆう表情でした。

思い込みと 偏見

 6月4日に広島第一劇場で舞台を見た、吉沢伊織さんと.香坂ゆかりさん。

 あんまり若くてかわいいんで、デビューしてそんなたってないのかと、勝手に思い込んどった。

 きのうふたりのプロフィールを見ると、5年、6年と舞台をふんでるベテランさんだった。

 いまもかわらない伊織さんのういういしさは驚きだった。あのすがすがしさは、これからもっとキャリアと年齢をつんでっても変わらんだろう。

 香坂ゆかりさんの、あの存在感は…、あんまキャリアと関係ないかも。グゥ様みたいだった(マンガ:"ジャングルはハレのちグゥ")。

 年に何回も行けるわけじゃなし、こんどからは、出演する踊り子さんのかんたんなプロフィールぐらい見てくようにしよう。

 ふたりの所属は、浅草ロック座と川崎ロック座。

 うん十年前、地方の小屋がアダルトビデオや他の風俗相手に、生き残りをかけてなりふりかまわず乱暴と言っていいような興業をやってるのを見に行ってて、はじめて浅草ロックを見たときは衝撃を受けた。すごい舞台装置に洗練された演出、踊り。こりゃ別物だと思った。

 自分の好きだったちょい下品なストリップはもう絶滅しかけじゃけど、ロック座はいまもがんばってて、地方の小屋も支えてくれてるような気がする。

2012年6月6日水曜日

びんご!

クルマを車検の見積もりに持ってったときに、メインキー(イグニッションキー)のシリンダーをハンドルのへんに固定する、プラ製のリングが割れてしまった。
若いメカマンが、力を入れすぎちゃったらしい。

”壊された”ゆうても、何年も前に、もともと自分が割ってしまったのを、そこの店が無理やりくっつけてくれてたもの。文句は言えない。

パーツリストで見ると(1983年刊!)、リング単体では扱ってなくて、キーシリンダーごと取り寄せんにゃあならんらしい。こりゃあ、どう考えても高くつきそう。

困ったときのネット・オークション、ゆうことでヤフー・オークションをはいずりまわってみたが、30年以上前のクルマのパーツが、そう都合よくあるわけがない。

そこで、ベテランの店員さんが、「あー、いまはこうゆう(キーシリンダーの)固定の仕方はしないんですよね。」と言ってたのを思い出した。パーツ表でも二種類のキーがのってた。自分のは56年式の最初期型で、古い形態が残ってたみたいだ。

で、だめもとで違う車種、それも昭和51年式の軽トラのキーシリンダーを落札した。同じスズキで、同じ昭和50年代の生まれだからイケルんじゃないか、という根拠のない希望だった。ものを知らないからだが、”奇跡を願う”ぐらいの気持ちだった。

んで、きょう品もんが届いたんじゃけど、祈るような気持ちでクルマに持ってってみると、なんとどんぴしゃ。ビンゴでした。
すんぷんたがわず同じサイズで、あらまあぴったり。

カミサマありがとう。車検前の入り用のときに、三分の一以下のコストで済みました。
やっぱ、日ごろの行ないじゃろか。きのうストリップ行ったばっかじゃけど。

2012年6月5日火曜日

おひとりさま ごあんな〜い

 めずらしく、ひとりでなく知人を連れて見に行った、きのうの広島第一劇場。
 ストリップに行ったことがないゆう、若い兄ちゃんを連れだって昼間にのこのこ出かけた。

 ひとりでも多くのヒトが、はまらんでもええから、たまに見に行くぐらいになってほしいとつねひごろ思ってはいるが、ものがものだけになかなか布教活動が進まない。
 さそってみても、それじゃあ、ゆう話にならない。まだ、もろ風俗のほうが若いヒトやらは乗ってきそう。

 けっきょく、風俗とかまったく興味のない兄ちゃんが行ってみたいと言ってくれた。

 ひとりで行ったときは、わしわし、ここここ、と自分のことばっかりではしゃいでるが、連れがおってしかも若くて初めての兄ちゃんだったんで、えらい気い使った(つもり)。がらにもなく緊張した。

 兄ちゃんの素朴な疑問に知ったげに答えたり、そういえばどうなんじゃろ?、と一緒に首かしげたりしながら、4時間以上を劇場ですごした。

 兄ちゃんは、「おもしろい演目の踊り子さんが来るときは、また来たい」と言ってくれたんでよかった。二度と来ませんときっぱり言われたら一番がっくしじゃった(言いそうなヤツだった…。)。
 おせじは言わんヤツなんで、うれしかった。

 で、舞台のはなし。

 きのう(6月4日)は、麻樹紫陽花さんと夏川あき嬢を見たくて行った。

 紫陽花さんは、日舞も洋舞もさらりときれいに踊れる人。日舞の足さばきはほんとにきれい。日舞と洋舞じゃあ立ち姿からして違うようなんじゃけど、どちらもあんだけきれいに踊れるゆうのは、単にベテランだからなわけはない。調べちゃおらんけど、どうゆう経歴のヒトなのか気になってる。
 おっさんの下品なはなしにつきあってくれるゆうのも大きなポイントじゃけど。

 夏川嬢は、かわらず元気で愛敬があって…、じたばたしていた。

 彼女は、"自分はこんなもんだろう"とか、"これをやれば客は無難に受けるだろう"ゆうのが全くない。
 見るたびに新しいことにがっつり挑戦しとって、感動するし、はらはらもする。

 また新しい"夏川あき"を見せてもらった。つぎがまた楽しみ。遠征に行けないのが非常に残念。

 公演は、以上のふたりに、まさにアイドルのふたりの計4人。いや、あきさんも若いんじゃけどね。

 若いこと、素人っぽいこと(だけ)を売りにするのは好きじゃないんじゃけど、アイドルふたりは、かわいいことはもちろんじゃけど(おにんぎょさんのようでした)、踊りの合間のファンとのおしゃべりが、すんごいおもしろかった。

 伊織さんのほうは、まじめさがにじみ出てるようで、ゆかり嬢は…、不思議なイキモノ出現!ちゅう感じじゃった(失敬)。おもしろすぎる。

 連れの兄ちゃんはやっぱあとのふたりが好きだと言ってたが、それは踊ってるほうもおんなじかもしんない。

 「なんか、おまえの前でだけ踊り(の時間)が長くね? なんかおかしくね? おっさんと差あつけてね?」と、おっさん(わし)は連れにさんざん言っておいた。

 まあ見るからに若くて、だれが見ても慣れてなさそうなのはそいつだけだったんで、特別に気い使ってくれたんかなと思う。

 若くてきれいげなほうがいいのは、男女とわずゆうことでせうか?

 この踊り子さんたちによる公演は、6月10日(日)までです。近くのヒトは、急げ!
 行ったヒトは、1回だけの公演で帰らんように。夏川あきさんは演目を変えてくるでよ。







1. 麻樹紫陽花
2. 夏川あき
3. 吉沢伊織
4. 香坂ゆかり

2012年6月4日月曜日

じこ

 はやめにJRの駅に着いて、ゆったりとコーヒー飲んでるわたし。

 んーが、さっき構内で放送かかってて、列車とヒトの接触事故で列車が止まってる模様。

 なんなんすかねえ。前回広島第一劇場に行ったときの、プリズン・ブレイク(&厳戒体制)にくらべりゃはるかにましですが。

 普通の交通事故だか飛びこみだかわからんが、とにかく、死人がでてなきゃええな。

 とにかくとにかく、どんなにひどい状況だろうが、生きてることが大事と自分は思うのであります。頭ではね。

わかもの

 きょうわ、観劇の日です。

 広島第一劇場に、わかいもん連れていってきます。

 とうてい、後継者育成とはならんだろうし、自分自身がそんなに小屋に行けてないけど、兄ちゃんが、"もう行かんでいいわ"でなくて、"また見に行きたい"になればええなあ、と思(おも)てます。

 有給とらせて見に行くんじゃし。
 (自分は週休。)

2012年6月3日日曜日

ちいきかつどう

ああ、掃除さぼりたい。

などとバチあたりなことを考えとったら、あさいち霧雨。そのあとぴーかん。

むしむしと暑い中を、水路んなかスコップ持ってはいずりまわる、ゆう楽しいお掃除になった。雨は余計なだけだった。

職場に帰ってから、さんざん洗ったけど、いまもほのかに手がドブ臭い。爪の中がとれないせいか?

お年寄りばっかりと思ったら、けっこう若いヒトも多くて、きりきりと動いていた。すばらしい。
せまい水路なのに、どっから入ったのかユンボまで出ていた。近所の会社が出してくれてるとのこと。すげー。

あさ8時から始まって、9時半ごろ終了。
まあ持って帰りんさいと、ジュースを二本ももらって帰った。あいざーす。

汗まみれ、泥まみれ。飲み物よりさきにタバコが吸いたかった。

アスファルトの上の水たまりでざばざば手を洗ってタバコを吸うと、とうぜん、ドブの臭いがした。

あめ

 雨が、しとしとと、降っている。

 しかし、こんな雨じゃあだめだ。

 もっと、どおっと土砂ぶりぐらいに降ってくれんと。

 あしたは、年に一度の自治会一斉清掃の日です。
 (クルマに長靴とポンチョ積んで出勤…。)

2012年6月1日金曜日

銘菓 老舗 おそるべし

 来週そうそう広島第一劇場に観劇に行くにあたって、踊り子さんにお土産をばひとつ、と地元の老舗菓子店に電話した。

 すると、当日は月に一度の平日休みとのこと。

 鮮度が落ちるがしゃあない、前日に買うか、と思ったら、前日も休みで連休とか。

 "できあがった瞬間から味がかわりはじめる"とうわさのお菓子のため、さすがに気が引けてべつのお店、べつのお菓子を電話して予約した。

 さいしょに電話したお店は、たった一種類の饅頭しか、お菓子を作っていない。メニューは、いっこだけ。

 しかも、作れる数が決まってるので予約しとかないと売り切れて買えない。

 だらーっと店頭にお菓子の箱が並んどっても、ぜんぶ予約じゃったりする。

 すごい思いきったビジネスモデル。

 つぎのお店のその菓子も、油断すると午前中で売り切れちゃうので、「予約してもらうと確実じゃね」、ゆうことになる。

 たかがお菓子、されどおそるべし。

2012年5月30日水曜日

生活と習慣

 あさ、ごみ出しにでたときに、近所の若い奥さんとおぼしきヒトとばったり会った。

 まったく面識のないヒトだったが、至近距離で顔合わせといてだまっとくのもなんなんで、「オハヨウゴザイマス」とあいさつをした。

 どっからどうみても、"ナース"だった。

 あのかっこでごみ出ししてたんだから、とうぜん、そのまま出勤するんだろう。

 帰りに買物するときも、あのかっこのままでスーパーに入るんだろうか。

 異性だからなのか、おっさんや兄ちゃんが作業服でうろうろしとるのを見るんとは、心象が違うな(わたしの)。

2012年5月26日土曜日

闘いは おわった

 クルマから

 古いホロをはずして

 新しいのを、ただ付けるだけ

 たったそれだけの作業に、小一時間かかった。

 ひっぱりまくってホックにとめるんじゃけど、最後はオトナ三人がかりで、ウォリャーとひぱった。蒸しタオルまで用意して。

 手の力はもう限界。握力がいまはぜんぜんない。

 やっぱ、新しいホロはいい。

 ピカピカでやわらかいし、窓の透明さゆうたら感動もの。

 ほんとうは、洗車してから換えたかった。

にゃんこ先生のこと

 クルマの屋根(ホロ)に乗ってたり、リアのデッキ(ホロ)で寝てたりするなあ、と思っていた。

 やばい予感がしてた。時間の問題のような気がした。

 んで、けさのこと。

 けっこう出勤する時間がギリになってしもうたんで、あせってクルマに乗ろうとしてドアをあけたら、ふわーっと、なんかが飛んだ。ふわふわーっと。

 にゃんこ先生の毛じゃった。

 そん時はすがたは見えんかったが、運転席んとこでお昼寝でもしたらしい。

 さいわいシートはビニール生地だが、"けっこう毛だらけ"になっとったもんで、くそ忙しいのにシートをばしばしはたいて、運転席も助手席も窓をあけはなって発進した。

 きょうにかぎって、ズボンが黒だった。まっ、そりゃええんじゃけど、むかし運転席にちっちをされたことがあって臭いがとれんで大変な目にあった。それが一番怖い。

 にゃんこ先生も犬みたいにツナつけて飼うように法改正してくれい。

 もうまったなし、なんぞ対策をしなければ…。ばり裂けたリアウィンドウの。あけっぱなしだと、また確実にはいられる。わだしの愛車の中が、怪しくて怖いとこから、安心安全なとこになってしもうたみたいだ。

 まだ洗車してないんじゃけど、新しいホロ(買って置きっぱになってる)をかけるしかないかも。ブルーシートかなんかあったっけ?

2012年5月24日木曜日

マージャンとかって

なんの話の流れだったか忘れたが、職場の女性が、同じく職場の兄ちゃんに、「(学生時代とか)マージャンとかって、してました?」と聞いた。

横で聞いてた自分が、口調を真似てちゃちゃを入れた。

「脱衣(だつい)マージャンとかって、してました?」

女性:「男のヒトに対しても、それはセクハラです。」
わし:「ええー! よく言われます。」
女性:「そうでしょう。」

きっぱり言われた。

”ダツイ・マージャン”ゆうて、耳で聞いてわかるとは、その女性は若いのに見込みがあると思った。

2012年5月21日月曜日

”さいごの色街 飛田” 井上理津子 (著)

すげー。著者は女サイバラか? いや、西原氏は女性だった。

正直な感想は、最後の最後までにえきらんかったなあ、ゆうもの。

"おまえの考えは女性を落としめとんじゃあ"と、非難する内容ではないのに、後味がすこぶる悪かった。

ようもまあ10年以上もはりついとったと、その根性をほめてあげたいが、10年以上はりついて、こんだけの情報量か残念、とも思う。

この本の内容に衝撃を受けるほどウブじゃないし、なにより(自分は)身ぎれいじゃあない。
たいへんもうしわけないが、著者の体をはった直接的な取材の成果よりも、著者が必死であさった、ぼうだいな文献の情報のほうが面白かった。

江戸の遊郭じゃないけど、"ウソはマコト、マコトはウソ"の、ウソにもマコトにも、いま一歩踏み込めんかった印象。

別の見方をすれば、そのガードの固さが、21世紀になっても飛田(とびた)を存在させてるのかもしれない。もう、21世紀ですよ。

自分が飛田に行ったときは、そりゃあもう、すごい衝撃だった。「えっ、いま、なに時代じゃったっけ!?」て思うぐらいに、遊郭そのものだった。路上で焚火しとる西成も衝撃じゃったし。20年以上前の話じゃけど、この本を読んで、いまも飛田が時代にそぐわない場として存在し続けてることを知った。
昔っから"ちょいの間"だったわけじゃないことも知ることができた。

ヒトを尊重するといったら、ヒトがいやがることをしないこと、自分がされたらいやなことをしないことだが、それでいったら女性の性の商品化は、直接だろうが間接だろうがとんでもないことである。それをわかっていながら、いまだに自分はそれが大好きで、捨てることができない。

"必要悪"とは、誤訳の最たるものみたいなことを、郡司外史氏は言っておられたが、まさに飛田は、"必要とされてるわけじゃないけど、現に存在してる悪"として、いまもあるようだ。

読んでるあいだずっと感じてた居心地の悪さは、どっちつかずの自分の態度や気持ちが、著者に重なって見えたからかもしれない。







"さいごの色街 飛田"
井上 理津子 (著)
出版/筑摩書房

教養番組にて

 TVで、"月が地球から離れてゆく"、てのをやっていた。

 番組内容よりも、解説してる学者姉ちゃんの手に握られているのがWiiリモコンに見えて、そっちのほうが気になった。

 いろんな学者さんがかわるがわる説明してくれるんじゃけど、その姉ちゃんがまた出るのをじいっと待って、その手元ばかりを見ていた。

2012年5月19日土曜日

はずれ

 ネット・オークションで、クルマの灰皿(中古)を買った。いま使ってるのは、部品が一部もげてなくなってて不便だったので。

 ぶじ商品が届いてクルマに取り付けようと持ってくと、形が違ってた。

 車体の型番がおんなじなんで安心しとったら、年式で内装がかわっとったらしい。

 ダメじゃん。安かったんじゃけど、どおしようもねえ。

 きのう夜遅くに風呂入って髪を洗っとったら、いつもとあわだちが違った。

 ひるま暑い中を走りまわって汗かいたせいかと思った。

 体を洗おうとしてボディソープをさがしたら、さっき髪をあらったそれだった。

 どおりですすいだら髪がばきばきになったと思った。

 "はずれ"じゃなくて、不注意っちゅうんでしょうか。

2012年5月17日木曜日

あっぷでーと ぢごく

 ぜったい、はじめる時間が遅かったと思うんだわ。

 6〜7台のパソコンにアップデートかけて、そのうち4台にソフトをインストールするっちゅうお仕事。

 夕方からはじめて、さっき終わったんだわ。

 ほりゃ、つかれたわ。ひとりぼっち、真っ暗な職場で、えんえん、マイクロソフト・アップデート。夜の学校を思い出したわ。
 いくらなんでも、ここまで時間かかるとは、思わなんだ。

 SP3のインストールからはじめる、ゆうのがそもそもイタかった。

 ところで、ここのファミレスのコーヒーは、ホットココアの味と香りがするのはなんでじゃろうか?
 不思議だ。

2012年5月15日火曜日

やったね!

 帰ろ思うて、車のキーひねったけど、セルはうんともすんともいわないね。

 あっ、と思ってライトのスイッチひねったら、かちっと回ったね。

 こりゃあ、あれだね。バッテリーあがりっちゅうやつじゃね。

 しかも、こおゆう日にかぎって、遅番じゃね。お店しまっちゃうね。

 とりあえずJAF呼んだんじゃけど、家まで帰れたとして、あしたどうにもならんね。

せんたく せんたく

 だれにでも、理屈じゃないこだわりがあるもんがあるだろう。

 ヒトにとっちゃあどおでもええことじゃけど、自分の思いどおりでないと、えらい気持ちわるい。

 自分が受け持ちの数少ない家事のひとつが洗濯。

 洗濯機をまわすのは妻がするが、それをあさ干して、夕方乾いてから、たたんでタンスに片づけるまでは自分の仕事と思っている。

 めんどうなんじゃけど、ヒトがすると、えらい気に入らない。

 日曜日、家族全員が休みで自分だけ仕事。いつもよりあさのスタートが遅くて、自分だけがばたばたと出勤した。洗濯物を干してないのが気になったが、もうギリなんでしかたない。

 んで、帰ってからのこと。

 とりこんだ洗濯物を見て、なんじゃあこりゃあ、と思わず口にしてしまった。

 シャツやタオルはしわしわで、形もくずれている。タオルなんかは台形だったりひし形だったりする。

 「タオルが、四角じゃない」

 「ヒトが干したのに文句ゆうちゃあいけんちゃ」

 妻ににらまれた。

 そこで、「あんたはヒトのことに文句ゆうじゃん。いっつも。」と口にしてしまったら、ゴングが鳴ってしまう。くわばらくわばら。

 心ん中でぶつぶつ言いながら、ぎゆうぎゆうとのばしながら洗濯もんをたたんだ。

 家事は段取りとスピードが大事である。ていねいならええっちゅうもんじゃない。

 自分が洗濯干したら、えらい時間がかかる。色物はひっくり返して、ぱんぱんして、しわをていねいにのばして、などとやってたら、ほかのことができんくなるだろう。

 いちいちシャツとか靴下とかひっくり返しとったら、たたむときにせんないじゃん、と何度も妻に言われている。

 義務でやってんじゃあなくて好きでやってんだから、思うように、わしが気持ちいいようにやらしてくれい。

おそで

 きょうは、遅出。

 雨はやみそうにないし、はやめに家出てコーヒー飲むも。

 と、思ったら少し早すぎた。店が開いてなかった。

 それでも買物客の出足ははやくて、入り口に近いとこの駐車場はいっぱい。

 みな、少しでも近いとこに止めようとするからじゃろうけど。それにしても、年寄りは出足が早いな。ほとんどがお年寄りだがね。

2012年5月14日月曜日

ミスドのいちにち

 あさ一番は、朝食とって出勤するんだな、というスーツの兄ちゃん、姉ちゃんがちらほらいる。

 その時間をすぎていまぐらいは、ほとんどお年寄りだけになる。さっきもご夫婦が仲よさそうになんぞ、食事をしとられた。
 まあ、駅前の商店街歩いてるのがお年寄り多いんじゃけど。

 昼んなるとまた食事のお客さんがくるようになって、バライエティにとんでくる。

 午后は学生さんがたちよって、お茶してだべってる。とくに女子。しょざいなげにぼーっとしとったり、いきもつかせずでかい声でマシンガントークだったり。

 趣味のお友達か、奥様がたが集まって、ひゃあひゃあおしゃべりをしとったりもする。優雅じゃねえ。

 ま、とにかくお客もまばらで、お店もゆったりした時間か。

 夕方からは、帰りにお土産、お茶しておしゃべり、がっつり食事と、お客がどやどや集まってくる。きほん持ち帰りの客が多いんじゃけど、店内でおめし上がりのお客も増える。

 夜遅くなると、さすがに平日だと混雑はしないが、飲みの帰りにお土産だの、電車待ちでおしゃべりだの。若いヒトも多いけど、おっさんの割合も増える。
 真っ赤な顔のおいしゃんが、仲よく4人でコーヒー飲みよったりする。

 おもしろいのは、競艇のある日のあさ。
 出撃前の高揚した気分のおっさん、おばさんがわーっと陣どってて盛り上がってる。気合入れたり情報交換したりして、電車で出撃すんだろう。いつもはがらがらで、空気運んどるような日中の電車が、各駅でぎっちりギャンブラーを乗せて走る。
 むかしにくらべりゃあずいぶん減ったじゃろうけど。

 さて、じぶんもそろそろ動かねば。あさいちばんで郵便局に行って、お店が開店するまでの時間待ち。
 せっかくの休日じゃけど、家におりゃあおったで仕事がある。

 さあて、気合いれていくべえか。

2012年5月13日日曜日

”かきかけとけしいん” たし (著)

なんで買ったのか、ぜんぜん記憶にない。けど、おもしろかった。

 発達障害系の兄ちゃんと、いろいろ思うところのある、中途半端に知恵のある子ども、のふたりぐらしの話。

 ちょいわかりやすすぎて、もの足りんような気もするが、すっきり気持ちよく読んだ。おまけの話もすっきり。

 1巻完結なんじゃけど、もうすこしふたりの話が読みたかった。あー、お嬢さんも。

 「兄ちゃんはまちがいなくそれ系じゃろ」、「こんな子ども、おらんけどね」、と妻はみもふたもないことを言ってたが、「でも、ぜんぜんいやじゃない」とも言ってた。自分もそんなかんじ。

 事情により子どもらしく(ステレオタイプの)してられない子どもらは実際におるし、兄ちゃんの行動パターンは、自身かたよりがあることを自覚してる自分には、おーそーじゃろ、とよくわかる。わかるとひとことで言ったらえらそうなけど、そういうヒトもいるだろうと思える(で、ふふっと笑ってしまう)、ゆうのが正確。

 買った理由は、たぶん、超絶技巧とは思わんが、必要充分でひかえめな表紙の絵にひかれたからだと思う。
 内容も、おしつけがましくなくて、すなおにあーよかった、と思えた。

 ところで、このヒトはだれ? なんの雑誌?





"かきかけとけしいん"
たし (著)
(IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

2012年5月8日火曜日

ミスド よろしおすな

 出勤簿かタイムカード作ってもらってもええぐらい、毎日寄り道していたミスタードーナツ。

 職場の転属でほとんど来れなくなってしまった。場所変わって、通勤方法も変わったもんで。

 それが、きのう、きょうと、残務整理で旧職場に行ったもんで二日連続でミスドに寄り道。ドーナツは食ってねえけど。

 やっぱ慣れた店はええわ。コーヒー飲みながらタバコ吸えるし、マグカップでコーヒー飲めるし。

 犬はヒトになつくが、ネコは家になつくそうな。人間は…、どっちもですな。

 あたらしい隠れ家の開拓はススマず。

一年を 三日で過ぐす

 妻から、最後通牒を受けた。

 「もう、ええかげん。捨ててもええじゃろ。」

 子どものベッド下の収納スペースから引っぱり出されたのは、月刊漫画誌、"アフタヌーン"の山。

 定期購読しとるんじゃけど、「ヒストリエ」と「ヴィンランド・サガ」ぐらいしか読んでなくて、積んで自分の股下ぐらいほどになった塔が、ふたつある。

 資源品として出荷するために、ひもでくくることとした。いっちゃん古いのは2010年2月号。記憶のかけらもない。しかしいざ捨てちまうとなると、すごい惜しい。
 けっきょく読みはじめた。

 「それは…、なに?」(通りすがった妻)

 「ミイラです」(わしわし)

 アフタヌーンは、載ってるマンガがみな濃ゆくて、横断して読むにゃあすごいエネルギーがいる。
 マンガごとに波長がえらくちがってて、しかも出力はみな異様に高い。波長あわせが大変で、一冊を読み終えて翌月分を読みはじめると、前の号と話をつなげるのがまた大変。

 それでも一日数時間、すごい集中力で読み続けてると慣れてきた。全作品を読んでるわけじゃないが、複数のマンガを同時進行で読みこめるようになった。

 で、きのう2011年9月号を読了。

 その間、仕事の日や家族の遠足(高校生も含めてだぜい)があったが、とにかく読みまくって、ようやく見覚えのある表紙になってきた。

 しかし、脳みそはへろへろになり、頭の奥がこげ臭いような感覚がある。なによりも目の疲れがものっすごくて、重痛い(おもいたい)。

 もっ、目だまがもげそう。

 「そりゃ、そじゃろう」(息子)

2012年5月5日土曜日

ごーるでん うぃーく

 いま、まさに。

 ごおるでんに輝く夕日が、山のあなたにしずまんとす。

 わし、あしたから仕事だわ。おわた。

2012年5月2日水曜日

ケータイ の ショップ

 まちなかに、やたらとケータイ・ショップがある。
 しかも、からっぽで客がおらんかゆうと、けっこうな確率で、ちゃんと客がいる。複数人いたりする。

 同じ機種を何年も使い続けてて(壊れては中古で乗りかえてるが…)、契約のプランもめったにかえない自分からすると、なんであんなにショップに用があるのかわからない。

 先週のこと。出勤までに時間があったんで、ひごろ思ってた小さな疑問について聞いてみたくなり、自分のケータイのお店をのぞいた。

 親切ていねいに、あかるく、店のお嬢さんが対応してくれた。

 これが、えらいかわいい。制服といい。

 これ自分の電話番号です、と書き込みの入った問い合わせ票をわたしたかったが、「個人情報がありますので、これはお渡ししときますね」と、あっさりつきかえされた。
 ああ、残念である。

 いま使ってるケータイにとくに不満もないし、もうショップに行く用はない。これまた残念。

 ケータイのお店の店員が、自分みたいなおっさんばっかりじゃったら…、用があっても行かんような気がする。

2012年5月1日火曜日

アネモネ アネモネ アネモネ

 二日間かけて、"交響詩篇 エウレカセブン"の古いほうのクライマックスを見る一家。中年夫婦とその子、中高生。
 どーなんでしょうね、この一家。たぶん一番うるさいのは、自分じゃけど。

 のべ4〜5時間は見とるだろうか。一話見終わるたびに何人かがウオー、とうめき声をあげ、あれはなんなのか、あーじゃないかこーじゃないかと議論が始まる。
 で、CMとかは早送りでぶっとばし、オープニングはおとなしく見る。エンディングも。
 すぐ次を見るのに、次回予告を息をのんで見る。

 今回の本題は、ひとりの登場人物の少女、"アネモネ"。光と影の、まさに影。それも暗黒の。光のほうの少女(見た目はね)のほうにも影があるんだから、そりゃもう暗い。
 壊れているを通りこして、人格が"荒廃している"と言っていい。

 んで、かなり話の前のほうから出てるのに、何者なのか、まったく説明がなかった。

 ただ、もうとにかくその姿が痛くて痛くて、自分は、一家ん中でただひとり最終話まで見てる息子(高校生)のほうをきっとにらんでは、「お願いじゃけえ、こいつをなんとかしてくんないか(救ってくれないか)」と、何度も何度も言ってきた。

 それが、あと数話ゆう最後の最後になって、ついに彼女のことが語られ、そして彼女自身の、絶望んなかからしぼりだすような声を聞くことができた。

 彼女は泣いていた。自分も泣きそうになった。

 「お願いだから、こいつを」

 そのおっさんのせつなる願いは届き、彼女は自分自身への気づきを得、そして求めてけして得ることはできないと思っていた、他者からの無償の愛を得、充分に感じることができた。

 物語はまだ終わっておらず、すぐつぎの瞬間にも、世界は終わってしまいそうである。

 それでも、いま、この瞬間、満たされた彼女を見て、自分は満足した。

 このながいながい話がどう着地しようと、自分はもうどうでもよい。

 荒廃した入れ物にたましいが入り、いま、ここで生きたい(他者とともに)と願った。それで充分だ。

 じっさいにこうゆう子がおったらどうかと言ったら、正直はだしで逃げ出す。全力で。

 がんばってね。ドミニク少年よ。あれっ、青年かな?

2012年4月28日土曜日

コーヒーのんで タバコ吸いたい

 仕事帰りの寄り道の場所は、そんなとくべつなとこをもとめてるわけじゃない。

 ただ、コーヒー飲みながら、タバコが吸えりゃあいい。

 まわりで中高生がきゃいきゃいさわいでいようが、席がせまかろうが、コーヒーのカップが紙じゃろうが、致命的な問題じゃあない。

 きょうも、某ハンバーガーショップで、コーヒーだけ飲んでいる。いや、サービスでソーセージも持ってきてもらった。うまかった。コーヒーもソーセージも。

 これで喫煙席がありゃあゆうことないんじゃけど。

 図書館戦争の作者のヒトだったか、コーヒーを口に含んで店の外に走り出て、タバコを吸おうかと思う、とエッセイに書いていた。

 たしかに。

 どこぞ、店の人にも、ほかの客にもじゃまにならんで、ゆっくりできるお店を開拓せねば。

 そんな客じゃあ、店がもたんか。

 さてな店を出て、タバコを吸うか。

2012年4月23日月曜日

においの もと

 仕事帰り、スーパーマーケットに入る前にたばこ一本吸ってから入ることにした。

 5mばかしむこうのベンチの前に、高校生ぐらいの男女のグループがおった。

 ベンチがあるのに、なぜかみな地べたにしゃがみこんどって、一様に、ものっすごい退屈してます、ゆう顔をしていた。

 ふいー、仕事済んでのたばこはうまいぜ、とか、この小雨やまんかな、とか、ぼーっとしとったら、急に青少年グループのお嬢ちゃんが、「あーっ、におう」とばかでかい声で言った。

 びくびくっとなって、思わずそっちを見てしまった。

 お嬢ちゃんがたは、「におう」、「ぜったい、におった」、「メイプルのにおいじゃ」などと、でっかい声でえらく盛りあがっていた。男の子たちは生きるしかばね状態のままだったが。

 ヤバイ。これは、あれだ。この間と同じパターンだ。

 しらんぷりしらんぷり。でも煙吐くときは上を向いてふーふーと、必死で無駄な努力をしていた。

 「あー、ええにおい」

 その一言で、救われた。

 でもね、。そのええにおいは、"副流煙"ってゆうんよ、お嬢ちゃん。

おとうさんの きゅうじつ

 3月終わりからこのかた、休みらしい休みがなかった。土日休みでなくなったうえに、休日も仕事にちょっと出てきます、ゆう状態が続いた。
 ここ3週間ぐらいの記憶がうすい。ヤバいな。

 でひさびさの二連休。
 ひっさびさに、"ねばならない"に追われない休日になった。

 きのうは午前中、ソファにめりこむように座って(半分寝転んで)、ノートパソでオークションサイトやお買い物サイトをうろうろ。

 ソファに根がはえたように座って、無駄にインターネットをうろうろしたのは何日ぶりだったろ。

 午后からは近所の美容院に散髪に行ったんじゃけど、遊びに行ったようなもんで、べらべらおいさんどうしでしゃべりまくって、お茶までいただいて帰った。

 所要時間ざっと4時間。

 カットだけでなく白髪をおしゃれ染してもろうたとはいえ、すごい時間だ。オーナーの奥様は、「ごゆっくり〜」と、先に帰ってしもうた。
 店の外に出ると、空が暗かった。

 そして平日のきょう。

 あれやっといてこれやっといて、と言い置いて妻は出勤。

 「はいっ、よろこんで!」とは、言わなんだが、あすの資源ごみの出荷の準備をして、ふたつの金融機関をまわって、4つの振り込みをして、売店につけ払いに行って、車用品店でで洗車グッズやがらくたをめいっぱい買いこんで、家電屋で補修パーツの注文して、と走り回ってたらもうこんな時間。

 家を出るときにうちのじいさんに会ってどこ行くんかと聞かれたので、いろいろ、車洗う道具とか、と答えた。

 「で、いつ洗うんか」

 「…」 「こんど、休みの日に」

 休みの日は、時間がたつのが早い。仕事の日でも早い気がするんで、年のせいもあるか。光陰は百代の過客ナリ。

2012年4月19日木曜日

やられた

 となりの係の方の端末が、いちんちに何べんも落ちて、仕事にならない。

 システム部門を呼んで、対応してもらうことになった。

 無線LANが悪いんじゃないか、ゆうことで、有線LANに切りかえることになったが、ついでにうちの島も有線LANにきりかえられた。

 自分以外の係員は、その場で接続確認してオーケーだったそうな。

 んで、ほかんとこで別のことやっとった自分が席に帰ったのは夕方、時間外。端末を立ち上げてみると…、つながんない。
 プロトコルがどうの、といわれてサーバに接続できない。

 ままあることなんで、端末を再起動してやってみたが、だめ。電源ひっこ抜いて端末の頭を完全にカラにしてみたが、だめ。
 げんなりしながら、わかりもせんのに設定画面開いていじってみたが、だめ。

 システム屋の兄ちゃんは、どうしてもだめだったら無線にもどして、と言い置いてったとのこと。

 もう、どうしてもダメなんで、しまいこまれてた無線の子機を出してきた。

 「くそが、なんでわしだけ」と、毒づきながら、子機を右手に自分の端末の後ろをのぞきこむと…、LANケーブルがなかった。

 LAN端子んとこが、ぽっかり空いたままだった。

 そりゃあ、つながらんじゃろ。さんざんいじくりまわして、コンセントが入ってませんでした状態。

 まわりで見ていた人間は、ひいひいゆうて笑ってた。

 システムの兄ちゃんはきっちりケーブルを回収して帰っとったんで、サーバ室の奥深くの段ボールからLANケーブルを見つけてきて、ハブと端末をつないでみると、ぶじ、ログインできました。

 やじうまは、「おちがえかった」だの、「結末が見れてえかった」だの言いながら、満足して帰っていった。

 なんで、わしだけ?

2012年4月16日月曜日

ねんぴ

 リッター30kmゆうたら、むかし乗ってた125ccのスクーターぐらいだな。

 きょうクルマにガソリンついだんで、燃費を計算してみたら、リッター9.9km。

 ついに10kmを切ってしまった。どっか調子悪いかも。

 550ccの軽で手動4速。やっぱ、2ストロークエンジンのせいか?

 排気管から、ちゃりんこちゃりんこと五百円玉が落ちるような、ロータリー・ターボのスポーツカーほどじゃあないんじゃけど。

2012年4月14日土曜日

文化考 トイレの作法について

家、それぞれに文化がある。

それは、その地方共有のものだったり、夫婦それぞれが実家から持ち込んだものだったり、いろいろ。
多くは無意識なので、文化の遺伝と言ってもよいと思ってる。ちょっとおおげさでかっこつけすぎじゃけど。

で、その中には、新しくその家で生まれるものもある。

うちんちでは、トイレの話がある。

まず、スリッパがない。

うちに来た客人は、トイレに案内されたとき、まずトイレの前で固まる。
スリッパがないので、どうしたらよいかわからんらしい。「すんませんが、そのまま入ってください」と、もうしわけなさそうに伝える。

うちの家族は、真冬以外ははだしが多いので、板間をぺたぺた歩いてきて、そのままぺたぺたとトイレに入る。

トイレを”ご不浄(ふじょう)”などという言い方があるが、うちでは地べたに関しては、トイレとほかの空間との浄、不浄のさかいめはない。

汚いのが平気とか、部屋が汚れてもいいとか思ってるわけじゃあない。
まんいち汚したら、責任もってふいとけよ、ちゅうこと。

自分がいちばんおもしろいと思っているのは、トイレを使うときに戸を完全には閉めないこと。

高校生の息子ならまだわかるが、妻も年頃の中学生女子も同じ、ゆうのが笑える。

トイレの戸は、だれも使ってないときは基本”全開”で、使うときはヒトによって1/2とか、2/3とか閉める。つまり、残りの割りあいは、開いとるっちゅうこと。
息子なんかは、1/3ぐらいか。

戸が少しでも閉まっていると、入ってますのサイン、ゆうぐらい。

用を足してる本人は、見られたらまずいゆう感覚がないらしく、ほかの人間も見たらいかんとか、見えるからやだとか言わない。

戸が半分しか閉まってなくて、戸のむこうに、用たしてる人間の足がにょっきり見えてる横で、平気でほかの人間が歯をみがいてたりする。

おもしろい。

息子の友人が、大挙してうちんちに遊びに来たときのこと。息子の友人は普通人なので、トイレを使ったあと、戸をきちんと閉めていた。

あとでうちの中学生の娘が、「トイレの戸がずっと閉まっとるんで、だれかおるんかと思った」、「ほかんちじゃあ、使わんときはトイレの戸、閉めとるんじゃねえ。」と、しみじみと述べていた。

2012年4月12日木曜日

みちくさ

 "みちくさ"

 いい言葉だ。

 職場から、てくてく歩いて帰ってたんで、ほぼ毎日、寄り道をしていた(ほぼ、ミスタードーナツ)。

 それが、転属命令で、通勤の距離から方法まで、てんくら変わってしまったもんで、ぜんぜん道草が食えんようになった。

 置き物と化してたクルマを毎日走らせられるのは、そりゃあ楽しい。かわいいぼろグルマで通勤する日がこようとは、夢にも思わなんだ。

 でも、帰宅前の、ほっとひといきがないのはつらい。

 コーヒー飲んでタバコ吸いながら、本読んだり、ブログの投稿を書いたり、ぼーっといきかうヒトを見たり。ときにはその日の仕事のメモを一生懸命打って職場に送ったり。

 どっか、あたらしいアジトを開拓せねば。紙コップでなくてカップでコーヒーが飲めて、禁煙でないとこ。

2012年4月9日月曜日

ふるーつちょこちっぷすこーん

 なまえ、ながい。

 ミスタードーナツの期間限定のそれを食す。

 新製品とか期間限定商品とか、どれもぱっとせんように思いよったけど、これはまあまあかな。

 なんかに味といい食感といい似てんなあ、と考えてたら、あれだ!

 カロリーメイトだ。

しゃら・らーらー しゃらら・らーらー

 きょうは仕事はお休みです。

 有給休暇ではなくて、定期的なふつうの休みです。

 つまり…、日曜日が休みでなぐなった。

 金曜日に仕事から帰るときには、あー終わっちまった、ゆう不安感と、週末がきた!、ゆう安心感とがりょうほうあったんじゃけど、こんどの職場は、"週末"ゆう雰囲気がまったくない。

 んじゃ日曜日のおわりにはあるんか、ゆうたらそれもない。

 ふしぎな気分だ。

 でも、平日に休みだと、なんだか得したようなきもちになる。はじめだけかもしれんが。

 と、言いながら、残務整理でいまから前の職場に出勤すんじゃけど。んがっ、めんどくせ。

2012年4月5日木曜日

”おじさん図鑑” なかむらるみ/絵・文

人間的にやあぜんぜん成長しとる気がせんのんじゃけど、気がついたらこちらがわ。

ヒト月散髪に行かないと白髪が目立ってしょうがないし、おしぼりがでりゃあ顔をふいちゃう。道ばたで、知らないヒトにヘーキで声かけちゃう。

平気になっちゃうちゅうよりゃあ、自然とそうしてる。しぐさや行動が。

で、いま読んでる"おじさん図鑑"。

おじさんは、何歳から何歳までゆうてきまった年齢の男性のこっちゃなくて、行動や見た目やしぐさが"おじさん"な男性の、総称。

30前でもおじさんかもしれないし、70過ぎでもおじさん。

絵と文がベスト。適度なゆるさと、愛にあふれている。くすっと笑ってしまう。

頑張るヒトが報われない社会はよくないが、そうでないヒトでも、なんとか飯が食ってける、そんな社会が自分は好きだ。
いろんなヒトがいて、いろんなことをしてる、またはしてない。そおゆうのが豊かなクニ、豊かな社会と思うのであります。






”おじさん図鑑”
なかむらるみ/絵・文
小学館

2012年4月3日火曜日

がむばる 昭和のクルマ

 転属命令を受け、クルマで通勤することになった。

 きょうは、たいした雨じゃあなかったんじゃけど、台風なみの強風と雨漏りで、帰りに運転席に乗り込むと…、床に水たまりができとった。

 がんばれ!、昭和の子(ぼろグルマ)。わしもがんばる。

2012年4月2日月曜日

はる

 はだし、半袖。夜のベランダ、たばこ。

 たえられんこたあないなあ、と思いながら階を降りると、ストーブがついていた。

 なんで?

2012年4月1日日曜日

とりあえず ただ いちにちを

 きょう、いいことがあった。うれしいことがあった。

 11時前にふとんに入れた。

 だから。

 あしたいちにち、がんばろうと思う。

2012年3月31日土曜日

ファーストフード店とは

 ひる食べた"絶品!ベーコンチーズバーガー"は、すごいおいしかった。絶品だった。

 で、いま飲んでいるコーヒーも、すごくおいしい。吹き抜けのクルマが寒かったからか?

 で、そういえば。

 ミスタードーナツと、ほかの店との一番のちがいは?

 ごみ箱がないこと、と思う。

 いま飲んでいるコーヒーはマグカップにつがれるし、ドーナツたのんだら、お皿にのって出る。

 そのぶん、店員さんはいそがしくなるんだろうが、やっぱ紙コップよりゃあ、ちょい重みのあるカップで熱いのをすするほうが、コーヒーはおいしい。

 コーヒーおかわりできるんと、席でタバコが吸えるんは、もちろん気に入っとることじゃけど。
 タバコは店によってちがうか。

はれた!

 お日さまでてる、なう。

 でもかぜがさぶい、なう。

ながいながい いちにち

 雨がさらさらと降っとって。風がびーぶー吹いている。

 そんなかをきょう一日、リアウィンドウのばり裂けたクルマで走り回ることになる。

 風の向き、考えてクルマ駐車したほうがええかもしれんな。

2012年3月29日木曜日

みっかめの べんち

 かわいいぼろ車で、夜のお仕事へ。

 夕方発進するときにひさびさに愛車を見たが、リアウィンドウがばっくりなくなっとった。ホロの糸がほつれて、ビニールの窓が落ち込んどった。おまけに、ばりんと割れていた…。

 吹きさらしで走る夜の国道はさぶかった。ホットコーヒー、んまい。

 きょうはおぼろ月。めんどくさいけど、クルマは屋根の下にとめんと、ヤバいかもしんない。
 車ん中にネコに入られるのは、雨よりももっと怖いけど。

”見なされる差別 なぜ、部落を避けるのか ” 奥田均著

呪術的なものに縛られ生活しているわけでなく、職業も住所の移動も自由である自分たちが、なぜ、部落差別をいま現在も克服できないのか?

 いまの差別のありようを、この薄く、平易な文章の本が答えてくれる、ゆうか整理してくれる。すっときもちに落ちた。

 大阪の実例やアンケートをひいて、ていねいにていねいに、仮説を説いてゆく。

 大切なヒトを思う、その思いが世界を不幸にしているのかもしれない、というようなことを初めて聞いたときは、すごいショックを受けた(BSアニメ夜話"鋼の錬金術師"にて森達也氏)。

 読みながら、そのことを思い出した。悪気のない差別。悪気のない悪。それは、無知、無明、想像力の欠如からくる。ヒトに牙をむいていることに気づかない。だからこそ容赦なく、残酷だ。
 知らないこと、思わないこと(考えないこと)は、罪だと自分は考えるようになった。

 んで、ただなぜいまが悪いのか、だけで終わると、暗いきもちになるだけなんじゃけど、この本では、どう解決してゆこうか、が書かれていて、「きっと世間を変えることができる」、と結んである。それがまた説得力がある。
 タバコを見る世間の目はかわったじゃないか、と。

 おー、確かにっ、とヒザを打った自分の右手には、煙をくゆらしてタバコがあったんじゃけど…。





"見なされる差別 なぜ、部落を避けるのか"
奥田均/著 出版社名 : 解放出版社

2012年3月28日水曜日

べんち で こーひー

 残業して。

 二日連続でラストオーダーに間に合わず(ミスドです)。

 持ち帰りでホットコーヒーたのんで、ベンチでタバコ吸いながらお茶。

 前を通り過ぎるヒトたちは、みんな楽しそうに見える。わびしいのお。

 ずいぶんあったかくなって、コートを脱いだ。月は糸のようだ。

 あすは休みなんじゃけど、あさ早くて、よる遅くなりそう。

2012年3月26日月曜日

いま そこにある 危機

 昨晩、食器洗い乾燥機が、メゲました(こわれました)。夕飯の食器を洗ってる最中に。

 これは、たいへんなことです。危機的状況です。

 けさ一番に、サービスセンターに電話したけど、サービスのヒトが来るのは、あすの夕方です。たぶん夜です。

 たった一日。ほんの数回の食器洗いがたいへんなんす。あー、自分がやるんじゃなくて妻が洗うんじゃけど、とうぜん、家事のしわ寄せがこっちにきます。

 ひごろは、しずかーにフェイドアウトして家事サボってんのに(働く女性の敵ですね)。

 はやぐ、はやぐ助けに来て。

2012年3月25日日曜日

あたらしい 皮ブクロ

 10年以上前のノートパソコの、あまりの遅さに耐えかねて、あたらしいノートパソコンを買った。

 このさい、"ちゃんとした"新品のパソコンを買ったらどうなん、と妻から言われた。たしかに、うちにはタダとか3千円とかのおんぼろパソコンがごろごろしている。(しかも使っている。)

 "ちゃんとして"たらほかの家族も使うし、と妻が言い張るんで、子どもらに聞いてみた。でもノートパソコンは使わんという。

 ニコ動とか動画見まくるかゲームするかにしかパソコンを使わん子どもらには、ノートパソは興味ないらしい。新しくはないんじゃけど、そこそこの馬力があるいまのデスクトップで充分と言ってた。ゆーか、自分のパソコンがほしいとか、どっかよそにもってってパソコン使いたい、ゆう気がないらしい。アカウントを切り替えてはデスクトップを使っている。

 使いたいときが重なっても、WiiだのPS3だのでこと足りるらしい。いまの子どもらには、TVもパソコンもゲーム機も、区別、境目はないらしい。その辺は、もの心ついたころからネットがつながってた世代で、ニュータイプなんだろう。機械が得意でない娘でさえ。
 機会オンチの妻とも、コマンド打ち込んでぴーひょろろのパソコン通信からはじまった自分ともちがう。

 おまけに、さすがプライベート空間のない家で育った子らだ(子ども部屋はなく、トイレに入っとっても家族が通り過ぎたりする…)。ヒトにかくれてパソコン(やインターネット)でなんかしたいのは、おやじだけらしい。

 ゆうことで、結局1万円弱の中古でパソコンを買った。29,800円で新しいノートパソコンが買えるんじゃけど、どーしても新品を買うのが、1万円以上払うのがいやだった。自分でもどうゆうこだわりなんかわからんのじゃけど。

 で、新しい皮ブクロなら新しい酒を入れるんだろうが、新しく買ったけど新しくないので、古いソフトを探してきてはインストールしている。オフィス2003とか。

 企業のリース落ちの、5年前のノートパソコンなんじゃけど、快適に早い。メモリも増設したし、ネットをぶらぶらしたり、ちょこちょこっとワープロや表計算ソフトを使う分には充分。

 おまけに、動画やDVDソフトも見られるようになったんで、持ち出したら、買うだけ買ってぜんぜん見れてない、むふふな"オトナのDVD"が見れるぞよ。

 と、しもしないことを夢想してしまう、バッテリー持ちのいいモバイルパソコン。

 じっさいにするかどうかは別で、気分が大事なんです。四駆のクルマとおんなじですね。

 あさ、8時から仕事に出て、もう終了。

 で、ミスタードーナツに寄り道して、ぼえーっとコーヒーをすすっている。

 モーニングの時間に間に合ったんで、コーヒーといっしょにオールドファッションをたのんだ。あげたてなのか、オールドファッションは、いつにもましてさくさくしてておいしかった。

 カウンターに座って、JRの駅構内をいきかう人たちを、ぼーっと見ている。

 平日はみんなきぜわない感じで、とにかく急いでいるように見えるんじゃけど、休みの日のヒトたちは動きもゆったりしてて、表情がみんな明るく楽しそうだ。

 ケータイ見ながら人待ちしてるヒトでさえ、いまから楽しいことがあるんだぞ、というふうに見える。

 自分も、電車に乗って、ふらっとどこかに行きたくなる。

 べつに家に帰りたくないとか、いまの生活に不満があるわけじゃないけんど。

 ヒトが乗り降りする駅とか、電車とか、自分でクルマを運転してどっかに行くのとはちがう、なんじゃろ?、情緒みたいなもんがある気がする。

 コーヒーおかわりしたら、おうちに帰ろう。

2012年3月18日日曜日

にーはい にーはお

 帰りの電車にて。

 色白の、ながい足に、ニーハイ・ソックス。

 最強だな。

 ふむふむ、と、おっさんが感心してる横には、妻が座って真剣に本を読んでいた(『死刑』森達也著)。

おさいほう

 この土日で裁縫をいくつか。

 娘の綿シャツのボタン。
 首もととそで二つ。

 最初に首もとのボタンをつけたところで、ボタンのデザインで、上下の方向があることに気づいた。
 しまったと思ったが、また切ってつけかえるのがめんどかったので、娘に「ごめんなさい」と謝っておいた。
 「いいえ」とていねいに返され、おたがいにぺこぺこ小芝居をして作業にもどった。

 つぎは息子のシャツ3枚。
 ぜんぶ一番下のボタンがなくなっている。ズボンに押し込むところだからか?

 「自分でやらんのじゃったら、ピンクの糸でつけちゃる」の警告どおりに、ピンクの糸でほんまにつけた。

 ボタンのひとつは、似たようなのがほかになかったので、二つ穴でなく、四つ穴だった。
 思いっきり、ピンクの糸でバッテンにしてつけた。

 で、さいごは大物で、ケータイのポーチの面ファスナーの交換。

 お気に入りだったが、面ファスナーが弱くなったので最近使ってなかった。

 思いのほか、買ってきた面ファスナーが固くて、針がなかなか通らない。

 うりゃっと人差し指で押し込んだら、針が指に刺さった。針のとがった方でなくて、糸通す尻の方。ぶすっと5mmばかし刺さって、血がちびっとでた。

 痛いし、なんで尻のほうが、とぶつぶつ言いながら最後まで縫った。できあがり。面ファスのくっつきも上々。

 指見ると、もう血は止まっとったが、人差し指と親指に茶色く血がついとって、白いポーチにもちびっとだけ血がついとった。

 まっ、ええか。

2012年3月16日金曜日

んちゃ ばいちゃ

 ひさしぶりに、アラレちゃんを見た。

 Dr.スランプのアラレちゃんのような大きなふちの目立つメガネに、ストレートの髪。

 なかなかかわいかった。

 メガネ着用率はずいぶん上がったように思うし、おしゃれになった。
 学生さんでもオトナでも、いろんなメガネをかけててかっこいい。形といい色といい。

 でも、小さめなメガネが多いように思うし、フレームなしのメガネも増えた。

 んな中で、黒ぶちのアラレちゃんメガネは新鮮でかわいかった。

 かわいいこがメガネかけとった、ゆうだけかもしれんが。

2012年3月12日月曜日

あーあーあー ぺろぺろぺろぺろ

法事で妻の実家に行った。

お勤めに来てくれたぼんさんの話がよくて、自分に記憶のあるヒト、記憶はないけど縁がつながってるヒトに想いをよせることができるような、とてもよい法要だった。

で、法事が終わったら、子どもらをそっちのけで、そこんちの犬っころと遊んだ。

義父母が仏壇から見てる畳の部屋で走り回って追っかけっこをし、手でカミツキごっこをし、大騒ぎした。トイプードルぐらいの犬っころも自分も大興奮。

あまりのいきおいに、犬の大好きなうちの娘も遠まきにして見ていた。

「あまガミでも怖いからやだ」

テーブル囲んで一族が談笑しながら食事をし、食後のお茶をしていた。

犬っころが自分とこにとつとつとやってきて、胸に前足をのせて立ち上がった。顔ぺろかと思ったら、さらに前足をいっしょうけんめい伸ばしてくる。

ついには口ん中に足突っ込まれる。「あ? なんじゃ」と思ってると、もう一本の足も口に突っ込まれる。
その状態で、ぐいぐいとあごを下に引っ張る。

あがーと口をいっぱいに広げられた状態で、何するんかと思ったら、口ん中に細っこい鼻先をがぼっと突っ込んできた。

「なにすんじゃ、こりゃ」と思ってると、突っ込んだ口で、わしの口ん中を、ぺろぺろぺろぺろ。

とっても新鮮な体験でした。でも、くちをいっぱいにあけた状態で、鼻先突っ込まれてるもんだから、されるがままで口閉じることもできん。

顔がゆがむぐらいに口あけとって、犬っころの姿はもう見えない。

「あーあーあー」 「ぺろぺろぺろぺろ」

妻と話しよった嫁さんがふいっとこっちを向いてびっくりぎゃうてん。

「なにしよるんかねっ! ○×!(犬っころの名前)」

お義父さん、お義母さん、こんなんですんません。でも、わたしら一家は、いろいろあるけど楽しくやってます。

帰りの電車で、「ひとんちの犬に、かみぐせつけちゃあいけんじゃろう」と、娘にしかられた。

2012年3月10日土曜日

ぶっ くさい

 と、制服着た女子高校生に言われた。

 100円セールの金曜だったせいで、ミスタードーナツの店内はごったがえしとった。
 いつもは、店の奥のカウンター席に行くんじゃけど、そのカウンターもそこそこ客がおって、しかもとなりの席に荷物おいたりして、いちいち"壁"をつくってるもんだから間にも入れない。

 しかたなく店員にうながされてテーブル席についた。

 右どなりに制服の高校生女子と若い兄ちゃんの二人がきた。

兄ちゃん:「灰皿がないわ」
高校生女子:「吸うちゃあいけんのんじゃないの」
兄ちゃん:「だいじょうぶ、灰皿借りてくる」

 んで、兄ちゃんが灰皿持って席に帰ってきたときに、表題のせりふを高校生女子に言われた。自分(わし)のけむりが、ぜんぶ流れてきて、「ぶっ、くさい」と彼氏に話しよった。

 面とむかって直接言われたわけじゃあないが、60cmあるかないかゆう、まとなりで言われりゃあ、どうもすいませんとしか言いようがない。

 さいわい左のOLさんがはやくに席を立ったので、そっちに移動してテーブルひとつぶんずらした。

 図書館戦争の作者のヒトが雑誌に書いとったけど、自分もコーヒーとたばこがセットで、一緒に飲みたい。で、本読んだり、ケータイでインターネットん中をぶらぶらしたい。

 ふだんは、なるべくほかのお客や店員さんのじゃまにならんようにひっそりと、喫煙席の中でもいっちゃん奥の方のカウンター席におるようにしとんじゃけど、どこの席じゃろうが煙だけはどうしようもない。カウンター席なら、どこに座ったらどっちに風が流れるんか、だいたいわかるんじゃけど。

兄ちゃん:「たばこ、1本しかないわ」
高校生女子:「吸い過ぎなんじゃない」

 あー、兄ちゃんがんばってね。ゆうか、もうがんばらんで、禁煙したほうがええんじゃないの。

2012年3月6日火曜日

眼鏡等

 ついに免許証に、"眼鏡等"と記載されてしまった。
 ゴールドなのに。

 前回、視力検査のときに、警察のおいさんに、「ぜんぜん見えとらんじゃないか。なんぼ見えるつもりなんか?」と聞かれ、「0.8です。」と、元気よく答えたら、スルーしてくれた。
 あいざーす。

 そうはゆうても、以前にくらべて見えんようになっとんのは確かじゃったんで、それを機会に眼鏡をつくった。クルマを運転するときは、ほとんどかけるようになった。とくに、人を乗せたときや暗くなりはじめたとき、雨が降ってるとき。

 何年か前に、会社のクルマでオカマ掘られたときにも眼鏡をかけとった。
 信号のない横断歩道で、自転車押した小学生が待っとったんで、いつになく親切心おこして止まった。

 小学生が渡りはじめたところでバックミラーを見ると、あーこりゃだめだわ、ゆう勢いでクルマが走ってくるのが、くっきりと見えた。あーあ。せまってくるクルマが、スローモーションで見えた。

 幸い、ブレーキ踏んでて、サイドブレーキも引いてたので、押し出されて小学生をひくことはなかった。衝撃が二回あったような気がするんで、おばちゃん、ノーブレーキで、しかもアクセル踏みっぱなしだったかもしれない。

 よく見えてて身構えてたんで、一週間ほど首がおかしいぐらいですんだ。相手の保険会社には、どこも悪うない、と言い張って、検査だけで治療は受けんかった。
 過失はゼロ・ヒャクだったが、事故報告書や保険会社とのクルマの交渉とかで、ばくだい仕事が増えた。

 事故から半年たたんうちに、その横断歩道には信号機が設置された…。

 で、今回の視力検査。

 「どっちですか?」 「右です」 「違います」 「じゃあ下」 「違います」

 てな会話をお姉さんとしばらくして、じゃあ大きな方でやりましょう、ゆうことになった。ランドルト管(ドーナツの切れたヤツ)が、一回り大きくなった。
 ひときわ目に力を入れて、これでパスしたぜい、と安心してたら、眼鏡を持ってるなら出せといわれて、また小さいのにもどった。

 んで、結果、"眼鏡等"と記載されてしまった。今回は、えらくきびしかったな。この間の健康診断では両目で0.7はあったんじゃけど。

 まっ、安全にこしたこたあないんで、しかたないか。

 しまった、写真とるときに髪をなおすんを忘れとった。

2012年3月3日土曜日

生きているクルマ 元気なクルマ

 いまさっき、水中メガネをつけた、ミニカ"スキッパー"(と思う)が元気に走ってるのを見た。

 びっくりするほど小さくて、ぴかぴかだった。

 すごい大事にされとんだろうなあ。うちの昭和のクルマとは大ちがいだ。

2012年3月1日木曜日

チャンネル権も 権利だ

 だれしもが、生まれながらに持っている権利のひとつであると、自分は思っている。ただし、平等ではない。

 夜10時過ぎ、居間のテレビの前にちゃぶ台がすえられ、きょうは遅い夕飯をビデオを見ながらとることになった。
 ゆうか、なっとった。自分は知らんだったけど。

 で、かんじんの何を見るかをがしゃがしゃと話し合うが、なかなか決まらない。

 合間合間で、「ワタシハ、コレガミタイ」と、懸命に発言するが、ことごとく流される。

 「あーもー、なんでもええわ」ちゅう雰囲気なのに、自分にはチャンネル権が回ってこない。

 けっきょく、「あともう少しで見終わって消せるから」ゆう理由で、"ほんまでっかTV"になった。

 ひゃあひゃあゆって、笑いながら見ている。とくに妻。

 で、ほんとにあともう少しで見終わるゆうころになって。

 妻:「(きょう見た)このへんって、見とるんじゃない。」

 息子:「あー、リアルタイムで見てんじゃネ。」

 そこまでぐだぐだになっても、わしにはチャンネル権が回って来んのんかい。

2012年2月27日月曜日

わすれもの? おとしもの?

 あさ一番に、JRから職場に電話があった。
 落しものとして、わだしの身分証を預かってるとのこと。

 身分証?

 サイフに入れとんじゃけど、ってカバンをあけたら、サイフごとなかった。

 「あああ」

 たしかにきのうの帰り、電車ん中でカバンから荷物を出したり入れたりしたが、サイフをさわった覚えはない。

 お金はともかく、免許証だの身分証だの、金よりも大事なもんがいっぱいに詰まっている。

 すごいびびった。どこで落としたんじゃろうか? だれに拾われたんじゃろか? いいヒトならうれしい。

 いちんち中もやもや考えてたが、夕方終業後にやっと引き取りに行った。

 「免許証とか、身分のわかるものを見せてください。」

 「ぜんぶサイフん中です。」

 しかたがないんで、カバンの中から職場の名札を出して見せた。職員さんは、ちょっとのあいだ、じいっと名札を見つめていたが、あきらめたように引き取りの書類に記入するようにと紙をカウンターのスキマからすっと出してくれた。
 なんか名札を指さしてゆうてたが聞き取れなかった。

 どうも座席にぽこっと落としてて、JRの職員さんが拾ってくれたようだった。

 サイフん中は、中身をぜんぶ出したあとがあったが、1円たりとも、カード1枚たりとも、なくなってるものはなかった。

 中身の金額を、1円単位まで数えたのね。

 いそがしいのに、いらん仕事をふやして、どうもすみません。感謝してます。
 

2012年2月26日日曜日

”ドラゴン・タトゥーの女”

 普段はないことなんじゃけど、サスペンス映画を見に行った。

 宣伝とかで見たパンクスの嬢ちゃんがすごい気になって。気に入ってか?

 んで、見てみると、予想どおりゆうか期待どおりの、お嬢ちゃんを愛(め)でるアイドル映画だった。

 横溝セイシばりの"犬神家の一族"は、どーでもえかった。もひとりの主人公のおっさんは、島耕作じゃったし。

 お嬢ちゃんと一緒に怒り、泣き、カタキに対しちゃ、「そこじゃ。うらー、いてまえー。」と鬼になれた。

 クールな活躍に喝采し、んで、最後に泣いた。心で。

 あーもお、最後が、さいあく。あいまいでもええから、めでたしめでたしでええじゃん。

 ラストのおっさんの、島耕作ぶりに怒り心頭。おっさん、あのままカエルみたいに解剖されてもえかったに。

 むかむかするのと悲しいのとで、エンドロールの間中、ぼーっとしとった。

 最後の方で、嬢ちゃんのかっこよさにどきどきしていかれとって、この監督さんが観客をどんぞこに落とすのが得意、ゆうのを忘れとった。

 主演のお嬢ちゃんのインタビューと写真が雑誌にのっとって(女性自身だったか?)、すごいかわいいお嬢さんじゃったけど、映画の中のピアスだらけで無表情なお嬢ちゃんのままで、おっさん(自分)を殺すには充分に魅力的だった。

 "シザーハンズ"で、世の女性たちがみんないかれてしまったように。

2012年2月25日土曜日

オレの前に立つんじゃない(後ろぢゃないよ)

家にひとりきり。ぶーかぶーか、掃除機をかけていた。

 息子が帰ってきた。

 いっしょうけんめい語りはじめた。正面に立って。

 がーがー掃除機をかけてるまん前に立って、しゃべりつづける。
 ものすごい、じゃま。

 ときどき手で、しっしっ(どけ)と合図してどかせては掃除機をかけ続ける。

 180度むきをかえて、反対側をかけはじめると、やっぱり回りこんで正面に来る。

 ひと部屋終わって、となりの部屋の半分ばかり掃除が終わるまで、"しっしっ"は続いた。
 息子は満足したのか、上の部屋にあがって行った。

 しばらくして、妻が帰ってきた。

 またまっ正面に立って、しゃべりはじめる。しゃべり続ける。

 「掃除機かけよるじゃろ。正面に立つなっちゅうに。」

 これは遺伝か、遺伝なのか? それともイエの文化なのか。 はたまた、ユング先生のおっしゃっていた、"文化の遺伝"なのか?

2012年2月23日木曜日

トゥインゴ

 フランスはルノー社の"トゥインゴ"が、通りを走っていた。

 ずいぶんと…、フツーになったな。

 初代は、どうやったらこんなデザインになるんだって思うぐらいにぶっ飛んだポップなデザインじゃったのに。
 値段が高いので、年のヒトしか買えないと聞いて、二度びっくりしたおぼえがある。

 「若者向けじゃなくてこのデザインか…。」

 ルノーのひし形のマークを見ることは、それほど珍しくなくなったけど、普通に日本車やドイツ車にまじってて、おっいるじゃん、てなインパクトはなくなったような気がする。

 実際にいま乗れるか(乗りこなせるか、維持できるか)は別として、4や初代5、シトロエンのCX、初代BXが好きだ。あこがれはDS。
 初代BXのインパネとかハンドルまわりとか、同じ人間がデザインしたとは思えんぐらいだった。ころころボビンのように回るスピードメーターとか。

 免許とってはじめて買う車の候補に、4と初代5は入ってた。こわくてよう手え出さんかったけど。

 同じ社内に、4(キャトル)とカングーの2台持ちの先輩がいる。この2台って、かんぜんにキャラがかぶってね?
 彼によれば、見た目がどうこうでなく、フランス車はやっぱりフランス車なんだそうな。

 ちゃんと乗ってみるとわかるもんなんかね?

2012年2月19日日曜日

ものっすごい きれいなおねえさんは すきですか?

息子とべしゃべしゃしゃべりながら階段を降りていくと、ホームに電車が止まっていた。

ラッキー、待たずに乗れるじゃん、と思っていると、目の前でプッシューとドアがしまって、電車は行ってしまった。ぼーぜんと見送る。

「なんなん。いっしゅんの差じゃったじゃん。行ってしもうたじゃん。」と息子に愚痴を言うと、「次のに乗ればええじゃん。」と冷静に返された。

頭ん中でぶちぶち言いながら、ホームの先頭に並ぶ。

すると、すぐうしろに、ものっすごいきれいな、かわいいお嬢さんが並んだ。

服は地味目なんじゃけど、超目立ってかわいい。こんなきれいなヒトが、町ん中を普通に歩いてたりするんか、と思うぐらいにきれいだった。
駅のアナウンスの音楽を、小さな声で鼻歌で歌ったりして、よけいにかわいかった。

次の電車が到着し、降りる客と入れ違いに電車に乗り込むが、慣れないせいで出遅れる。先頭におったはずなんですけど。

息子はさっさと乗り込んで席に座るとこだったが、例のお嬢さんと同じ列、通路をはさんだ反対側の席だった。
「でかした、わが息子よ。」と思いながら席に着いた。

それからは、どきどきして、すごい幸せな時間だった。ときどきちら見しては、ええなあ、ええなあと思っていた。
(まさにおっさん。女性の敵ですね。)

そうなると隣に座っている息子のことは、どうでもええ。が、息子の方もオヤヂのことはどうでもよくて、買ってきたカードゲームのカードを、熱心にくっていた。

一枚一枚、ていねいに見入って次のカードをくる、その真剣なまなざし。
こいつは、貴重な行き来の通学時間を、勉学にあてようゆう気はないんだな、と思いながら見ていた。

しばらくすると、かっぷくのいいご婦人が、お嬢さんのとなりに座ってしまった。

「ああ、おばちゃんその席はかんべんして、見えんくなるじゃん。」と、よこしまなことを考えていると、ご婦人と目が合ってしまった。どうも、すみません…。
ご婦人は、二駅ほどで降りてゆかれた。あーよがった。

そろそろ自分の駅、ゆうころに、お嬢さんが降りるそぶりを始めた。

おー、おんなじ駅じゃん、運命感じるなあ、と勝手に感動する。

で、駅に着いて電車を降り階段を上がると、おなじ改札口にお嬢さんも向かっているではなひか。

なんということ、運命感じるなあ、とまた勝手に感動する。うちの駅は、改札口はふたつしかないんじゃけどね。

電車を降りるときから、大量のゲームカードをいかに整理するかを語り始めた息子。
それに相づち打ったり、突っ込みいれたりしながら歩いていると、”運命”を追いこしてしまった。

「ああ、わたしの”運命”が、遠ざかってく気配がする。」と思いながら歩いて、改札で”ピッ”とカードをタッチしたら、”運命”はしゅうりょう。
えんえん語り続ける息子に相づち打ったり突っ込みを入れたりしながら、てくてく歩いて家まで帰った。

世の中、えらいきれいなヒトがいるもんだとつくづく感心した。縁は、まったくないんじゃけどね。

2012年2月18日土曜日

”竜の学校は山の上” 九井 諒子 (著)

ダビンチかなんかに出とって、なんか頭に残っとった。

 んで、本屋で見かけてショードー買い。

 読んだ感想は。

 「このヒトは、どっから来たんだろう」

 絵はばつぐんにうまいんじゃけど、心に残ったのはお話の方。お話と、それをみせる構成。

 短編集なんじゃけど、どの話を読んでも、なんかもやもやが残る。

 そのもやもやは、心地よいものだったり、図星をさされたようでちくちく痛いもんだったり、いろいろ。

 でも、このヒトは、まっとうなヒトなんだろうなと思った。
 ヒトを踏みつけにして平気だったり、気がつかなかったり、ゆうことがないだろう。

 単純にやさしいわけじゃなく、目線はきわめてクールだったりする。

 とてもよい拾いものをしたような気になるマンガでした。
 
 こんなヒトが、作品を発表したり、それがまた単行本として出版されるゆうのが、ニッポンのマンガの世界が豊かな証拠のように思えた。

 もちろん、"ピースメーカー"のような、職人の、直球の娯楽マンガがあっての、このマンガじゃけど。






  "竜の学校は山の上 九井諒子作品集"
  九井 諒子 (著)

2012年2月16日木曜日

おやじ 電球を交換すること

 まえまえから不安に思ってたことが、現実になった。

 床から4mはかるく超えると思われる、階段とこの天井の電球が切れた。

 ただの白熱電球(クリプトン球)なんで、この10年近くよくもったもんだと思うが、切れたときにどうやって交換しようかとつねづね不安に思っていた。

 ただ高さが高いだけでなくて、階段の吹き抜けがあったり、壁にあたる部分がガラスだったりと、あまりにむずそうなんで、電球換えるためだけに業者に頼まんといけんかも、と考えていた。

 いざ切れると根性がすわって、自分で換えようと考えはじめた。

 娘に、「どうやって換えるん?」と聞かれたので。

 「知恵と勇気」

 と、答えた。

 妻はびびってパニックになるだけなんであてにせんで、息子が帰ってから作業することにした。

 息子が帰って、いざ、作業開始。ロフト用のはしごを持ってきた。
 家族全員が集まってきた。一大イベントである。

 「ナニヲスルンダ」、「アブナイカラヤメロ」と、妻がひゃあひゃあ横で言ってるのを無視して、はしごのここに足をかけろだの、むこうに押すように持ってろだの息子に指示して、自分ははしごを登り始める。

 はしごは壁にきちんとたてかけてるのではなくて、真ん中へんで壁からのでっぱりにたてかけてある。上半分は宙に浮いている。一応考えて、ほぼ垂直にはしごをたてたが、ようするにシーソー状態。

 支点、力点、作用点。

 自分よりはるかに体重の軽い息子が力点で、はしごのてっぺんの作用点にメタボおやじの自分が登っている。そりゃあ…、あぶない。

 はしごの足が床から浮いたら、もう"終了"である。へたしたら、床でなくて階段の方に落ちて、蒲田行進曲よろしく"階段落ち"。病院行きだわ。

 かけた足にしっかり力入れとけい、と息子に指示出すが、実際はぐらぐら。
 電球にはさいわい手が届いたが、はずす間もはめる間もこわいっちゅうもんじゃない。床に足がつくまでびびりどおしだった。
 その間中、したで妻もはしごを持ってたが、始終なにかひゃあひゃあと叫んでいる。娘は、はい電球、はい切れた電球、とできのいい看護士のようにしたから受け渡しをしてくれた。無言で。

 ぶじケガなく作業は終了。はしごをもとのロフトに引っ掛けた。

  娘に、「よう登れるねえ。こわくないん?」と聞かれたので、めちゃこわい、けど工夫して、覚悟したらできる、とかっこつけて言っといた。
 ほんとは、覚悟ゆうより、あきらめる、ゆう感じじゃけど。

 そこの天井の電球はのこり二つ。あまり時間差なく、ほかのもそろそろ切れると思われる。
 二つとも、高さだけでなく壁とかの状況がおなじく厳しい。ますますヤバイかも。

 さて、どうしたもんやら。

2012年2月12日日曜日

あぁ 教祖さま

 土曜日の午后、お茶をしていた。

 妻が、「お茶(おやつ)にするよ」とゆうと。
 家族全員が、大きめのちゃぶ台に集まってくる。この日は息子の友人も来ていた。りちぎにお茶菓子まで用意して持ってきた。

 ちゃぶ台を、息子、その友人、妻、娘、自分が囲んで、コーヒーやジュースを飲みながら菓子やドーナツを食べている。
 ふしぎな光景であるが、息子の友人もぜんぜん馴染んでるし、うちら一家も息子の友人が来てるからと遠慮することはない。
 息子らは、もう高校生なんじゃけど。

 テレビはつけっぱなしで、Wiiのニンテンドーチャンネルか何かを流していた。

 息子の友人が3DSに、"バイオハザード"の体験版を入れてるとの話になり、宣伝の映像を見てみよう、ゆうことになった。

 闇にまぎれて、特殊部隊とおぼしきチームがボートで、客船だか貨物船だか、でっかい船にこぎよせてゆく。
 船ん中には、ガスマスクで顔をおおったなぞの人物がいて、なにやらろうろうと語っていた。

 "バイオハザード"って、アンデッド(ゾンビ)を殺戮したりされたりするゲームと思ってたが、ガスマスクの人物は、どーみても知的レベルの高い人間だった。なんじゃ?

 ちゃぶ台のポテチに目をもどして、子どもらと競うようにむさぼり食う。ボウルに盛られたポテトチップが、すごいいきおいで減っていた。

 ふと目をあげると、ガスマスクのおっさんはまだなにやら語っている。
 と、ガスマスクに手をかけて、はぎとった。その顔を見た瞬間。

 「スティーブ・ジョブスだ!」

 と、自分が叫ぶと。

 「いや、ちがうて」

 息子と友人が、ばっとこっちを振り返って言った。

 妻と娘は…、まったく無反応だった。知らんのか?

2012年2月10日金曜日

うんざり

 診療所の待合室のテレビで、国会中継をしている。

 責任のない意見は聞きあきた。もう、うんざり。

 聞かんように聞かんようにしてるが、どうしても耳にはいってきてしまう。

 一番の問題は、どこの党を支持するでもええんじゃけど、この人たちを選挙で選び、国会に送り出してるのは、自分たちだということ。
 政治がダメだ、政治家がダメだというヒトがいるが、天につばするようなもんだ。

2012年2月8日水曜日

よいはなし と わるいはなし

 ここに、よい話とわるい話がある。

 わるい話は、娘の熱が下がらず、きょうも学校を休んでいること。

 朝いちで病院に連れてったが、ちっこい点滴まで受けて、えらい時間がかかった。

 よい話は、インフルの再検査をしてみたが、やっぱ陰性でインフルエンザじゃないゆうことが確実になったこと。
 治す薬はないから自分でがんばれ、ゆうことでもあるが。

 おまけにあいかわらず熱が高いくせに娘は元気だ。

 二日間とりだめてたビデオを見まくって、もう見るもんないじゃろ、と聞いたが、まだまだあるそう。毎週どんだけとっとるんかっちゅうもんじゃない。
 終末時計よろしく、もう残り時間ないです、もうダメです、ちゅう状態だったビデオHDDの残り時間が、40時間を超えた。しばらくはもちそうである。

 さいごに、よいかわるいかわからない話がある。

 きょうからヤツの学校はテストと思ってたら、なんか今日だけらしい。5教科が一日ですんじゃう、到達度なんとか、ゆう特別なもんらしい。

 とゆうわけで、ヤツは見事にテストを逃げ切り、再テストもないらしい。

 きょうも彼女は、いちんち"ひま"、だろう。

よいしらせ と わるいしらせ

 よい知らせとわるい知らせがある。

 わるい知らせは、きのうから娘が熱をだして学校を休んでいること。

 きのうの9度台よりはましんなったが、きょうも熱は下がらず。

 よい知らせは、熱が高いくせに娘が元気なこと。

 居間のテレビの前にビーチベッドをすえて寝られるようにしてあるんじゃけど、そのまわりに、本、マンガ、雑誌にTV、ビデオ、CATVのリモコンをずらずらならべて、基地をつくっている。
 きょう一日、"ひま"だったそうな。

 さいごに、よいかわるいかわからない知らせがある。

 あすからヤツの学校はテスト期間にはいるゆうこと。

 夕食後に熱を計ると、38度8分あった。

 あすの朝に熱が下がってても、まだ学校には行かせられないだろう。

2012年2月7日火曜日

寒い夜

 ひとあし先に夕食をおえて。

 「先い、風呂入るけえ」といって、風呂場にむかった。

 シャツ脱いで、ジーンズ脱いで、パンツ脱いで、素っ裸で風呂場のドアをあけると…、湯船が空だった。

 無言で風呂のスイッチを入れて風呂を出、洗濯カゴからごそごそとパンツをとりだしてはき、ズボンをはいて、と逆回しで服を着ていって、居間にもどった。

 「あれ? もうあがったん。」
 「風呂が入ってなかった。」

 それから特に会話もせず、洗濯物をたたみはじめた。
 家族はテレビを見ていた。

 寒かった。

2012年2月5日日曜日

れきし

 けばけばしいキャバレーの看板がはずされると、こった装飾の窓枠があらわれた。

 きれいな龍の装飾を、そのままお見せできないのが残念。

 むかしから飲み屋さんだったことは間違いないんじゃけど、この窓が隠されてしまう前、窓から店の明かりがもれてたころは、どんなお店だったんだろう。

2012年2月4日土曜日

やまくぢら

 きょうの昼は、子どもらをひき連れて、近所のカレー屋さんに行った。

 べしゃべしゃとしゃべりながら。小さな商店街をとおって、てくてくと歩いて。

 自分が頼んだのは、"いのしし肉カレー"。

 牛とはもちろん違うんじゃけど、豚の庶民的な甘さとも違う、ふしぎな味。ふしぎな味のカレー。
 基本的に赤肉で、アブラがない。肉の中には脂肪がなくて、皮下脂肪だけとだれかが言ってた。

 ひごろは、田畑を荒らすとえらい嫌われようなんじゃけど、きょうは山の幸として、おいしくいただきました。

 冬限定の特別メニュー。

 いまは猟期です。

2012年2月3日金曜日

ぐち

 今週は、づがれた。

 まいにちまいにち、想定外のお客さんが来て。
 大大至急!って、つぎつぎに仕事が持ち込まれる。小さなトラブルが続発。

 メモの整理もできんうちに、仕事が机に積みあがる。

 ため息ついて席につくと、2時間前ぐらいに広げた書類がそのままだったりする。

 他課のヒトがカウンターに書類持って立ってるのが見えて、いや、いかんいかん目えあわせちゃ、と机にかじりついてると、後ろに立たれる。
 ゆっくりふりかえって、「だれ? わし?」と聞くと、みんなにっこり笑って、「そう」と答える。「そう」と答えるとき、みんなうれしそうだ。けんめいに"来んじゃねえ"オーラを出しとるせいじゃろか。

 「あー、○○事務所に電話して、きょうは来んなって言って。」と同僚に言うと、「それは、ムリです。」と静かに言われた。

 今週の仕事で充実してて達成感が味わえたのは、つまったシュレッダーを分解掃除したあの時間だけだわ。無心になれたな。

 で、あと数時間で今週も終業ちゅう時間帯に、来週の予告編の電話が入る。

 そっか、来週そうそうから、"社長を出せ!"状態の接客なのね。

 はははははははははっはは。も、笑うしかねえは。

2012年1月29日日曜日

”アスラズ ラース”

ずら ずらーす

妻:「えっ、カツラをどーにかすんの?」

息子が、”アスラズ ラース”の体験版をダウンロードしてプレイしてた。プレイステーション3のゲームです。

なんか、”アストロ球団”のにおいがした。

息子:「バカ・ゲーじゃね。」

魂のゲームと言え。

とっても好感度高し。

ただ…、唯一最大の難点は、わだしの大切な、アシュラワウのイメージが、おかされちゃう。
わだしの愛するアシュラワウが、暑苦しいおっさんになっちゃう。やめて。

阿修羅王は、うれいをたたえた美少年でなくてはならないのに。

興福寺のみたいに。光瀬龍さんの”百億の昼と千億の夜”のように。萩尾望都さんの”百億の昼と千億の夜”のように。

2012年1月27日金曜日

ブラウン管にくぎづけ

 いまから10年ほど前のこと。

 テレビがときどき白黒になるようになった。とくにスイッチを入れた直後。

 「また色がでんよお」と、ちょくちょく子どもが言うようになった。

 あるときもんくも言わんと子どもがテレビを見てるので、直ったんかと思って画面を見ると、白黒テレビだった。

 そのうち、ちゃんとカラーでうつる頻度がどんどん減ってきて、さすがに買いかえんといけんねえ、と話していた。
 が、日常の忙しさにかまけて、そのままになってた。

 すると、症状がさらに進んで、"白黄色"テレビになってしまった。

 これはつらい。さすがに目がおかしくなるってんで、すぐに電気屋にテレビを買いに行った。

 当時、薄型テレビ(プラズマ)がやっと値段が下がりはじめていた。1インチ1万円を切るだの切らないだの、ゆうころ。

 さんざん悩んだが、やっぱりプラズマは高くて、結局ブラウン管のテレビを買って帰った。

 それがいまのテレビ。

 この正月に息子のPS3をテレビにつなぐと、ゲームはできるんだが、インターネットのブラウザとかその他の機能がいろいろ使えない。

 画面ががびがびっとなって、フリーズしてしまう。
 しかたないのでハイビジョンテレビなのに設定を、"むかしテレビ"にしてしまった。それでも使えん機能が残った。

 原因は"やっぱブラウン管だから"か、"怪しい接続ケーブル"かのどちらかに思われた。

 「古いから、ブラウン管だから相性わるいんじゃないか」、と息子が言うもんで、すばらしくおもしろくない。
 古くてもハイビジョンじゃし!

 接続ケーブルは、英語パッケージのどこやらわからんメーカのもので、先っちょがヤマタノオロチのように3つに分かれて、Wii、X-BOX360とPS3(またはPS2)を同時につなぐゆうすばらしく怪しいもんだった。

 テレビのせいならどうしようもないが、いくらなんでもケーブルが怪しすぎる。
 で、切り替え器やらD端子ケーブルやらを買いそろえて、"ふつう"のケーブルでPS3とテレビをつないでみた。

 ほんなら大あたりで、ぶじ、ハイビジョン画質でPS3が使えるようになり、使えん機能(サービス)もなくなった。

 画質は自分が見てもはっきりわかるぐらいで、解像度あがり過ぎでメニューの文字が読みにくくなるぐらいだった。

 息子は興奮して、「すげー。ブラウン管、すげー。」を連呼しとった。

 ちゃんと映ってしまえばこっちのもんで、液晶にもプラズマにも、表現力と反応速度では負けないはずである。

 なにせこっちには、"銃"がついてんだから。
 (電子銃です。)